ブラックボックス の商品レビュー
この世界にフィット感を感じられない主人公。理屈は解らないが適切な振る舞いをすればそれなりの報酬が得られるような、この世界を"ブラックボックス"と名付けたのだろうか。
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希望が感じられるラストで救われた。 単調な日々の中でも毎日少しずつ何かが変化している。 日常を慈しむ心持ちが必要かな、なんてことを思った。
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前後半二つの世界を描いています。淡々と時系列的に流れる話は散文的で面白味もなく、深層にある想いが伝わってきませんでした。後半は一転して刑務所が舞台となり、その展開自体は意表をつくものでしたが、結局アウトロー的な人生観が自己批判なのか社会批判なのか青臭さのする怒りに集約させたストー...
前後半二つの世界を描いています。淡々と時系列的に流れる話は散文的で面白味もなく、深層にある想いが伝わってきませんでした。後半は一転して刑務所が舞台となり、その展開自体は意表をつくものでしたが、結局アウトロー的な人生観が自己批判なのか社会批判なのか青臭さのする怒りに集約させたストーリーに仕立て上げただけの無味乾燥の感が否めませんでした。
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自転車便のメッセンジャーとして都内を走るサクマ。 街並みの景色と走る音から始まり、トラブルも回避できる人間のようにみえていたが、どうやらサクマはメッセンジャーとして働く前は、自衛隊も一任期で辞め、次の不動産屋でも一年で辞めた。 どちらも感情が爆発して手が出てしまう。 自分のことだ...
自転車便のメッセンジャーとして都内を走るサクマ。 街並みの景色と走る音から始まり、トラブルも回避できる人間のようにみえていたが、どうやらサクマはメッセンジャーとして働く前は、自衛隊も一任期で辞め、次の不動産屋でも一年で辞めた。 どちらも感情が爆発して手が出てしまう。 自分のことだけではなく、他人が絡まれていても怒りを感じて手が出るのだ。 税務署からきた調査官や警官にまで暴力を振るい、刑務所行きに。 どうなるんだ。 今の状態になってサクマはどう思い、これからどうしたいんだろう。 わからないからいいのか…。 すべてが決められていたら不愉快なのか…。 人生を行き当たりばったりで生きている。 それがサクマなのか。
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ぴこさんからこの作品にクズが登場するとお聞きし、断然読みたくなったという訳で手にしました。ありがとうございます。 主人公のサクマは高校卒業後、自衛隊、不動産屋と職を転々とし、現在はメッセンジャーとして都内を自転車で走り回っています。非正規とはいえ、サクマはこの仕事が気に入っ...
ぴこさんからこの作品にクズが登場するとお聞きし、断然読みたくなったという訳で手にしました。ありがとうございます。 主人公のサクマは高校卒業後、自衛隊、不動産屋と職を転々とし、現在はメッセンジャーとして都内を自転車で走り回っています。非正規とはいえ、サクマはこの仕事が気に入っているようですが、同棲していた彼女が妊娠したことを機にUber Eatsの仕事も増やします。ただ、彼女としてはもっとちゃんとしてほしかった…そこへ税務署の職員がサクマを訪ねてきて…あれやこれやという間にサクマは受刑者になっており…。 いつもいつも自分を抑えられないサクマ自身…ガマンがきかない若者、というか、キレる若者??なんか、彼女がかわいそうだったりします。出所して彼女のもとに戻っても、いい未来はなさそうな感じがします。
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時代背景がほぼ現在であり、今の時代を映している問題作なのでしょうか。サクサクと読み進められ、どうしようもない苛々感と悶々とした感情を残したところが、この作品の凄さなのかもしれない。主人公のような人間が、私の知らないところにこの日本にたくさんいそうで、やりきれない想いが残る。普通に...
時代背景がほぼ現在であり、今の時代を映している問題作なのでしょうか。サクサクと読み進められ、どうしようもない苛々感と悶々とした感情を残したところが、この作品の凄さなのかもしれない。主人公のような人間が、私の知らないところにこの日本にたくさんいそうで、やりきれない想いが残る。普通に常識的に生きていくことは、簡単なようで、難しいことなのかもしれない。
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気が短い男の日常の話。 細かく描写で誤魔化して文字数を増やしているだけ、それを除いたら内容もペラペラ!びっくりするぐらいしょうもない その日暮らしのメッセンジャーが子供が出来たにも関わらずキレて、警官殴って、刑務所に入って、刑務所内でも暴力ふるって、結局は何?ってよう分からん話で...
気が短い男の日常の話。 細かく描写で誤魔化して文字数を増やしているだけ、それを除いたら内容もペラペラ!びっくりするぐらいしょうもない その日暮らしのメッセンジャーが子供が出来たにも関わらずキレて、警官殴って、刑務所に入って、刑務所内でも暴力ふるって、結局は何?ってよう分からん話でした。芥川賞って?疑う、久々につまらない小説でした、、、時間のムダ
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小説にもいろいろあるものだなと、まず感心。 主人公サクマはメッセンジャーと呼ばれる自転車宅配便の仕事をしている。カッとしやすく、これまでいろいろな職を転々として、今は自転車乗りだ。仕事で起こるさまざまな出来事、同僚や上司との会話、過去、自分の思い、、実にリアルに細かな描写で綴られ...
小説にもいろいろあるものだなと、まず感心。 主人公サクマはメッセンジャーと呼ばれる自転車宅配便の仕事をしている。カッとしやすく、これまでいろいろな職を転々として、今は自転車乗りだ。仕事で起こるさまざまな出来事、同僚や上司との会話、過去、自分の思い、、実にリアルに細かな描写で綴られていく。後半は突然、懲役刑で服役しているサクマの日常が語られる。 社会人としての常識、納税とか保険とか、何も知らずにきたサクマ。ちゃんとする!とは、そういう義務や権利を理解して、払ったり貰ったり、責任を果たしたり、守られたりすることだが、これまでそこからずっと外れてきてしまっている。めんどくさがって、自分のこだわりも捨てられず、遠くへ行きたいと願いながら、たどり着いたのが刑務所で、そこにはルールと刑期の終わりというゴールがあり、それはサクマにとっての、希望?でもあるらしい。 優等生ぶるつもりはないけど、こういう世界とは無縁、いわゆる、「ちゃんとした」生活の方が馴染みのある私にとっては、サクマの思考回路、言い訳、顛末が興味深いものだった。 作者は元自衛官だという。まぁ、珍しくない経歴だけど、自分の経験が作品に生きてるのかな?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自転車便メッセンジャーとして都内を働くサクマ。 自転車とこの身一つでお金を稼ぐ日々は、体を壊せばそれでお終いの保障のない仕事で 決して長くは続けることは出来ないと思いつつも その先の未来がサクマには想像できなかった。 想像のできない未来ではあったけれど、それでも遠くに行きたいという気持ちだけはあって 同居する円佳の妊娠がわかってから、ちゃんとしようちゃんとしようという思いだけが蓄積し、ある日人を殴って、捕まった。 自分の中の怒りを抑えることができない。 それを暴力という形で爆発させることしかできないサクマ。 自転車便の仕事をする前からも、その繰り返しだった。 なんだかつらいねえ。 日々の小さな成功体験の積み重ねが、人生には大事なのかなあ。
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ここ最近、男性作家による芥川賞受賞作には馴染めなかったけれど、これは悪くなかった。新しい感じはしなかったけれど。
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