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家族 の商品レビュー

4.1

29件のお客様レビュー

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2023/01/02

著者と同じ年代を過ごしてきたこと以外に全然自分の家族と共通するところがないのに、何故か懐かしく切なく苦しくて愛おしかった。

Posted byブクログ

2023/01/02

兄がどうだったか、こう思ってくれていたと考えて書いたことが愛されたくて認められたいと願い続けていた兄のにとって、救いになったと思う。お兄さんの気質が私にもあるので。 毒親と切って捨ててしまうことも必要だけど、こういうふうに飲み込めるが自分の為にも良いようにも思う。憎んで恨み続ける...

兄がどうだったか、こう思ってくれていたと考えて書いたことが愛されたくて認められたいと願い続けていた兄のにとって、救いになったと思う。お兄さんの気質が私にもあるので。 毒親と切って捨ててしまうことも必要だけど、こういうふうに飲み込めるが自分の為にも良いようにも思う。憎んで恨み続けるのはきつい。

Posted byブクログ

2022/11/09

『兄の終い』の方が読まれてるっぽいが、『家族』とセットになる本だと思う。しかも、『家族』の方がA面、面白いのだ。 ここまで複雑で深刻な家族の事情を、凡庸にならず、愚痴やベタベタ感傷的にならず、いっきに読ませる文章にまとめているのがすごい。 兄や母の異常さに目がいくが、単に誰かを「...

『兄の終い』の方が読まれてるっぽいが、『家族』とセットになる本だと思う。しかも、『家族』の方がA面、面白いのだ。 ここまで複雑で深刻な家族の事情を、凡庸にならず、愚痴やベタベタ感傷的にならず、いっきに読ませる文章にまとめているのがすごい。 兄や母の異常さに目がいくが、単に誰かを「毒親」などと悪者にすれば片付く話でもなく、どこから拗れていってしまったのかわからない。自分の家族を振り返ることになる。

Posted byブクログ

2022/10/31

この家族のことを知ってしまった、知らない頃には戻れない、というような、 読んだあと、心の奥に自分の知ってる風景として、この家族のストーリーが染みついたような感じがしています。幸せな温かい家族、という話ではないけれど、読まなきゃよかったとは思いません。

Posted byブクログ

2022/10/01

とてつもなく余韻が残る本。この本を読むと自分の家族について考えざるを得ない。家族と円満であろうが、問題があろうが、どんな状況にあるにせよ読んでよかったなと思う。当たり前のことだが、様々な形の家族があるのだなとわかる。恐らく、理想的な家族なんてない。あるのはそれぞれの家族の幸せや苦...

とてつもなく余韻が残る本。この本を読むと自分の家族について考えざるを得ない。家族と円満であろうが、問題があろうが、どんな状況にあるにせよ読んでよかったなと思う。当たり前のことだが、様々な形の家族があるのだなとわかる。恐らく、理想的な家族なんてない。あるのはそれぞれの家族の幸せや苦悩や葛藤なのだと思う。そういう意味である家族を取り上げたノンフィクション作品なのだろうと思う。 それにしても、当事者である著者が淡々とその当時の感情や現在の想いを決して感傷的になりすぎずに吐露していく筆致にも驚いた。著者の家族を俯瞰的にとらえ、一気に読者を引き込んでいく、その文章にも魅了される。

Posted byブクログ

2022/06/02

お兄さんのことを綴った同著者によるエッセイ『兄の終い』を読んで、これも読んでみようと思った。いや辛い。家族の問題というのは、他に類を見ない、家族独特の問題であることが多いからこそ、逃げられず、いつまでも心にしこりを残す。だからこうして活字にして蘇らせることによって、少しずつそのし...

お兄さんのことを綴った同著者によるエッセイ『兄の終い』を読んで、これも読んでみようと思った。いや辛い。家族の問題というのは、他に類を見ない、家族独特の問題であることが多いからこそ、逃げられず、いつまでも心にしこりを残す。だからこうして活字にして蘇らせることによって、少しずつそのしこりをほぐしていく。読んでいるこちらも一緒にほぐされていく。けど辛い。 人と人との関わりの、もっとも濃いところにある、家族。どんなに遠ざけても離れることのない、家族。でも誰もが著者のように言葉にできるわけではない。だからこそ、こういう本が必要なのだと思う。

Posted byブクログ

2022/05/25

さくら荘 村井理子さんとご両親、そしてお兄さんが住んでいたアパート。 朝、すぐ前の市場が動き始める音が聞こえる。 活気もあり賑やかだったと思われる昭和40年代。 そういう時代に、少し騒々しく多動な子供のことを理解する先生や 大人たちがどれほどいただろうか。 お父さんが息子に対して...

さくら荘 村井理子さんとご両親、そしてお兄さんが住んでいたアパート。 朝、すぐ前の市場が動き始める音が聞こえる。 活気もあり賑やかだったと思われる昭和40年代。 そういう時代に、少し騒々しく多動な子供のことを理解する先生や 大人たちがどれほどいただろうか。 お父さんが息子に対して冷淡な態度を取り続けた理由もP160で書かれているが 全てが捻れてしまい、家族だからこそ簡単には解れない。 P183 〈生涯を通して、一度たりとも私を嫌うことなく妹として思い続けてくれた兄に対して、語り尽くせないほどの感謝の気持ちを抱いている〉 少し居心地が悪くとも、やはり家族。 特別サイトから 〈いずれにせよ、私自身は、狭くて古いアパートで一緒に暮らしていた彼らに対する最大の感謝を込めて書いたつもりだ〉

Posted byブクログ

2022/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これはいわゆる「機能不全家族」「毒親」「毒兄」の問題だけれど、ここまで壮絶だとは・・・。 著者は1970年生まれで、幼少期から「ひとり」になるまでの人生を辿っていく実話です。家族って本当に厄介だと思う。逃げられるようで逃げられないずっと付き纏ってくるもの。時代は違ってもいつの時代も、その時代だからこその問題を抱えているのだと思う。

Posted byブクログ

2022/05/10

村井さんが家族を書くときの空気感が好き 色々な想いが混ざりあって読みながら苦しさを感じるのに希望は決して無くならない、だけどやっぱり 常に不安に見張られたようなシンとした心地よさ

Posted byブクログ

2022/05/06

実話なのだがこれだけの壮絶な話をあからさまに本にした事、凄いと思った。本当に包み隠さず書いたのだと思う。兄の終い、、もこの本の前に読んでいたが色々と繋がった。

Posted byブクログ