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家族 の商品レビュー

4.1

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

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2022/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館にて。 Twitterでフォローしている村井さんの本、そのつぶやきの中身から筆者の育った家庭は幸せな家族ではなかったのだろうと薄々想像していたが、想像以上だった。 なんというか... 最終章で筆者はそれぞれが優しすぎるほど優しい人たちと書いていた。 そうかもしれない。誰でもどこかからの角度から見たら優しいところは持っているだろう。 家族は生々しく、例え本の感想だとしても他人がこうであったら良かったなどと軽々しくは言えない。 ただ読んでいてつらかった。 後半ものすごく気になったのは、お兄さんが東北で死の直前幼い息子と二人暮らしだったことだ。 困窮する生活、激しい性格のどんどん体調の悪化する兄と二人で暮らす息子はどんな毎日を送っていたのだろう。 いよいよお父さんが死ぬというとき、その息子はどこにいたのだろう。 とても気になった。 その子が今幸せに暮らしてくれているといいなと思う。

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2022/04/09

『兄の終い』を読んでる最中から、著者の書く家族の話を読みたいと思ったので、web連載で執筆中と知った時は嬉しかったしタイトルが『家族』と聞いて期待値はそれなりに高かったのだけれど、いやはや… 予想をはるかに上回って凄いものを読ませていただきました。細かいエピソードはまったく違うの...

『兄の終い』を読んでる最中から、著者の書く家族の話を読みたいと思ったので、web連載で執筆中と知った時は嬉しかったしタイトルが『家族』と聞いて期待値はそれなりに高かったのだけれど、いやはや… 予想をはるかに上回って凄いものを読ませていただきました。細かいエピソードはまったく違うのに、自分の家族も似た様な衝突や感情のすれ違い、大笑いした時の顔、忘れられない別れや出会いが有ったことが次々に思い出され、最後までページを捲る手が止まらない。 現実では双子の息子さんが高校生になる2022年春…名犬ハリー号との穏やかで平凡な日々はまだまだ続く!

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2022/03/26

著者の現在の日常はあとがきに書かれている。よくは知らないのだが、素晴らしい仕事と子育てをされ、家庭生活も円満で穏やかな毎日。理想的な生き方のように思っていた。「兄の終い」と、この「家族」を読み、ご実家のご家族のことで苦労された方なんだと驚いた。 お母様やお兄様が亡くなられるまでは...

著者の現在の日常はあとがきに書かれている。よくは知らないのだが、素晴らしい仕事と子育てをされ、家庭生活も円満で穏やかな毎日。理想的な生き方のように思っていた。「兄の終い」と、この「家族」を読み、ご実家のご家族のことで苦労された方なんだと驚いた。 お母様やお兄様が亡くなられるまでは、今の家族とご実家の家族に引き裂かれるような思いで、お辛かっただろうなと思う。

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2022/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

snsで時折お名前を見かけていた翻訳家さん。書店の棚でふと目に留まり手に取った。 村井家のはじまりから最期までを、微細なエピソードで辿っている。著者にとってはさぞかし痛く辛い作業だっただろう。昭和の時代には多くはなくとも似たような家族が日本の其処此処にあったと思う。世代が近いこともあり、自分自身の忘れていた感情や若かった両親のことが蘇った。 子供が兄妹、姉弟の場合、母親は息子に執着しがちで、母娘の関係はより難しくなるように思う。 著者の母親が最期に息子を拒絶する場面で「勝った…」という著者の心の呟きが私にははっきりと聞こえた。

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2022/03/08

自分の家族のことを本当にわかっているんだと思った。 村井家は、みんなが全力で、それぞれがとても逞しくて、それぞれ愛情深くて、優しすぎるほど優しいのだろう。 そして、少し不器用だからか、上手く誤魔化すことができないのか、すれ違いぶつかり合うこともあったのだろう。 それこそ、本当の...

自分の家族のことを本当にわかっているんだと思った。 村井家は、みんなが全力で、それぞれがとても逞しくて、それぞれ愛情深くて、優しすぎるほど優しいのだろう。 そして、少し不器用だからか、上手く誤魔化すことができないのか、すれ違いぶつかり合うこともあったのだろう。 それこそ、本当の温かな家族なのではないだろうかと思った。 家族のことを人に聞かれて、自分はきちんと答えられるだろうか⁇ 多分、無理だと思う。 理解できていないかもしれない。 いろいろなかたちの家族があるが、自分のことを冷静にはみられない。 今だに理想の家族ってあるのか、と考えてしまう。

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2022/03/02

何の気なしに読み始めたら重たい内容だった。 子供のころ、若いころ、こんな人生を送ってきた人が、今穏やかに家族との生活を送り、本を出版してそれなりの収入も得て幸せに暮らしていることをうれしく思う。

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2022/02/25

「兄の終い」を読んだので、気になって読んでみました。 途中読むのが少し辛く感じるほどだったので、筆者自身が書くのは相当痛みを伴うものだったろうなと感じました。

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2022/02/25

作者が血を流し方ながら書いたと言う通り辛い話だった。誰が悪い訳でもないし、どうすれば良かったかも分からない。生きる事は本当に難しく、普通の暮らしは実は貴重で得難い物で、普通にみえてもその奥には闇が隠れているのだ。

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2022/02/06

いつか家族がみんな死んで、本当にひとりになる時がくることを忘れないでいよう。続けて『兄の終い』を再読したくなった。

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