いえ の商品レビュー
歩けるだけで良かったと他人が口に出す事は簡単で どこか偽善にも聞こえるけど、それを自分の口から言ってしまえる若緒の強さに憧れました。 作品の中に江藤くんが登場し、"まち"を連想され 作中の傑が図書館でよんだホケツ!にも興味を持ちました。
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間瀬さん、素晴らしい どんなに絡み合った問題でもひとつずつ解していくとうまくいくんだなぁ…と思えるお話。 最近『ホケツ!』読んでたから笑えました…まったく知らない作家の本だ。たぶん、無名。?(笑)
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Amazonの紹介より 社会人三年めの三上傑には、大学生の妹、若緒がいた。仲は特に良くも悪くもなく、普通。しかし最近、傑は妹のことばかり気にかけている。 傑の友だちであり若緒の恋人でもある城山大河が、ドライブデート中に事故を起こしたのだ。後遺症で、若緒は左足を引きずるようになって...
Amazonの紹介より 社会人三年めの三上傑には、大学生の妹、若緒がいた。仲は特に良くも悪くもなく、普通。しかし最近、傑は妹のことばかり気にかけている。 傑の友だちであり若緒の恋人でもある城山大河が、ドライブデート中に事故を起こしたのだ。後遺症で、若緒は左足を引きずるようになってしまった。 以来、家族ぐるみの付き合いだった大河を巡って、三上家はどこかぎくしゃくしている。教員の父は大河に一定の理解を示すが、納得いかない母は突っかかり、喧嘩が絶えない。ハンデを負いながら、若緒は就活に苦戦中。家族に、友に、どう接すればいいのか。思い悩む傑は……。 家族に降りかかる出来事に苦悩する描写が辛いなと思いましたが、リズミカルで温かな会話や雰囲気で中和されて、気持ちが楽になりました。 なんといっても、小野寺さんの作品の特徴はリズミカルな会話です。極力「と〇〇は〜しました」といった表現は使わず、会話だけで長く繋げるので、その状況の空気感が持続でき、より物語の世界観を楽しめました。 事故を起こした友人との距離感、勤務先でのパートの人達との距離感、そして妹との距離感。あらゆる人と時には、気まずい空気がありながらも、どう相手と向き合っていくのか。 生きていく上では「他人」と関わらなくてはなりません。メインの物語としては、「事故」の方を重視しているのですが、個人的に印象深かったのは、勤務先との距離感です。 職場では、現実でも色んな人がいます。ムカつく人もいますし、あまり馴染めない人もいます。それでも上手く付き合わなければなりません。そういったコミュニケーションのやり取りの描写が、共感する部分もありました。 「事件」の方では、傑の心の揺れ動きがぐちゃぐちゃなほど、ずーっと複雑な心境になかなか難しいなと思いました。 赤の他人ではなく、昔からの友人となると、怒りだけでなく、それまでに培った信頼関係もあるので、自分だったらと思うと、複雑すぎるなと思いました。 どんな事情があろうとも、前へ進まなければなりません。どう向き合っていくのか。少しの勇気、少しの「言葉」で変わることをしみじみと感じました。 何よりも、妹の言葉に救われた気持ちになりました。妹が一番大変な状況なのに、周囲を気遣う姿勢に涙が出そうでした。 最後の一文が集約されているなと思いました。 本人がそういえるのなら、それでいい。 自分も、頑張っていこうと勇気づけられました。
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ひと、まちに続く第三弾。傑の妹は傑の友人と付き合い、ドライブデート中の交通事故で左足に後遺症が残ってしまう。友人を許す父と納得がいかない母、吹っ切ったように就活で忙しくする妹、どう接すればいいかわからない傑。家族のギクシャク、職場でのいざこざ、それぞれの想い、自分を見つめ直し、い...
