サイコロジー・オブ・マネー の商品レビュー
お金に対する気持ちの問題。人生の価値観について。 時間がない人は「第19章 お金の真理 ーあなたが本書で学んだこと」を読めば大体分かるかも。 投資においては(よく言われる)倹約・分散・長期で。
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経済について普遍的な内容を教えてくれる。良本。 ・楽観論より悲観論の方が強い ・経済は、事実ではなくストーリーで動いている ・投資では努力と結果にはほとんど相関関係はない。なぜなら「テール」がリターンの大部分を占めるから
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お金への振る舞い方を見直すきっかけとなる本だった。 お金の考え方は人それぞれで、そこに間違いなんてないが、お金について覚えておくべきことはある。 この本を読めば、「お金の本質」だけでなく「人生の本質」に気づく事ができると思う。 最終的に、筆者はインデックス投資が自分の生活に合って...
お金への振る舞い方を見直すきっかけとなる本だった。 お金の考え方は人それぞれで、そこに間違いなんてないが、お金について覚えておくべきことはある。 この本を読めば、「お金の本質」だけでなく「人生の本質」に気づく事ができると思う。 最終的に、筆者はインデックス投資が自分の生活に合っていると言っているがそれを勧めるわけではなかった。ただ、本書を読めば自ずとインデックス投資の偉大さに気づける。 ★バフェットやビルゲイツような成功者を手本とするのは危険 大きく成功した特定の個人や事例は極端な例であり、誰にでも当てはまるような教訓を導き出すのは難しい。 ★複利の力 途方もない結果を生み出すのに途方もない力は必要ない。わずかな成長が複利的に作用すれば、常識では考えられない驚異的な変化をもたらす。 ★テールイベントの効果は絶大 成功者たちは、テールイベント(ごく僅かな行動からもたらされる結果)によって富を築いており、その他の大多数の行動ではほぼ失敗してきている。それが理解できれば、一回やニ回の失敗は当然だと理解できる。 ★人生をコントロールする お金の最大の価値は「人生をコントロールしている」と感じさせてくれること。好きな時に、好きな人と、好きなことができるようになる。 ★やっぱり倹約が大事 収入が高くなくても倹約し貯蓄率を高めれば富は築ける。
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投資において数理的と合理的は違う。 投資し続けるためには腑に落ちた、合理的な方法を選択する必要がある。
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職場の先輩に、お金に関する本が読みたいと相談したところコチラを渡されました。 全体を通して、色々なケースを交えてお金の考え方について大切なことが語られている感じでした。自分に予想外の何かがあった時に蓄えがないと、やりたくないことをやらなければならなかったり、我慢したりしなくてはならない。蓄えがあれば、選んだり、待ったり、その分余裕が生まれる。時間や自分自身を無駄にしなくなる。また、自分の生活に必要なものを認識して生活すれば、自然と富は増える。(ケチるという意味ではなく。)稼ぎが増えたときに、良いものを求めたり、深く考えずに買ったりすると、物は増えるが富は増えない、などなど。 投資の話もありますが、その通り、と思える内容です。わかり切ったことも、改めて大切なのだと実感できる本だと思います。
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お金と上手く付き合うには、頭の良さより行動が大切。 すなわち、何を知っているかよりも、どう振舞うかの方が重要。 人間に幸福感をもたらす信頼性が高い要因は「人生を自分でコントロールしている」という感覚であり、お金は、まさに自分の時間をコントロールできるように」してくれるものである。
