ミトンとふびん の商品レビュー
2度目。 あんなに良かったと思ったはずなのに、読み返すとうっすら覚えているのに、もう一度やっぱり改めて良いなぁとしみじみ思う。 旅行に出たみたいな感覚になる。何か新しい大きな価値観を発見、ではなくて思い出すような、旅行。
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人の心のさざなみを丁寧に指でなぞるような、熱くも冷たくもないリアルな心の温度が伝わってくる、肌理細かい日本語が美しい本。感情と、平易なことばで、これだけ繊細に向き合えるのだという、静かな喜び。身近な人を亡くすことなんて考えたくないけど、人生を経るにしたがって、幾度となく手を伸ばす...
人の心のさざなみを丁寧に指でなぞるような、熱くも冷たくもないリアルな心の温度が伝わってくる、肌理細かい日本語が美しい本。感情と、平易なことばで、これだけ繊細に向き合えるのだという、静かな喜び。身近な人を亡くすことなんて考えたくないけど、人生を経るにしたがって、幾度となく手を伸ばすことになるかもしれない1冊。
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言葉がキレイ。 個人的に、この前イタリアに行ったからイタリアの話が、旅行を思い出して違う視点で見れて面白かった! 旅でしか得られないものがあるよなあ これだから旅行はやめられない
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穏やかな日常に波紋を広げるようにして書かれた短編集。それぞれの主人公を別れや旅といった共通点で描くコンセプトアルバムのような作品。 悪くはないのだが刺激を求める自分には穏やか過ぎた作品。 もう少し時が経ち読んだら馴染むかもしれないなぁと思った作品。
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『ミトンとふびん』 なんでもない日常を切り取った作品、は精神が安定していない時に、早く家に帰りたいと思うような日々の喧騒に、少し彩りを与えてくれる。 女性作家の壊れてしまいそうな繊細な感覚を贅沢に味わうことのできる作品。 「でも、人が意志を持ってそっとしておいてくれるという...
『ミトンとふびん』 なんでもない日常を切り取った作品、は精神が安定していない時に、早く家に帰りたいと思うような日々の喧騒に、少し彩りを与えてくれる。 女性作家の壊れてしまいそうな繊細な感覚を贅沢に味わうことのできる作品。 「でも、人が意志を持ってそっとしておいてくれるということに、こんなに安心したことはない」 「積み上げたものをまた失うのはわかっている。どんなに積み上げたって、死んでしまったらお別れ、そこでいったん終わるのだ。…それでも私たちはなぜか積み上げ続ける。それが生きている証しであるから。」 なんでもないただのお泊まりの時に、彼がタオルを広げて髪の水気を取ろうとしてくれたことがあった。 彼にとっての当たり前の優しさや配慮が、とても嬉しくて、失いたくないからなるべくたくさんの物を背負うのはやめようと決めていた私は、また一つ大切な存在を持ち合わせてしまった。それがたまらなく悲しくて、幸せで泣いてしまったことがある。 何でもない日常の一部に、人間の優しさや温かさが溢れるくらい散りばめられてる。そんな作品だった。
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…いつかどこかで誰かの心を癒す。しかし読んだ人は癒されたことにさえあまり気づかない。あれ?読んだら心が少しだけ静かになった。生きやすくなった。息がしやすい。あの小説のせいかな?まさかね。そんな感じがいい。そのほうが長いスパンでその人を救える。 あとがきにそういう小説が書きたかった...
…いつかどこかで誰かの心を癒す。しかし読んだ人は癒されたことにさえあまり気づかない。あれ?読んだら心が少しだけ静かになった。生きやすくなった。息がしやすい。あの小説のせいかな?まさかね。そんな感じがいい。そのほうが長いスパンでその人を救える。 あとがきにそういう小説が書きたかった、とあって、すごくしっくりきた。まさに、そんな小説だった。 とある誰かの旅、そして人生の一端を覗き見て、自然と読み手の自分もそこに心を寄せられるような作品でした。 図書館へ予約してた本を受け取りに行って、(この本は予約してなかったのだけど)今回借りたなかで一番好きだった。こういう出会いもあるから、本の背表紙を眺めるのもいいんだよねとしみじみ。
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伯母に勧められて読んだ一冊。 読後、少しだけ世界が綺麗に見えました。 吉本ばななさんの本は初めて読みましたが、柔らかく温かい文章で読みやすかったです。
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6つの短編集 どの物語も旅先という非日常の場所で 自分の心の痛みや喪失感に向き合う瞬間があって その時に向いていた心の行く先が 過去から現在 現在から未来 そして 未来から現在 を行きつ戻りつしていくような印象を持ちました 別れた経験は忘れることはないし 新たな喪失と向き合う...
6つの短編集 どの物語も旅先という非日常の場所で 自分の心の痛みや喪失感に向き合う瞬間があって その時に向いていた心の行く先が 過去から現在 現在から未来 そして 未来から現在 を行きつ戻りつしていくような印象を持ちました 別れた経験は忘れることはないし 新たな喪失と向き合う不安もたくさんあるけれど 思いのたどり着く先は 自分自身がいなくなってしまうその時 その事に気がついて 物語の主人公たちと同じように 今のこの時が奇跡に近い尊さだと悟った これから 年を重ねていって 人を見送ることが増えて 痛みや喪失感は澱のように溜まり続けていくから しんどくてやり過ごせなくなったら 私も旅に出かけてみよう
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本の形が正方形に近くて行が短い。読みにくいなぁと最初は思っていたけど、それくらい丁寧にゆっくり読むのがいい短編集。 表題作「ミトンとふびん」に、「職場で隣の席の若い女の子にいつのまにか好きになられているタイプ代表」って表現が出てきて、 「あ~はいはい、星野源みたいなヤツね」 って...
本の形が正方形に近くて行が短い。読みにくいなぁと最初は思っていたけど、それくらい丁寧にゆっくり読むのがいい短編集。 表題作「ミトンとふびん」に、「職場で隣の席の若い女の子にいつのまにか好きになられているタイプ代表」って表現が出てきて、 「あ~はいはい、星野源みたいなヤツね」 って思いながら読み進めてたら、本当に星野源みたいなビジュアルだと形容されていていっきに解像度が上がってしまった。 ひさしぶりに「デッドエンドの思い出」読み返そうかなあ。
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一生大切にしたい本に出会えた。たいせつな人の死への悲しみが癒えることはなくても日々を生きていく。旅や対話を通して少しだけかもしれないけど前を向ける。言葉1つ1つに無駄がなく心にすっと入ってきた。息を吐くように、肩の力を抜けるような作品だった。
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