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早朝始発の殺風景 の商品レビュー

4

104件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/07/25

ナツイチ(集英社の夏の文庫フェア)の特典、ねこのブックマーカーほしさに、インスピレーションで購入した一冊。1時間半くらいで、さくっと読めました。 五つの短編は、どれもワンシチュエーション(例えば、電車や観覧車など)で高校生たちがちょっとした秘密や違和感の正体を探るスタイルのライ...

ナツイチ(集英社の夏の文庫フェア)の特典、ねこのブックマーカーほしさに、インスピレーションで購入した一冊。1時間半くらいで、さくっと読めました。 五つの短編は、どれもワンシチュエーション(例えば、電車や観覧車など)で高校生たちがちょっとした秘密や違和感の正体を探るスタイルのライトミステリー。殺人といった犯罪はでてきません。 最後にエピローグが付いており、一編目の後日談を中心に、五つの短編の登場人物がでさらりと出てきます。 ストーリーやロジックに少し物足りなさを感じるけれど、軽妙でウィットに富んだ会話はなかなか楽しめました。二編目の「メロンソーダ・ファクトリー」はうまく着地していて見事でした。

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2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青春ってきっと、気まずさでできた密室なんだ。(P194) 高校生たちの日常の謎と青春。面白かったです。どの作品もミステリを読み慣れている人にはネタとかトリックはわりとあっさり分かっちゃうんじゃないかなと感じましたが、夏の読書キャンペーンの本の中でも読みやすさは群を抜いているのではないでしょうか。読書が苦手な学生さんにもお勧めできます。 「早朝始発の殺風景」 殺風景、そう来ましたか。男子がとても今どきの男子でした。 「メロンソーダ・ファクトリー」 こういう女子トーク、懐かしいです。 「三月四日、午後二時半の密室」 これは日常の謎として秀逸。女子のちょっとしたプライドってもんがありますよねぇ。

Posted byブクログ

2024/07/07

青崎有吾『早朝始発の殺風景』 2022年 集英社文庫 5編とエピローグからなる日常的な青春ミステリー。 どれも序盤は高校生たちの生の声、青春の匂いを感じていると、ミステリーの要素を踏まえてくる。 いわゆる殺人やとかのミステリーではなく、日常と違和感を合わせたような空気感。 青...

青崎有吾『早朝始発の殺風景』 2022年 集英社文庫 5編とエピローグからなる日常的な青春ミステリー。 どれも序盤は高校生たちの生の声、青春の匂いを感じていると、ミステリーの要素を踏まえてくる。 いわゆる殺人やとかのミステリーではなく、日常と違和感を合わせたような空気感。 青崎作品は何冊か積読しているけど、読むのは本作が初めてでした。 白波が立つような心躍る展開ではないのだけれど、さわさわと心の琴線に触れるような感じでとても心地よかったです。 優しさに包まれるような読後感も素敵でした。 間違いなく僕の好きな作風、作家さんだなと確信しました。 #青崎有吾 #早朝始発の殺風景 #集英社文庫 #読了

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2024/06/27

「青春はきっと、気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室」 密室での気まずさの中 相手の隠し事を解き明かしていく【青春×密室×ミステリー】 アマプラでドラマ版があったので 視聴する前に原作を読んでみました。 よかったなぁ(*´`*) 場面転換はなく 高校生...

「青春はきっと、気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室」 密室での気まずさの中 相手の隠し事を解き明かしていく【青春×密室×ミステリー】 アマプラでドラマ版があったので 視聴する前に原作を読んでみました。 よかったなぁ(*´`*) 場面転換はなく 高校生二人(または三人)の会話のちょっとした引っかかりから 相手のついてる嘘への推理が始まって…。 最後はどの話も うん 青春⟡.·*. 『早朝始発の殺風景』 下りの始発列車。ガラガラだと思っていた車内には 一人の女子高生が座っていた。同じクラスで あまり話をした事の無い殺風景(これは苗字)。僕は困惑していた。電車の中で微妙な知り合いに出会ってしまったときほど気まずい瞬間はない。しかも始発の車内で二人きりとか。 二人は自分の早起きを棚に上げ お互いの早起きの理由を探り出す。互いの秘密を暴こうと躍起になるうちに 二人分開けて座っていた座席の距離がだんだん縮まっていくのがキュン♡ 料理レシピだと思っていた携帯のメモ書きが ラストでそうくるとは…。殺風景 恐るべし笑 『メロンソーダ・ファクトリー』 小学生からの腐れ縁の私と詩子、そして高校から仲良くなったノギちゃん。いつものファミレスで、学園祭に着るクラスTのデザイン会議。クラスの人気者石川が描いたA案か。私が描いたB案か。即答でノギちゃんはB案。詩子は 悩んだ末にA案が言いと言い出し…。 たまたま「十二人の怒れる男」を観たばかりだったから、ノギちゃんが その映画の真似して「多数決じゃなく話し合おう」って言ってくれて嬉しかった。親友だと思っていても わかってない事ってあるよな〜。隠していた訳じゃないけど 言い出せなかったこと。障碍も色々あるんだなぁ。それを知って更に仲良くなる三人がかわいい。 『夢の国には観覧車がない』 フォークソング部 三年生の引退記念に部員全員で訪れたソレイユランド。観覧車の中には卒業間近の俺と 男子では小柄な後輩 伊鳥の二人きり。本当は片思いしている後輩の葛城と乗りたかったのに!何故こんな展開になってしまったのか。 「せっかくならディズニー」というみんなの意見を却下してまで 伊鳥がソレイユランドを選んだのは「ディズニーには観覧車がないから」。観覧車が一周するまでの二十二分間。伊鳥の優しい完全犯罪と 伊鳥のもう一つの気持ちに気づいたとき─。観覧車を降りた二人にキュンキュンしちゃう笑 あとがきにもあったけど葛城の性別がわからないところが、ラストの二人にも繋がっていいなーと思ったんだけど、ドラマ版の葛城はちゃんと女の子だった。 『捨て猫と兄妹喧嘩』 学校からの帰宅時に公園で捨て猫を拾ってしまった妹と、妹から電話で呼び出された兄。 両親は三年前に離婚をしていて 妹は母と 兄は父と暮らしている。妹はマンション住まいで猫が飼えず、一軒家に住んでいる兄に猫の飼い主になって欲しいと頼むが「無理だ」と断られ喧嘩になる─。 謎が解けてから 兄のセリフを読み返すと切ない〜。本当はお互いを想いあっていて 出した折衷案が愛おしい(^ ̳• ·̫ • ̳^)ニャー 『三月四日、午後二時半の密室』 この設定が一番 気まずいなー笑 卒業式を終えたばかりのクラス委員長の草間は、担任から頼まれて 式を欠席したクラスメイト煤木戸に卒業証書と卒業アルバムを届けに行く。歯に衣着せぬ物言いでクラスでも浮いた存在だった煤木戸。部屋まで通され 会話も続かず気まずい時間を過ごしていたが ちょっとした違和感に気づき…。 「青春って気まずさでできた密室」は煤木戸のセリフ。 席替えで話したことない子の隣になったとき。隣のクラスの生徒と電車でばったり会ったとき。友達と意見が合わなくて変な空気になってしまったとき。気まずい時間を共有しあって 扉は開かれるんだねー 『エピローグ』はドラマ版よりも 断然 原作の方がいいと思う! 始発列車に乗る理由の無くなった殺風景と加藤木くんが、また始発列車に乗る理由を考えようとしているところが! 青春だねー⟡.·*.