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印象に残った言葉。 ・自分に起こったことが自分の考えの8割を構成している。他者とは全く違うゲームをやっている。 ・何事も見かけほど良くも悪くもない。 ・足るを知る。消して満足は出来ない。 ・複利の魔法は時間軸を長くすること、ゲームを退場しない事で最大限に発揮する。 ・裕福になることと、裕福であり続けることは別のゲーム。 ・テールイベントが勝負の行方を決める。 ・貯金の価値は、テールイベントに対応できる、心の自由を得られる、冷静でいられる。 ・「天才とは周りの誰もが正気を失っているときに湯痛のことが出来ること。」(ナポレオン) ・自分がしているゲームを明確にする。 感想 お金に関する心理的な作用やそれに対する対応などの普遍的な考えが書いてありとても共感できた。人はお金が絡むと冷静な判断が出来ず普通では考えられないような判断をしてしまうことがある。それに対抗し冷静でいるために、大きくは2つのことを実践するべきと感じた。一つ目は貯金。少しでもあると冷静さを取り戻せる。二つ目は自分がしているゲームを明確にすること。人は投資においてもビジネスにおいても一人ひとり違うゲームに臨んでいる。立場や現状や目的が違えばおのずと戦略も違うし正解も違う。まずは何を目的としどんなゲームを戦っているのかを明確にすることが悪化した状況の中でも冷静で的確な判断を出来る可能性が高い。現在の状況を俯瞰し良いも悪いもなくただ現状を見つめ対処していくことが重要。 また、複利についてもとても内容が興味深かった。大勝ちすることではなく時間軸を長くすることと退場せずにゲームに残れることが最大の勝ち筋であると言う事をしっかり実践したい。
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お金との付き合い方を学ぶことはすなわち、人生をどう過ごすかを学ぶことだと改めて思った。 「サンクコストとは、すでに投じられた回収不可能なコストのことだ。これは、時間とともに人の考えが変わる世界では、悪魔のように厄介なものだ。サンクコストは、未来の自分を、過去の自分の囚人にしてしまう。それは、人生の重大な決断を他人に下されるのに等しい。」 →私の知り合いに10年以上かけて国家資格を取得したものの、いざ資格を活かした仕事を始めたら自分には合わなかったと言い、別の業界に進んだ人がいる。当時は勿体無いことだと思っていたが、投下コストの回収のため好きでもない仕事を続けることは、まさに未来の自分を過去の自分の囚人にすることだと思った。 「自分の時間をコントロールできないことほど、幸せを強力に妨げるものはない。ファイナンスの世界がもたらす最高の配当は、好きなことを、好きなときに、好きな人と、好きなだけできることだ。」 →自分の時間をコントロール出来るようになりたい!コツコツと投資を頑張ろう。
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この手のお金に関する自己啓発本はもう読まなくていいかもしれない。自分の中で、この本で完結した。 今まで色々なお金に関する本を読んでいた。この本は心理学視点からお金に切り込んでいく内容だった。 新しい学びとして、富を得るに長く続けること、つまり市場から退場しないようにすることと...
この手のお金に関する自己啓発本はもう読まなくていいかもしれない。自分の中で、この本で完結した。 今まで色々なお金に関する本を読んでいた。この本は心理学視点からお金に切り込んでいく内容だった。 新しい学びとして、富を得るに長く続けること、つまり市場から退場しないようにすることとあった。(方法としては、結局積立NISAの長期投資ということになるのだが…) バフェットも60歳以降に資産の90%を構築したと書いてあり、複利の力を思いしらされた。 そして長期投資するために、余力を大事にする。意外と余力について書かれている本は少ないかもしれない いわゆる自己啓発本の結論は意外と簡単であり、要約サービスを使えば中身(結論)は8割方わかるだろう。 しかし、本の良さというのは、残り2割にあるなと思う。積立をせよと、言われるよりバフェットの例を読ませるほうが心に残る。 本というのは面白いなとこのごろ思う。
