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「させていただく」の使い方 日本語と敬語のゆくえ の商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2026/03/28

タイトルに惹かれて読み始めたが 途中で飽きてしまい離脱。 させていただく という言葉を私もよく使ってしまうのでその置き換え方などについて、正しい使い方など書いてるのかと思ったが前半の事例が長すぎて飽きてしまいました。 読み切ったら使い方など書いてあったのかもしれない。

Posted byブクログ

2026/03/13

「させていただく」は間違った日本語ではないし、不適切な言葉ではない。使う側には便利だが、不思議なことに聞く側からは違和感を持たれる。そのような現象を調査、説明した本。 特に2章の議論は面白くて、口を開けながら読んでしまった。曰く、 ーーーーーーー 我々は上下関係に敏感で、かつ上...

「させていただく」は間違った日本語ではないし、不適切な言葉ではない。使う側には便利だが、不思議なことに聞く側からは違和感を持たれる。そのような現象を調査、説明した本。 特に2章の議論は面白くて、口を開けながら読んでしまった。曰く、 ーーーーーーー 我々は上下関係に敏感で、かつ上に立つことに慣れていない。 →現代は上下関係の薄いフラットな社会になっている。 →「もらう(いただく)」という言葉を使うことで、話し手とと受け手の間に「やりもらい」関係が生まれる。 →「やりもらい」関係では、やる方が上、もらう方が下になる。 →「させていただく」は「させてもらう」と許可を得る形で、話し手をもらう側、すなわち下位に置くことになり、話し手を上下関係の下側に「救出」してくれる。 ーーーーーーー とのこと。 ここから議論はさらに発展して、例えば「させていただく」は頭に大抵の言葉を持ってくることができる。しかし「説明させていただく」はあまり違和感を持つ人がいないのに、「卒業させていただく」には違和感がある人が多い。これは、頭につく言葉が相手を必要とする行為かどうかで分かれる。「説明」は相手を必要とするので、やりもらい関係に落とし込めるが、「卒業」は相手を必要としないので、やりもらい関係にするには不自然。ただ、繰り返しになるが、「させていただく」の頭には大抵の言葉を持ってこれるので、話し手には都合がいい。 頭につく言葉とは逆に、「させていただく」の語尾は多様性が無くなっている。日本語は語尾でニュアンスを決定するが、させていただくは使われ方が固定されつつある。 ここから、「させていただく」は本来の謙譲語ではなく、自分の丁寧さを示す敬語の新分類「丁重語」に変化してきたと言える。 自分が「させていただく」を使う時にも、「いま相当勝手に自分の意思を押し付ける形で「させていただく」を使ったな(でも「させていただきます」以外に言い方が無いな)」みたいな自覚を得られるようになった。 言葉、特に敬語は変わっていくものらしいから、また便利な別の表現が生まれるんだろうけどね。「させていただく」はその構造から敬意漸減にも耐性があるみたいだけど。

Posted byブクログ

2025/04/22

ゆる言語学ラジオのさせていただく回の監修をされた椎名美智先生の著作。 なぜさせていただくは嫌われているにもかかわらず、ずっと使い続けられているのか?という問いは、言われてみれば確かに不思議だなと感じる。 自分もさせていただくは違和感を感じるので出来るだけ違う言葉で表現しようとす...

ゆる言語学ラジオのさせていただく回の監修をされた椎名美智先生の著作。 なぜさせていただくは嫌われているにもかかわらず、ずっと使い続けられているのか?という問いは、言われてみれば確かに不思議だなと感じる。 自分もさせていただくは違和感を感じるので出来るだけ違う言葉で表現しようとするも、させていただくでしか敬意を表せないことが多く結局1日1回以上は使っているといえる。 そういう点でも我々は「させていただく」を便利に使っているし、「させていただく」により絶妙な距離感を保っているはすが、使われすぎることで、気遣いをやりとりしていたはずが、慇懃無礼になっている。 元々は「いたします」でよかったものが「させていただきます」でないと敬意を感じられなくなっているように、敬語は敬意漸減の作用により敬意不足に感じられるようになり、すり減った経緯を補うために敬意を加える。こうして敬意のインフレが起きている。 今後「させていただく」の敬意が漸減したときに代わりとしてあろう新しい敬語を妄想するのも楽しい。 4回にもわたるゆる言語学ラジオの解説を聞いてから読んだので入りやすかったが、言語学的な解説が深い部分は難しい気もしつつ、この議題に興味があったので面白く読むことができた。