ひと、まちに続く第三弾。傑の妹は傑の友人と付き合い、ドライブデート中の交通事故で左足に後遺症が残ってしまう。友人を許す父と納得がいかない母、吹っ切ったように就活で忙しくする妹、どう接すればいいかわからない傑。家族のギクシャク、職場でのいざこざ、それぞれの想い、自分を見つめ直し、いろいろ思い悩みながら前に進む。読んでるこっちも思い悩んだ。 ホケツ!は実在する小説なのね。 157冊目読了。
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前の、まち に関連して続いている。ここに出てくるポピー畑は自転車で私も行ったことがあり、すごく身近に感じました。心理描写も細かく本から離れてもその思考が頭から離れないことがあります。すっかり本の世界に引き込まれました。
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図書館で予約待ちして貸し出してもらい、読んでいる1冊。個人的に、小野寺さんの本は重くない人間愛を表現していると思う。 押し付けがましくないのが素敵だなぁ(^^)今も昔も対人関係は、相手を観察することが、現状把握がファーストステップだと思わされました。 次の人の予約が入っている...
図書館で予約待ちして貸し出してもらい、読んでいる1冊。個人的に、小野寺さんの本は重くない人間愛を表現していると思う。 押し付けがましくないのが素敵だなぁ(^^)今も昔も対人関係は、相手を観察することが、現状把握がファーストステップだと思わされました。 次の人の予約が入っているので読み終わらずに返却、残念だけど熱が冷めた頃に再読するぞー。
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「ひと」「まち」そして「いえ」 良いです。やっぱりこのシリーズ好きです! いつもの河川敷、筧ハイツ、江藤くんに郡くん、惣菜屋の田野倉…皆大好き(^^) 江藤くんのじいちゃんが大好きだったのでその話題が出てくるとうるっと心が震えてしまう。 様々な想いを抱えながら一つ一つ消化したり越...
「ひと」「まち」そして「いえ」 良いです。やっぱりこのシリーズ好きです! いつもの河川敷、筧ハイツ、江藤くんに郡くん、惣菜屋の田野倉…皆大好き(^^) 江藤くんのじいちゃんが大好きだったのでその話題が出てくるとうるっと心が震えてしまう。 様々な想いを抱えながら一つ一つ消化したり越えていこうとする様子に無理がなく淡々としていて読んでいても変な気負いもなく疲れず、話の流れと共に自分も前に進める感じが好きだな。 人の良さが印象的だった「ひと」の柏木くんや「まち」の江藤くんに比べると三上くんのモヤモヤした人間臭さがリアルに描かれているのかな? でも自分をちゃんと嫌な奴と素直に認め、受け入れ、その上で正そうとしていく…なかなか出来る事じゃない。 素晴らしい!そして妹想いな温かいお兄ちゃん。 最後にはやっぱり一筋の光、救いがちゃんとあって…読んでいても救われる。 続いてくれるかなぁ〜このシリーズ… 楽しみに待っていよう。
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江戸川区平井”三作目”で、筧ハイツ付近に住んでいる三上家の話 小野寺史宣先生は、ありふれた日常を、筆力でぐいぐい読者を引き込みます。 今作は前半部分をモヤモヤしながら読んでいましたが、最後の2か月で解消しました。
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読後は清々しい。こじれてる時は読んでいて苦しかった。あのコロッケがここでも出てくる。等身大で、何度も自分の中で吟味して、折り合いをつけていく。清々しい。
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「ひと」「まち」ときて「いえ」。 このシリーズ好きだ。荒川周辺はドライブがてら通った事がある程度。でも、読みながら情景が見えてきて、少しでも見た事あってよかった。 主人公の心の動きが細かに書かれているので、感情移入しやすいのかもしれない。まちの主人公だった子は消防士になるだなぁと...
「ひと」「まち」ときて「いえ」。 このシリーズ好きだ。荒川周辺はドライブがてら通った事がある程度。でも、読みながら情景が見えてきて、少しでも見た事あってよかった。 主人公の心の動きが細かに書かれているので、感情移入しやすいのかもしれない。まちの主人公だった子は消防士になるだなぁとか、お惣菜屋さんまだやってるんだなとか、?な名前が出てきて、誰だったかなだったり、また次回作も楽しみ
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