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投資に専門的にかかわる著者が、投資はただ頭だけで計算して正解を導くことのできるものではない、ということを伝えています。 最近日本では、銀行貯蓄はもったいない、金融投資で資産を有効に活用し、増やそう、というようなことが流行っていますが、著者は逆に、周りに比べて銀行にも貯金しているみたい。 投資しないと、っていう焦りが募っている方(私もですが)、ちょっと安心できる本です! … 銀行預金も悪くない! 貯めるのに特別な理由は必要ない、とまでアドバイスを述べられています。 実際著者は、一般のファイナンシャルアドバイザーが進めるより高い率で現金を保有している、と告白しています。 __ひたすらに資産を増やそうとして数字を追いかけるのではなく、たとえ計算上は一番利益が得られる投資方法ではなくても、安心して毎日を過ごせることを優先させたかった。 たしかに過去に比べたら利子はつかないし、同じ金額でも資産価値はどんどん下がっていく、だから資産運用を!というのが近年のノリだと思いますが、 著者は、現金を持っていることと投資して資産を持っていることの大きな違いである、自由。選択肢こそ、リターンだと認識しています。 金融資産価値という一つの基準だけだと、運用した方が増える。でも私たちが生きている人生は、金融だけが基準ではない、というのは当たり前のようで忘れがちですね。 また、 投資には事前に予測のできない、Volatilityが伴う。 気にしないといけない、心配しないといけない。それでも入りたいか。 著者は、ディスにーランドに行くことに例えて、たとえ雨だったとしても払わないといけない入場料のようなものだ、という。めちゃ待たないといけないかもしれないし、それでも生きたいか。自分にとって行く価値はあるか、というのは、本当に人それぞれの価値観次第だなーと。 その一つの基準として分かりやすかったのが、 夜にぐっすり寝られるか。 だから、私もだけれど、金融市場にあまり興味のない人や、追うのに大きな負担を感じるさいは、無理に入場料を払って入場しないでもいいのかもしれない、一番利益の得られる解を求めてアクティブ運用することが、たとえそれで資産を最大限活用できるとしても、自分の生き方として最適解ではないことも普通にある、ということ。 これ以外にも、金融への絶対視を解くさまざまなアドバイスが載っています。すごい新しい、ということは無いのかもしれない。知っていることわざを金融に関して応用しているような。でも、生活上ではわかっていても、いざ投資や金融となると、忘れていることも多いかもと気づかされる。 たとえば、 塞翁が馬。いいことがあれば悪いこともある、それは予測できないし、運によるところも大きいということ。ビル・ゲイツとその同僚、同じような頭脳の才を持っていた友人同士だったけど、一方は交通事故で亡くなってしまったこと。 足るを知る。インサイダー取引で捕まった元成功者。この世界は、金融の世界も含めて、一発当てることが幸せでは全くないこと、むしろ、破綻しないこと、生き延びること、を基準に考えることが鍵だ。自分にとっての成功、を考えるうえで、持続可能かどうが、という視点は本当に大事。 急がば回れ。リスクをとることを恐れるな、という風潮もあるけれど、それは自分の生死を左右する場では用いるものではないと。もはや慎重派、Risk-averse、そして謙虚な生き方を実践すること。極端は避ける。つまり、一番になる理由がない。それは持続可能ではないし。 木を見て森を見ず。目の前の動きに一喜一憂したり、短期的、近視眼的思考にならないこと。たとえばアマゾンも、たくさんのプロジェクトがある中で、いいことも悪いこともあって、AWSやAmazon Primeといったその中のほんの少しが会社の発展と成功につながっている。何か本当にいいことが一つあったら、人生の価値となる、みたいなことをニーチェが言っていたように思う。 周りに流されない。例えば特に、いろんな投資家、投機家は、それぞれの時間軸=ゲームをもって投資をしている。他人のゲームに惑わされないこと。金融も投資も歴史が浅く、専門家といっても学んでいる途中。Index Fundもたかが50年。 計算できることは一部でしかないこと。自然科学でも知らないことがまだまだたくさんあるし、社会科学の視点でもコントロールできないことだらけであること。それらを自覚すること、謙虚さ。よいこと、うまくいったことは、ボーナス。大事にしたい姿勢。
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