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2025/02/15

「させていただく」という言葉、気になっている人いるんじゃないかな。私もひっかかるものがあったけれど、この本を読むとすっきり。 まずこの言葉は「させて」(許可)に「いただく」(恩恵)だから敬意のインフレだと。 このインフレが起きるのは、身分制度がなくなり上下関係が曖昧になって、相手...

「させていただく」という言葉、気になっている人いるんじゃないかな。私もひっかかるものがあったけれど、この本を読むとすっきり。 まずこの言葉は「させて」(許可)に「いただく」(恩恵)だから敬意のインフレだと。 このインフレが起きるのは、身分制度がなくなり上下関係が曖昧になって、相手にどう遇すればよいかわからなくなって、とにかく自分は丁寧なちゃんとした人間であるということを示したいからではないかと。 へむへむですよー。 日本語ってまったく、気遣いの言語ですね。 「敬意漸減の法則」にも瞠目! 著者は「させていただく」警察ではないのですよ。『舟を編む』に出てくる編纂者のモデル飯間浩明さんの擁護論を引用し、「させていただく」はもっと評価されてよい表現方法だと述べていました。 安心してお仕事で使わさせていただきます。 あ、使わせていただきますか! 難しい~!!

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2024/09/29

敬語に含まれている敬意が使われるうちに少しずつすり減っていく「敬意漸減の法則」というのがあるそうだ。 敬意が減っていくその法則により、言葉は敬意を付け足すように形を変えていくようだ。 そして、このことは今に始まったことではなく、江戸時代から明治時代にかけても敬意のインフレーション...

敬語に含まれている敬意が使われるうちに少しずつすり減っていく「敬意漸減の法則」というのがあるそうだ。 敬意が減っていくその法則により、言葉は敬意を付け足すように形を変えていくようだ。 そして、このことは今に始まったことではなく、江戸時代から明治時代にかけても敬意のインフレーションは起こっていたそうだ。また、戦中から戦後になった時にも起こっている。それは社会構造の変化が動因になっているのではないかと著者は推測している。 つまり、身分制度がなくなって、相手にどのように接したらいいのかわからなくなり、それゆえ「させていただく」を使ったのではないかという。 また「させていただく」という言葉の違和感には、それが本来は「許可」を求める言葉だからであるということには本書を読んで初めて気付いた。 しかし、実際の使用場面を見てみると、それは許可を求める目的で使用されているわけではないことは、一緒に使われる動詞が示している(そのために違和感を感じるのだろう)。 他にも様々な分析がなされているので、「させていただく」の使い方が気になっている人は読んで納得できるのではないかと思う。

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2024/09/09

大変面白かった。会社の営業があまりにもさせていただくメールばかりを書くものだから手に取ってみた。 敬意漸減の考え方や実例、新しい敬語の5分類、言葉の近接化作用と遠隔化作用、これだけでも大変勉強になった。適切なさせていただくの使い方に関しても納得。確かに謙譲語がない時など便利な場...