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2024/05/31

楽しい作品だった。 特定のシチュエーションをリアルタイムに追うような形式で、日常における推理合戦やちょっとした青春をサクッと読ませてくれた。 トータル200ページ程度だが5作+αということでかなり短く、それに若干物足りなさを感じてしまうが、 そもそも私はこういったほんのりと青春テ...

楽しい作品だった。 特定のシチュエーションをリアルタイムに追うような形式で、日常における推理合戦やちょっとした青春をサクッと読ませてくれた。 トータル200ページ程度だが5作+αということでかなり短く、それに若干物足りなさを感じてしまうが、 そもそも私はこういったほんのりと青春テイストが入った作風が好きなんだろう。十分楽しめた。

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2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある高校を舞台にした、オムニバスの日常的なミステリー作品。5つのはなしからなる。 ◯通り魔に襲われた友人の仇をとるため、早朝始発に乗り合わせた同級生と協力して犯人をつきとめる話。 ◯3人の女子高生がファミレスでクラスTシャツを決める会議をしている話。1人の女子高生の色覚異常が分かる話。 ◯後輩と二人で観覧車に乗り、好きな女子高生の秘密を暴く話。 ◯捨て猫を拾った妹が、離婚して父とくらす兄に飼ってと依頼するが、ある理由でことわる話。 ◯卒業式に欠席した同級生に、クラス委員の女の子が卒業証書とアルバムを届ける話。個人的には、一番良かったです。 テレビドラマでもやっていましたが、とても原作に忠実でした。

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2024/05/24

(たぶん千葉)郊外の私鉄、横槍線沿線の高校生たちの連作短編集。男女だったり、女子同士だったり、男子同士だったりの会話劇でミステリーを構成しています。ほんの些細なことが謎解きのきっかけになるし、それがすごく自然に描かれるので、読んでいて気持ちい。 横槍線は駅名が鳥にちなんでいて面白...

(たぶん千葉)郊外の私鉄、横槍線沿線の高校生たちの連作短編集。男女だったり、女子同士だったり、男子同士だったりの会話劇でミステリーを構成しています。ほんの些細なことが謎解きのきっかけになるし、それがすごく自然に描かれるので、読んでいて気持ちい。 横槍線は駅名が鳥にちなんでいて面白いですね。

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2024/05/14

初級編ミステリー 短編集になっているので読みやすかった! 後輩の完全犯罪が鮮やかな3話目と、作品紹介にもある、「青春とは気まずさの密室だ」の意味を知れた5話目が好き!

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2024/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの話しもサクッと読め、表題の「早朝始発の殺風景」以外は優しく爽やかな気持ちになれた。「早朝始発の殺風景」は、ラストが物騒でえっ?これどうなんの?と思う終わり方だったが、本の最後、エピローグでちゃんと回収されてて、少しホッとした。 全て同じ町での出来事なのは、地名や店名などからわかったが、エピローグでわかるのが良いね。 どれも好きだが、「メロンソーダ.ファクトリー」が一番好きかな。

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2024/05/03

「謎が解けた時、高校生たちの青春に変化が!」 本作は、五組の高校生たちが日常の謎に直面する青春ミステリです。 謎を通して、同級生・親友・後輩・兄妹の知らなかった一面を知り、彼らの関係が深まっていく描写が爽やか。 短編集で読みやすく、普段ミステリを読まない人にもオススメの作品...

「謎が解けた時、高校生たちの青春に変化が!」 本作は、五組の高校生たちが日常の謎に直面する青春ミステリです。 謎を通して、同級生・親友・後輩・兄妹の知らなかった一面を知り、彼らの関係が深まっていく描写が爽やか。 短編集で読みやすく、普段ミステリを読まない人にもオススメの作品です。

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