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子どもが心配 の商品レビュー

3.8

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2023/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 子どもは本来、自然に近い存在。自然の中に身を置き、外で遊ぶとよい。ところが、都市化により遊び場がなくなり、AIによりゲームで遊ぶように。人として大事な3つの力、認知機能、共感する力、自分の頭で考える力が育ちにくい環境にあると警鐘を鳴らしていらっしゃいます。養老孟司「子どもが心配」、2022.3発行。

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2023/07/02

子どもへの過剰な配慮は、かえって成長を阻害するだけ。 この言葉に強く共感しました。今は学校でケガをするとちょっとしたケガでも問い合わせがくる。遊んでいてケガをするくらい、私たちが子どもの頃、よくあったし、子どもとはそういうもの。そういう経験を通して、「ケガをしない」体の動かし方、...

子どもへの過剰な配慮は、かえって成長を阻害するだけ。 この言葉に強く共感しました。今は学校でケガをするとちょっとしたケガでも問い合わせがくる。遊んでいてケガをするくらい、私たちが子どもの頃、よくあったし、子どもとはそういうもの。そういう経験を通して、「ケガをしない」体の動かし方、遊び方を知る。 「自分で考えることの大切さ」も書かれていたが、これもその通り。できる限り自分で考えられる子どもに育てていきたい。しかし、それには時間が必要。もう少し学習指導要領の内容を減らし、余裕をもたないと難しい。 国として方針の大転換を図る必要があると言える。

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2023/06/24

養老孟司は好きです すごく読みたかった本 でもいまいちスッキリしなかった その線の一流の方かもしれないけど、もうちょか情緒的に子どもを取り扱ってほしいなーと思ってしまった 研究対象のような… そういう目線も大切なのかもしれないけど、医学やAIが発達しても子どもは幸せになってい...

養老孟司は好きです すごく読みたかった本 でもいまいちスッキリしなかった その線の一流の方かもしれないけど、もうちょか情緒的に子どもを取り扱ってほしいなーと思ってしまった 研究対象のような… そういう目線も大切なのかもしれないけど、医学やAIが発達しても子どもは幸せになっていないから 養老孟司が子どもの事を大切に思ってくれているのはわかる

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2023/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

付箋を大量に貼った。 子供を育てる身として覚えておきたいことばかりだった。読んでよかった!また読み返したい。 ■メモ: ・やみくもにほめるのはよくない。好きな先生からたまに褒められることのほうが子どもには響く。 ・先生は子どもを誉めるより先に、子どもからか尊敬される、好かれる先生になるべき。好かれる先生になるにはまず子どものフルネームを覚えること。子どもを軽視せず、子どもをまともに向き合う。子どもの話を聞くことが大事。 ・みんな違ってみんないいというが、子どもは皆と同じをのそんでいるもの。みんなと同じにできるが先に来て、その上に多様性が乗っかってくる。 ・人が一番幸せを感じるのは、人の役に立つこと。 ・大人が教えるのではなく、子ども達同士で教えさせてみる。 ・親は「安心安全の土台」と「伴走者」になることが求められる。子どもを電気自動車に例えると、親は充電器に相当する。子どもが外でいろんな経験をすれば、当然、エネルギーが必要となる。そうしてなくなった分を、帰宅してから親に充電してもらう。親という充電してくれる存在が、「安心安全の土台」になる。  「伴走者」は、車の助手席に乗っているイメージ。 p60 認知機能をトレーニングするのにおすすめが虫取り。自然のなかを走り回ることが空間認知機能が高まり、小さな虫を見つけたり、鳥のさえずりを聴いたりして、様々な認知機能が向上する。 p89 成熟した大人とは、共感する力のある人のこと。 人間関係に関わるさまざまな実体験を経て、人は「自分がこういうことをすれば、相手はこんな風に感じる」ということを五感を通じて学習する。その過程で想像力が育まれれば、初めてのことや困難に直面した時も、想像力を働かせて解決しようとする姿勢が自然に身につく。 人間が一人で手に入れられる幸せなど、大したものではない。人の幸せを共に喜び、人の苦しみをちゃんと理解し、寄り添うことのできる人は成熟した大人だし、幸せになれる人。 p93 子ども達の日常の幸せをまず考えるべき。「いま」の喜びを先送りしない。 p95 正しい子育てなんてない。 よそ見したり、道草したり、カーナビにはないルートを進み、様々な体験を積み上げていくことが人生。 p96 教育や子育ての本質は、効果主義や成果主義の先にはない。無駄なことや遠回りした先に待っている。 p97 大事なことは相手は自分とは違うルールで動いていると認めること。そのためには相手と本気で向き合わないといけない。 p131 1,2歳くらいまでは褒めて育てるのがいい。(コホート研究より) p132 乳幼児期は身体と脳神経系の土台が築かれる時期。とりわけ神経回路画作られるのには臨界期があり、一歳くらいまでの期間に、神経回路が発達することが分かっている。その時期に子どもにとっていい環境を整えることが大切。具体的には、身の回りのものや自然の造花など、様々なものに手で触れるのがいい。新しい動作ができるようになったり、新しい言葉を覚えたら心から褒めてあげるといい。赤ちゃんは喜んで、また褒められたいと、学習への意欲を一層高める。 生まれてからの数年間はしつけよりも愛情と関わりが大切。ー最初はこの世界に興味を持たせることから始まる。 p135 乳幼児期にはしつけは必要ない。 p152 勉強は自分の頭を整理すること。自分が見ている世界の見方を整理するために勉強する。 p159 幸せというのは物質的に満たされることより、いま置かれている状況に満たされ「自足」して生きることにある。 p211 国とか政治とかは「いつ、だれの役に立つかわからないこと」を長い目で見守り、応援していかなければならない。ー国の運営には、長い目で見ることが必要。 p214 子ども達は人間であり、自由な主体として生きる一人格である。