大変面白かった。会社の営業があまりにもさせていただくメールばかりを書くものだから手に取ってみた。 敬意漸減の考え方や実例、新しい敬語の5分類、言葉の近接化作用と遠隔化作用、これだけでも大変勉強になった。適切なさせていただくの使い方に関しても納得。確かに謙譲語がない時など便利な場面があるのは認める。そしてなぜ自分がさせていただくが好きじゃないのかについてもよく分析できた。「させていただく」は「私ってちゃんと人と丁寧に話すことのできる人間でしょ」と言うポーズを示す自己愛的な敬語なのかもしれない、って記述があってめちゃ腑に落ちた。これが違和感の一部なんだろな。使われすぎな点、定型的な表現な点、と合わせてそこが好きじゃないのがわかった。 俺としては多彩な敬語の語彙があって自在に使いこなすのが美しいしそれが日本語の楽しさなわけであって、何でもかんでもさせていただくのは何しろ思考停止しててアホっぽい、とは引き続き思う。けどこれも世代の差かも知れない。最後の章のまとめで面白かったのは、なんというかそもそも敬語は相手と自分をいわば上下の関係として取り扱ってきたものだと思うんだけど、させていただく、に関して言えば丁重にやってますよ、が効果であり、日本語のコミュニケーションや敬意や丁寧さのスタイルが変化してるってことまで考えさせられた所。良書。

Posted byブクログ

2024/02/01

「させていただく」使用の理由や歴史的経緯について。著者はこの言葉について中立的あるいはやや肯定的な立場で説明している。文法とか元々の意味から言葉遣いを考えるというよりは、今よく使われているのは理由があるからだ、という立場。させていただくというのを、文法的に謙譲語だと言うのでなく、...

「させていただく」使用の理由や歴史的経緯について。著者はこの言葉について中立的あるいはやや肯定的な立場で説明している。文法とか元々の意味から言葉遣いを考えるというよりは、今よく使われているのは理由があるからだ、という立場。させていただくというのを、文法的に謙譲語だと言うのでなく、使われ方からもはや丁重語だと分類している。 敬意漸減というのは初めて聞いたけれど、納得感が大きかった。かつては適切だった敬語が、時代とともに敬意がすり減って、失礼に聞こえるようになる。自分自身、「させていただく」を使うのは、敬語を使っているはずだけど何となく失礼に聞こえる気がする、というときに「敬語の上乗せ」として使うという感覚がある。 敬語は、相手への敬意とか自分のへりくだりという上下の位置調整のほかに、相手との横方向の距離感調整という機能もある。 調査に関しては、比較の仕方や解釈に疑問を覚えるところもあった。ただ、これは新書だからということで説明が省かれている面もあるのかもしれない。 敬語に対するこのような感覚を、私たちがどうやって身につけるのかに興味がある。学校で習う敬語はたぶん時代ごとにそう変わらないだろうに、なぜ私たちは敬意漸減を感じ取って、させていただくのような新しい敬語をちょうど良いと認識するようになるんだろう。不思議だ。

Posted byブクログ

2023/11/29

中身は語用学という言語学分野の観点からの真面目な敬語論で、なぜ「させていただく」が便利に多用されるようになったかを解き明かしていく(決して「させていただく」の「使い方」の本ではない)。著者の考察には結構「なるほど」でした。 また、日本語の敬語分類がかつての3種(尊敬語、謙譲語、丁...

中身は語用学という言語学分野の観点からの真面目な敬語論で、なぜ「させていただく」が便利に多用されるようになったかを解き明かしていく(決して「させていただく」の「使い方」の本ではない)。著者の考察には結構「なるほど」でした。 また、日本語の敬語分類がかつての3種(尊敬語、謙譲語、丁寧語)から最近は5種とされているのも初めて知りました。 なお、著者は「させていただく」の多用については中立的な立場ですが、私自身は普段から「なるべく「『させていただく』を使わないで表現できないか」を意識しています。笑 (「させていただく」の多用はちょっと芸がないので)

Posted byブクログ

2023/04/25

言葉は生き物。変わっていく。今空前の(?)「させていただく」ブームかな。 全て間違いではないが、聞いていて違和感があるものがある。しかしそれも時間がたてば普通になるのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/02/17

読みやすいが中盤の調査セクションは読み飛ばした。させて頂くが他者の視線を意識した言葉であるのなら、インターネットへの言及は欲しかった。誰もが自由に発信し、同時に批判される時代のリスク回避がさせて頂くの本質だと思う。

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