早朝始発の殺風景 の商品レビュー
「夢の国には観覧車はない」が良かったです。観覧車のトリックも文章から想像しやすくて、なるほど〜!って感心してしまいました。先輩は失恋したけど大丈夫。優しい後輩がいるから。2人に幸あれ! 他4編も普通にたのしく読めました。
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どの短編もよくまとめられていた。 無理のある謎解きはなくて、しっかりと伏線があって、それが短い文章の中で上手に隠されている。 また、どの作品も読了後に爽やかな気持ちになれて、気持ちのいい短編集だった。 殺風景の今後も読んでみたい。
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かなり分かりやすいミステリーで空き時間にさらっと読めるような作品だった。 最初の短編とエピローグが繋がっており、その後の結末だけ知ることができるのだが、そこに至るまでの詳細を読んでみたくなった。
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短編集。伏線がさりげなく丁寧に張られた話が多い。 個人的には2話目が好き。 同じ街の中での話のため、各話間で共通の場所が出てくるのが結構好きだった。エピローグでのまとめ方も良かった。 長編を書いたらどんな感じになるか気になった。
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高校生たちの日常における謎解き短編集。千葉県横槍市を走るローカル線「横槍線」の沿線が舞台となる。どの短編も読後感がとてもいい。ミステリーというと「犯人はお前だ!」みたいなのばっかりかと思っていたけど、確かにこういう謎もたくさんあるよねって思わされた。著者の地元が自分と同じだという事もあり以前から興味があったが、今回ようやく初読。
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短編が読みたくて、読んでみた。 青崎さんの作品は初めてでしたが、スイスイ読めて、2日で全て読めちゃいました。 5話からなる短編集ですが、登場人物は全て高校生。 ある日、始発の電車に乗ると、あまり話さないクラスメイトが乗っていた。2人が始発に乗る理由は?「早朝始発の殺風景」 仲良し三人組の女の子達が、ファミレスでクラTのデザインについて話し合うのだが、1人がそのデザインについて苦言を呈し出す。その理由は?「メロンソーダ•ファクトリー」 部活最後のイベントとして来たソレイユランドで、みんなとはぐれ結局男の後輩と2人きりで観覧車に乗ることに。後輩は何故自分を観覧車に誘ったのか?「夢の国には観覧車がない」 捨て猫を拾ったもののどうしようもなく、別居の兄貴を呼び出すとやたら否定的で話を聞いてくれない、その理由は?「捨て猫と兄弟喧嘩」 体調不良で卒業式に来なかったクラスメートに、学級委員として卒業証書を届けることに。部屋に入るも気まずさが凄くて、なかなか会話が弾まない。とても素敵な部屋ではあるが何か違和感が常にある、これは?「三月四日、午後二時半の密室」 “青春はきっと気まずさでできた密室” 5話すべてから、学生特有の不器用さからくる気まずさを感じました。 ただ、登場人物が高校生なのでとても爽やかな青春小説であるとともに、ロジック•伏線がしっかり設定されている優れたミステリー小説でもありました。 大人になるともうこんな気持ちになる機会というのはなかなかないので、ノスタルジックな気持ちになりつつ、更に推理も楽しむことができました。
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こういう青春日常ミステリが大好き〜!作者さんが別作品でアンソロジーも書いているから言うけど、百合っぽいな〜と随所で感じました ちょっと猫ちゃんの話とか1話のメモとか、当事者の方だったら倫理観にうん…?と思われる方もいるかも… 基本的には笑顔で終われるお話が多くて楽しかった!大満足!
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さらっと読める。 読書が苦手な中高生にちょうど良い感じ。読みやすいはずだ。 私には若すぎた。青春モノでも少しスパイスが欲しい。 お盆休みはだらだら本を読みまくる予定。 たくさん借りて順調に読み進めている。
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場面が1箇所で固定なのが新鮮で面白かった ミステリー初心者なので、難しすぎないミステリーなのが良かった 『メロンソーダ・ファクトリー』が、希望を感じる前向きな終わり方で一番すき
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星としては3.5だが、小数点くりあげて、おまけで星4つ 米澤穂信の古典部シリーズほどの推理ネタではないが、犯罪ではない推理を登場人物たちがする小編が5つ。この本の一番の売りは高校生の揺れ動く気持ちの表現。恋愛ものではないので甘酸っぱいという形容詞は正しくないが、高校生らしい友人と...
星としては3.5だが、小数点くりあげて、おまけで星4つ 米澤穂信の古典部シリーズほどの推理ネタではないが、犯罪ではない推理を登場人物たちがする小編が5つ。この本の一番の売りは高校生の揺れ動く気持ちの表現。恋愛ものではないので甘酸っぱいという形容詞は正しくないが、高校生らしい友人との微妙な距離感が妙に青臭いが懐かく、読んでいてじりじりして気持ち悪さがここち良い。 表題作の殺風景が苗字なのはおいておいて、エピローグで各話の余韻を楽しむこともできたのも好印象。
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