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2023/04/16

四人の方との対談。既に読んでいた本などもあったが、再度認識することができてよかったと思う。 ① ・問題を抱える子の特徴  認知機能の弱さ・・・見たり聞いたり想像したりする力が弱い  感情統制の弱さ・・・感情をコントロールするのが苦手、すぐにキレる  融通の利かなさ・・・何でも思...

四人の方との対談。既に読んでいた本などもあったが、再度認識することができてよかったと思う。 ① ・問題を抱える子の特徴  認知機能の弱さ・・・見たり聞いたり想像したりする力が弱い  感情統制の弱さ・・・感情をコントロールするのが苦手、すぐにキレる  融通の利かなさ・・・何でも思いつきでやってしまう、予想外のことに弱い、  不適切な自己評価・・・自分の問題点が分からない、自信がありすぎる、なさすぎる  対人スキルの乏しさ・・・人とのコミュニケーションが苦手  +1・・・力加減ができない、身体の使い方が不器用 ・子どもからしてみればコメントが欲しいわけではない、ただ、ちゃんと話を聞いて、自分のことを受け入れてもらいたい、それだけ。だからちゃんと聞いているよ、というサインは出す、相槌を打ったり、オウム返しにしてあげたり、大変だったね、しんどかったねと声をかけてあげたり ・人が幸せを感じるのは、人の役に立つとき  先生役をやらせたらいきいきしだした ・やる気を引き出すために「見通し」「目的」「使命感」 ・親は「安心安全の土台」と「伴走者」になることが求められる ② ・親には本能的に「子どもの心を読み取る力」が備わっている ・本気度の高い実体験、体験をさせる、30日31泊のキャンプのたとえ ・「相手には相手の事情がある」と慮れる力が、自分自身を幸せにする ・ネットの普及が、よその子と比べることを助長している部分もある、他者と比較するということは個性を認めるのとは逆方向の考え方。 ・成熟した大人とは共感する力がある人 ・親は自分の願望を子に託すな、「放っておく勇気」 ④ ・体を持て余す日本人、手作業の件県の乏しさ

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2023/03/23

養老先生と4人の識者との、それぞれの対談。 様々な角度から“教育とは”について語られていて、とても興味深かった。 子どもを1人の人間として尊重し、その成長を邪魔せず見守ることこそ、親ができる唯一の教育だと感じた。

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2023/03/12

とても良い本でした。 国産初の超電導MRIを開発した小泉英明先生との対談では、小泉先生が中学時代にガイガーカウンターを手作りしたというエピソードに驚きました。 有名な自由学園がどのような学校なのかもよくわかりましたし、小児科医の高橋孝雄先生との対談は涙が出ました。特に必読です。 ...

とても良い本でした。 国産初の超電導MRIを開発した小泉英明先生との対談では、小泉先生が中学時代にガイガーカウンターを手作りしたというエピソードに驚きました。 有名な自由学園がどのような学校なのかもよくわかりましたし、小児科医の高橋孝雄先生との対談は涙が出ました。特に必読です。 「ケーキの切れない非行少年たち」の宮口幸治先生との対談も興味深い点が多く、適度に厳しい、先生のポリシーが良かった。「みんなと同じじゃなくてもいい。自分のやりたいことをやろうというのは大人の勝手な理論でしかない。みんなと同じになるのが大前提で、多様性はそのうえに乗っかっているもの。最近は多様性という言葉を簡単に使いすぎ。」 なるほどなぁと思いました。

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2023/02/23

https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85139-6

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2023/02/23

"バカの壁"を読んでみたいと思い、図書館で検索をかけたところ、この本が出てきたので借りてみた。(バカの壁は出てこなかった…) 対談形式で読みやすく、2.3時間で読了。 自分が常日頃から大切に思っていることが語られていたりと非常に興味深かった。 1章では、非...

