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家族 の商品レビュー

4.1

29件のお客様レビュー

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2024/07/09

家族って、どうにもならない。 親は選べないし、どうしても性格が合わない親子、兄弟もいるだろう。 なのに家族だから、全てが嫌いなわけじゃなく、でも迷惑はかけないで欲しくて、どうしようもない家族の後始末を全て終えた作者の重い気持ちがしんどかった。 完璧な人間はいない。ただ自分の後始末...

家族って、どうにもならない。 親は選べないし、どうしても性格が合わない親子、兄弟もいるだろう。 なのに家族だから、全てが嫌いなわけじゃなく、でも迷惑はかけないで欲しくて、どうしようもない家族の後始末を全て終えた作者の重い気持ちがしんどかった。 完璧な人間はいない。ただ自分の後始末の目処は立てないといけないし、なんとかなるだろうは結局何とかする人が我慢して背負ってるだけ、、

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2024/04/02

お、重たい…。『実母と義母』も壮絶だったが、こちらはもっと壮絶だ。でも振り返ればそこに愛はあったんだな…家族って不思議だし、会わない家族はそれなりに事情があるということを胸に刻んでおこう。

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2024/01/16

著者の家族四人の生きざまが描かれたノンフィクション。父親、母親、兄を次々に亡くす著者自身も、心臓に病を持っていて痛々しい。カバー表紙の家族写真がとても平和そうに見えて、逆にとても物悲しく感じられた。

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2023/09/10

感情の振り幅の大きな人が集まると、家庭は安心できるどころか、こんなにも危うい場所になってしまうのかと思う。 母や兄の唐突で不可解な行動が非難されがちだが、二人に対する父や著者自身の拒絶にもベクトルは真逆だがかなり極端なものを感じてしまい、その意味で書き手や登場人物への感情移入は難...

感情の振り幅の大きな人が集まると、家庭は安心できるどころか、こんなにも危うい場所になってしまうのかと思う。 母や兄の唐突で不可解な行動が非難されがちだが、二人に対する父や著者自身の拒絶にもベクトルは真逆だがかなり極端なものを感じてしまい、その意味で書き手や登場人物への感情移入は難しいのに、どういうわけか、一気に読み終わったあと、涙が溢れてしまった。 「毒親の一言で母を、そして父を片付けようとは思わない」 最後に登場するいま現在の著者自身の穏やかで平凡な家族の姿と、それを目指しても離れるばかりでどうにも辿り着けず苦しみ通した四人。でもそれがかけがえのない家族のあり方だったのだと、年月を経て噛みしめるような言葉に胸を打たれたのかもしれない。

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2023/08/16

自分と同世代なので自分や周りの友達、親戚などと重ねてしまうけれど、家族の形はそれぞれ全く違う。 親ガチャという言葉もよく使われる中、自分の生活がうまくいかないことを、親や家族のせいだと思っている人に読んでほしいと思います。

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2023/07/25

かつて確かにこの世に存在していたとある家族の鎮魂歌。村井理子さん、トーマス・トウェイツの翻訳では読んでいたが、ご本人の文章では初めてだ。面白かった。 人からは平凡といわれる人生でも、当事者にとってはそれぞれがドラマチックでかけがえのない人生なのだ。その事実に改めてはっとする。だ...

かつて確かにこの世に存在していたとある家族の鎮魂歌。村井理子さん、トーマス・トウェイツの翻訳では読んでいたが、ご本人の文章では初めてだ。面白かった。 人からは平凡といわれる人生でも、当事者にとってはそれぞれがドラマチックでかけがえのない人生なのだ。その事実に改めてはっとする。だから、理想的な家族であることも実はそんなに大事ではなくて、傷つけあいながら、背を向け合いながらでも、それぞれの形で共に同じ時空間を生きた事実の方がむしろ大事なんじゃないか。原家族という共同体を、そのままの形で肯定することで自分自身をも肯定しようとする作品のように感じた。カサヴェテス『ラブ・ストリーム』を思い出す内容だった。 個人的に兄タカのめんどくさくも憎めない感じとその末路がどうにもこうにも刺さった。これだけでも読んだ甲斐があった。 ところで、表紙の家族写真にひとつツッコミ入れてもいいですか。「いや、普通にそっくりじゃねーか(笑)」。鏡ないんかい。

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2023/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

プロローグ 古ぼけたアパートで始まる 「川沿いの砂砂利を少しだけ港に向かって歩いた場所に、さくら荘はあった。」 まるで自分の目の前で起きているかのように「家族」が壊れていく。 胸が締めつけられて辛い、しかしズーンとした重たさはなく読み続けられてしまう。 著者は血を吐くようにこの本を書くことで 「家族」を心の中に取り戻せたのかもしれないと エピローグを読んで思った。 「琵琶湖のそばの田舎町に私は二人の息子と夫、そして愛犬とともに暮らしている。(中略)育った家とは正反対の穏やかな空気に満ちたこの家で、常に心の片隅に両親と兄の存在を感じながら、私は暮らしている」

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2023/03/08

読みながら何回も泣いた。。 家族だから、のだからの部分に苦しめられる瞬間がたくさんある 読み終わってからも自分の家族がバラバラになる日とか、ちょっとずつすれ違っていく日を考えて更に苦しくなって泣いてしまった

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2023/03/01

家族であってもお互いに傷つけあったり、それでも愛おしかったり。ひとつの家族のストーリーがこんなにも濃くて切なくて懐かしい感じがする。

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2023/02/18

家族という集合体はなんて厄介なんだろう。 昭和のノスタルジー香る表紙のモノクロ写真。 この微笑ましい写真からは想像も付かない村井さん一家の凄絶な家族の歴史が綴られている。 父親と発達障害の様な特性を持つ兄との相容れない関係性が辛い。 我が子との約束より異性を優先し、本音が全く...

家族という集合体はなんて厄介なんだろう。 昭和のノスタルジー香る表紙のモノクロ写真。 この微笑ましい写真からは想像も付かない村井さん一家の凄絶な家族の歴史が綴られている。 父親と発達障害の様な特性を持つ兄との相容れない関係性が辛い。 我が子との約束より異性を優先し、本音が全く見えず曖昧な言動を繰り返す母親も嫌だ。 夫婦は他人でも子供にとって両親は絶対の信頼を寄せる対象。 兄妹はどんなにか苦しかった事だろう。 細くて浅いひび割れから大きく亀裂が入り壊れていく家族があまりにも切なかった。 四人其々の孤独が胸に迫って来る読後。

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