求めよ、さらば の商品レビュー
帯の文句(令和最高の恋愛小説!完璧な夫だった彼は、私を、愛してはいなかった)は語弊があるし、東野圭吾の「秘密」や市川拓司の「いま、会いにゆきます」のようなものを想像して読み始めると肩透かしだが、夫婦2人の気持ちの動きを細やかに描いた良作でした。 友達に悩みを打ち明けてやっとご飯が...
帯の文句(令和最高の恋愛小説!完璧な夫だった彼は、私を、愛してはいなかった)は語弊があるし、東野圭吾の「秘密」や市川拓司の「いま、会いにゆきます」のようなものを想像して読み始めると肩透かしだが、夫婦2人の気持ちの動きを細やかに描いた良作でした。 友達に悩みを打ち明けてやっとご飯が美味しく食べられるようになるシーンがスキ。
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求めよ、さらば与えられん 本来の意味ではないが、 自分が強く祈る、行動しなければ、 ほしいものは手に入らない 志織も誠太も、ある種のおまじないに信仰する 馬鹿馬鹿しいと見てしまっていたが、 わたしもネットの恋愛相談を見まくって 妄想しまくっていたこともある これから妊活で行き詰まったら、 ジンクスにも手を出して出すのか?! ただただ目の前にいる人との関係を 対話を大切にしたいと改めて思える話だった。
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妊活の話しや、SNSでの誹謗中傷が妙にリアルに感じた。 うまくいかない時や、どうしても叶えたい事があったら藁にもすがりたくなる気持ちは痛いほどよくわかるし、誠太のした事はギリギリだけどまぁお互い様かなと。 ラストは、遠くから2人を見ながら良かった良かったてにんまりしちゃう感じ。
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なんとまぁ大人の純愛物語。私も不妊治療中には色々トチくるったことも真面目にやってた気がするので、彼女の気持ちはなんか分かる。多少の気持ち悪さを感じなくもないけど、旦那さんの一途な愛情もうらやましい。この先子どもができてもできなくても、幸せになってほしいなぁと、なるんだろうなぁと思...
なんとまぁ大人の純愛物語。私も不妊治療中には色々トチくるったことも真面目にやってた気がするので、彼女の気持ちはなんか分かる。多少の気持ち悪さを感じなくもないけど、旦那さんの一途な愛情もうらやましい。この先子どもができてもできなくても、幸せになってほしいなぁと、なるんだろうなぁと思える終わり方だった。
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2024.3.2 読了 誠太と志織の夫婦の妊活の話?て思って こんな話かぁ。。。と思っていたら ん?なんか様子が違うぞ??てなり。 すごい話なんだけど、 こんなのも ありなのかな。
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2024.1.7 結婚しなくても、子どもがいなくても幸せと割り切れるくらい人生に満足して生きたい。 ただ、それが難しいことでもある。
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読んでいる最中はなぜ誠太は家を出たのかとミステリーばりに読み進めたが、読み終わってみるととても爽やかな大人の恋愛小説だった。 初恋の人を一途にずっと想い続ける誠太と、旦那が失踪しても仕事に打ち込み冷静に探し続ける志織。2人は理想的な男女なのでは。
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「完璧な夫だった彼は、私を、愛してはいなかった」に良い意味で騙された。結局このふたりのように、どちらかが相手を堪らなく好きで、理解しようと、相手のそばにいようと努力する夫婦のかたちが一番うまくいくのではとおもう。何度か胸を刺されて泣いた。
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【内容】 主人公の志織には、周りからも羨ましがられる夫の誠太がいる。見た目は平凡でパッとしないが、志織のことが大好きでとても優しく、家事もササっとこなしてしまう。そんな夫婦の間には、不妊治療という壁が立ち塞がっている。精子と卵子には異常はみつからず、原因不明の不妊…医者からは相性も疑われてしまう。志織はヒーリングセラピーや妊娠ジンクスに必死にたより、誠太もそんな志織を受け止めていた…はずだったのに。夫婦での群馬旅行の後、誠太が離婚届と共に『あの日、僕は志織の飲みものに惚れ薬を盛りました』と書かれた手紙を遺して、失踪する。 【感想】 現在の志織と、過去の誠太のパート…意地っ張りだけど周囲に気をつかいすぎる志織の心と、淡々としていて感情をあまり露わにしない誠太の心。それぞれを読むことで、お互いが如何に両思いで、お互いを求めているか、が窺い知れる。 紆余曲折を経た、イチャイチャのろけ話。 そんな内容だが、渦中の本人たちは必死だし、真剣だし。でも、何年後かにはおそらく笑い話になっている…きっと彼らの子どもたちが耳にしたら、恥ずかしくなるような出来事。 タイトルの『求めよ、さらば』は、新約聖書の『求めよ、さらば与えられん』から始まるフレーズを引用したものだが、今までわたしは純粋に(滝本と同じく)、積極的に望んで動けば願いは叶う、的な意味だと思っていた。しかし、『祈れ(ask)、そうすれば信仰が与えられる』といった宗教色の強い意味合いだと知り、だからこの本には神頼みやパワースポットにすがって、他人の心や生死など人間の力が及ばないものを望んでいる姿が描かれていたのだな、と気付いた。
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不妊治療中の夫婦の物語。 もっとドロドロした感じをイメージしていたけど、とても清々しい読後感。 夫婦はもちろん人との関わり合いには、時に本音でぶつかり合うことが大事だよなと思った。 誠太みたいな人がすごく好きだけど、リアルではなかなか出会わないタイプ。
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