"バカの壁"を読んでみたいと思い、図書館で検索をかけたところ、この本が出てきたので借りてみた。(バカの壁は出てこなかった…) 対談形式で読みやすく、2.3時間で読了。 自分が常日頃から大切に思っていることが語られていたりと非常に興味深かった。 1章では、非行に走る子どもの特徴に焦点が当てられていて、親としての関わり方を再認識した。 非行に走らないような子どもにするため!!という短絡的で即物的なことではなく、子ども一人一人が幸せを感じながら生きられるように全ての親が接することが出来れば良いなと思う。 2章ではまた別の切り口から子どもの話をしていて。 少子化の話がとても興味深かった。 なぜ少子化になるのか。 ということに関して、一般的に裕福な社会になるほど出生率は減るものだということらしいが、そういうことではなく、「立派な大人に育てなさい」というプレッシャーが「子供を産み育てたい」という本能に勝ってしまう。というのは大いに納得のできる目から鱗のエピソードだった。 これは特に都心部…中学受験が盛んな地域で暮らす人たちや自身もゴリゴリの学歴社会で育ってきた人たちならすごく共感出来るのではないか。 かくいう私も、子どもがまだ幼稚園に入る前からずっと中学受験のことばかり考えていたし。 でもここ数年はもうそんなことは思っていない。 本質に気づけたから。 子どもは大人の願望を叶える道具じゃない。 子どもには子どもの人格があり、やりたいことがあり、価値観も好みも能力も全く親とは違う。 子どものためとか言いながら親である自分自身が安心したいだけなんだ。 親にできることなんて子どもを一生懸命観察して、子どもの"やりたい気持ち"を見守りながら支えてあげるだけ。環境を整えてあげるだけ。 これだけ。 あとは、"成熟した大人とは、共感する力がある人"はとても良かった。 "共感力"は自分が子育てをする中でとても大切にしていて。 共感って凄い。子どもに対して行えば、子どもは圧倒的な安心感と信頼感の土台をもって何かに挑戦する勇気を得ることが出来る。 社会の中で大人に対して行えば(年齢で区切る意味は全くないけど)「この人には話せる」っていう安心感と信頼感が生まれて、より良い関係や環境を作れると思う。 私はずっと親から共感されたかった。 共感されたかったし肯定されたかった。 年齢が上がるに連れてどんどん冷たくなっていく社会の中で、家の中だけは大好きな場所であって欲しかった。 それがなかった私は子どもを産むまで本当に精神的に死人も同然だった。 昔のやり方みたいに、上下をハッキリさせるのって上はただただ楽だよね。 思い通りにいかなかったら殴って怒鳴って罰を与えれば、力のない子どもは従うざるをえないんだもん。 心も目に見えれば良いのにね。 そんな風に育てられた子どもは徐々に心が弱っていって気がついたら心が死んでるんだよ。 でも外からは見えないから、「ここまでよく立派に育て上げた」なんていけしゃあしゃあと言えるんだ。 身体だけ大人になっても心は死んでても良いんですか? 自分が子育てをしていて、やっぱりいつもなんで?どうして?そんな風に育てたのって思わざるを得ない。 こうやって本を読んで、読む度に自分の今の子育てを振り返って確認してる。 長くなったけど。 4章の"形式的に物事を押し付けられて育った子どもは〜"の箇所。本当に心の底から共感でしかなかった。

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2023/02/05

養老先生と4人の方との対談だが、どれも興味深く素晴らしいフレーズがたくさん! 56 学力を伸ばす決め手となるのは、やはりモチベーションですね。 やる気を引き出すためには三つの要素が必要だと思ってまして、それは「見通し」「目的」「使命感」です。 74 「先生のあとにきちんとつ...

養老先生と4人の方との対談だが、どれも興味深く素晴らしいフレーズがたくさん! 56 学力を伸ばす決め手となるのは、やはりモチベーションですね。 やる気を引き出すためには三つの要素が必要だと思ってまして、それは「見通し」「目的」「使命感」です。 74 「先生のあとにきちんとついていくか」「後ろの方でおしゃべりしながら、列を乱して歩くか」のどちらの行動パターンをとるかについては、遺伝的素因の影響をかなり受けるそうです。 89 「成熟した大人とは、共感する力のある人」だと私は思ってます。 104 義務教育とは、「子どもがイヤがっても、義務として学校に行かせる」ことではない。子どもがに学校に行きたい」と望めば、それを権利として認め、教育機会を与える義務が親にある、ということなんですよね。

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