鑑定人 氏家京太郎 の商品レビュー

中山七里(著者)

2022/06/10

新シリーズの始まりなんですね。 元科捜研で民間鑑定所所長氏家。弁護士に依頼されての再鑑定。殺害内容、鑑定方法も専門的に書かれてて面白かった。自分にはめずらしく犯人が早めにわかった。

2022/05/31

なんとくこの人が犯人だなぁというのはミステリなれしてる人には分かるはず。
鑑定に関すること、司法に関する記述が多くて、途中少しめんどくさくなる部分もあった。もう少し事件を描いて欲しかったなぁ…

2022/05/24

またしても新スターの登場、これまでのスターシステムもそろそろ経年劣化が出てきたのか、今回も登場して来たアマゾネス刑事高頭冴子や能面検事不破俊太郎、詐欺師の蒲生美智留等々のスター候補生が誕生してきている、そのスター達が絡み合うのだから読者はたまらない。しかし本事件の犯人は早めに予想がついてしまい、一番事件から遠そうなのを犯人にして来た著者の癖から、最後の大どんでん返しとまでは行かなかった感じだ、著者もちょっと方向転換した方がいいかも。しかし科捜研の有り様を知ったら見たことは無いけど「科捜研の女」なんてもう見れないかも。

2022/05/14

連続猟奇殺人事件の容疑者の弁護をする吉田弁護士に鑑定を要請された民間の鑑定センターを経営する氏家京太郎。容疑者は最初の二件の容疑は認めているが、三件目は自分の仕業ではないという。吉田や氏家の動きや検事、判事、警察、センターの職員、容疑者・被害者の家族との関りを詳細に追っていく。じりじりと真相に向かって盛り上げていくいつもの描き方は見事で、主人公たちの屈託もよく描かれている。ただ、心理の様相や組織間の確執、世間の反応などがいつもどおりというか、ワンパターンなのは気になる。たくさん中山七里の本を読んでくれば、それも仕方がないか。

2022/05/07

自分は鈍いので後半まで真犯人の見当がつきませんでした。氏家さんの淡々として、それでいて温かく不器用な人柄に惹かれました。シリーズ化を期待します。

2022/05/03

氏家鑑定センター〜〜！！他シリーズとリンクしている！！
登場人物に派手さがなくて真面目な人が多くて、地道にコツコツ真実を集めていくので、話が淡々としていて、なかなか読むスピードが上がらず。
途中で犯人想像ついちゃうので、嫌な終わり方に向かうんやろうな、、、と暗い気持ちになりながら読み進める。

2022/05/01

鑑定人が主人公というのが面白いですね。
刑事でもなければ弁護士、検事でもない。
依頼があれば弁護士、検事も関係ない。
鑑定が全て。
シリーズ化されると思うので次が楽しみですね。

2022/04/30

3人の女子大生の惨殺に対して1件は否認する容疑者。
弁護士から依頼された民間の氏家鑑定センターが、対立する立場の警察、科捜研、検察から分析協力が得られない状況で、真実に迫る物語です。

冒頭のプロローグ的な氏家所長の筆跡鑑定もとても良かったです。
氏家所長の人柄が好ましく、シリーズ化してほしいです。

今作もヒポクラテスの光崎教授など他の中山七里作品から登場していて、次は誰が出てくるのかと楽しみです。
刊行ペースが早いので、著作を全て読み切れていなく、今作にも登場した千葉県警のアマゾネスが活躍している『逃亡刑事』も読めていないので、いつか読みたいです。

2022/04/23

ある殺人事件の容疑者が一部の犯行を否認。容疑者の弁護人が事実を突き止めるために、氏家に鑑定を依頼した。
氏家は証拠を集めていたが、事態は思わぬ方向に。
さて裁判の行方は。
どんな決着になるのか。
お馴染みな方も出てきて楽しい。

2022/04/23

中山さんの新シリーズ（続編がある前提で、あえてシリーズと呼びたい）の主人公は、元警視庁科捜研、今は民間の科学捜査鑑定所、氏家鑑定センター所長の氏家京太郎。中山さんの小説の主人公にしては、珍しく強烈な個性はないが、愚直なまでに分析の仕事に真面目で一本筋が通っている。今作の猟奇殺人犯の出身地は、埼玉県飯能市。飯能と言えば、カエル男もそうだった。中山さんは飯能に何か恨みでもあるのだろうか（笑）　今作には、「ヒポクラテス」シリーズの光崎教授、「逃亡刑事」の千葉県警のアマゾネス、高頭警部も登場するのも嬉しいところ。