ミトンとふびん の商品レビュー
主人公たちは傷ついているのだけど、どの短編も必ずパートナーがいて、救われていく、という設定が羨ましくて、その感情だけが残ってしまった。それがすごく残念。
Posted by
よしもとばななさんが本当に書きたかったものが書けたとあとがきに記していた。 大きな出来事は起きないまでも、各話の主人公たちは旅をしながら過去の自分と向き合う。 もう二度と会えない友人や、友人でも恋人でもない人、関係性を言葉にしてするのは難しい場合でも、その時自分にとって大切な存在...
よしもとばななさんが本当に書きたかったものが書けたとあとがきに記していた。 大きな出来事は起きないまでも、各話の主人公たちは旅をしながら過去の自分と向き合う。 もう二度と会えない友人や、友人でも恋人でもない人、関係性を言葉にしてするのは難しい場合でも、その時自分にとって大切な存在であるならば、一生心に残り続けることになる。 読み続けるとなぜか登場人物たちの想いに寄り添いつつも、いつの間にか自分の想いに向き合わされる不思議な感覚になる。 たまに立ち止まって自分と向き合うのも良い。
Posted by
最高でした。 全ての言葉が優しいけれど、命を燃やすような強さもありました。 何か特別な展開があるわけでもなく、淡々と紡がれる物語たち。 じんわりと心に沁みました。泣けました。 良すぎてなんて書いていいかわからない。 あとがきを読むと、よりグッときます。(また泣ける) カバーのデザ...
最高でした。 全ての言葉が優しいけれど、命を燃やすような強さもありました。 何か特別な展開があるわけでもなく、淡々と紡がれる物語たち。 じんわりと心に沁みました。泣けました。 良すぎてなんて書いていいかわからない。 あとがきを読むと、よりグッときます。(また泣ける) カバーのデザインとサイズ感も素敵。 いつも鞄に入れておいて、ふと心が疲れてるな、なんて感じた時に開きたい。 大切な一冊になった。出会えてよかった。 また買いたい本が増えてしまった。
Posted by
何も起こらない小説。 でもこれこそが人生で、取るに足らない悩みや出来事が日々を作ってるから、それが大切だとわかる素敵な本
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
祖母や母のことをふと考えることが最近多くなってきたので、SIN SIN AND THE MOUSEの母親の回想シーンは胸がキュッとなった。 温かみを感じる話だった。
Posted by
中の短編たちも、もちろんすごく好きなんだけど… 特にSINSIN AND THE MOUSEと、カロンテと情け嶋とが好きなんだけど… 装丁がこんなに好き!と思える本に出会えたのは初めてかもしれない。 色合いと言い、本のサイズ感と言い、見返しやとびら?と言い…! 吉本ばななが「こ...
中の短編たちも、もちろんすごく好きなんだけど… 特にSINSIN AND THE MOUSEと、カロンテと情け嶋とが好きなんだけど… 装丁がこんなに好き!と思える本に出会えたのは初めてかもしれない。 色合いと言い、本のサイズ感と言い、見返しやとびら?と言い…! 吉本ばななが「この本が出せたから、もう悔いはない。引退しても大丈夫だ」とあとがきで言い切れるのも、なるほどと思えるくらい、中身ももちろん好きなんですが…でもやっぱり、装丁も好き♡ 買って、家の本棚に面陳列させておきたいくらい。
Posted by
人生が豊かになるハッとするような出来事だとか登場人物の勇敢な姿だとか生きるためのヒントになる言葉を見つけれるだとかそうゆうんじゃない。どこから感じられるのかさえわからない心の癒し・・・。これだからばななさんの小説がだいすきなのだ。ばななさんも「この本が出せたから、もう悔いはない。...
人生が豊かになるハッとするような出来事だとか登場人物の勇敢な姿だとか生きるためのヒントになる言葉を見つけれるだとかそうゆうんじゃない。どこから感じられるのかさえわからない心の癒し・・・。これだからばななさんの小説がだいすきなのだ。ばななさんも「この本が出せたから、もう悔いはない。引退しても大丈夫だ。」といっていた!ほんとうはみんな常に死と隣り合わせにいて奇跡みたいな一日を当たり前な顔して生きいている。歳を重ねること人と交わることが地球を愛することと同じようなあたたかさで嗚呼大切だと思えるこの気持ち。大事にしようと思った。
Posted by
「キッチン」を思い出すような吉本ばななさん。と思いながら読んでいたけど、あとがきで、「デットエンドの思い出」が、一つの到達点となっていた。「キッチン」の記憶が間違っているかな? 湿度0%のセックスの書き方が、吉本ばななさん!
Posted by
読みながら、自分の大切な人達の事が思い浮かぶ。両親、夫、友達。自分が先に死ぬかも知れないし、突然大切な人を失う事になってしまうかも知れないけど、自分の場合はどうやってそこを乗りきるのかなぁ。
Posted by
冬になると吉本ばななさんの本が読みたくなる。それはばななさんが描く冬の描写がすきなのと、寂しい心を温めてくれるようなばななさんの物語が好きだから。 こちらは短編集だけど、どの作品の主人公も喪失や悲しみや孤独を経験したり抱えたりしている人たちが登場する。彼/彼女たちは、旅の中でさ...
冬になると吉本ばななさんの本が読みたくなる。それはばななさんが描く冬の描写がすきなのと、寂しい心を温めてくれるようなばななさんの物語が好きだから。 こちらは短編集だけど、どの作品の主人公も喪失や悲しみや孤独を経験したり抱えたりしている人たちが登場する。彼/彼女たちは、旅の中でさまざまな出会いをして、「まだ生きていける」と思えるようになる。主人公は何かしら悲しい経験をしているのに、心温まるお話ばかりだった。 一番好きなのは「SINSIN AND THE MOUSE」。シンシンがすごく優しくてゆったりとしていて好き。「カロンテ」も良かった。
Posted by