山亭ミアキス の商品レビュー
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ファンタジーのような、けれどもしかしたら実際に起こり得るかも、と思わせる不思議な連作短編集。 何かと忙しない日常からの逃避行。それが霧深い森の奥、ミステリアスな使用人たち、美味しい料理、雰囲気のある設い、温泉、湖。これだけの非日常のアイテムが揃うと、全てが夢の中の出来事と思い込んでもおかしくない。 アップルタルトにアイリッシュティー、パンケーキ、コーンドビーフ、バタープディング、アイリッシュオムレツ。料理長・パンガーお手製のアイルランド料理は是非とも食べてみたいけれど、それ以外はいくら日常の喧騒から逃れられるとはいえ、いくら猫好きとはいえ、謹んでご遠慮いたします。
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猫と奇怪な物語と神話が入り混ざった物語。まるでアニメにでもできそうな登場人物とワクワク感がたまらない。人間を救い、ある時は奮い立たせ、咎めるのがこの山亭の意味なんだろうなと。少女のために。 装画も綺麗で手に取ったし、猫に関する伝承についても読んでいくうちに興味をそそられた。 ...
猫と奇怪な物語と神話が入り混ざった物語。まるでアニメにでもできそうな登場人物とワクワク感がたまらない。人間を救い、ある時は奮い立たせ、咎めるのがこの山亭の意味なんだろうなと。少女のために。 装画も綺麗で手に取ったし、猫に関する伝承についても読んでいくうちに興味をそそられた。 いつでも黒い猫が我々をみているのではないかと、キョロキョロしてしまう。 出てくるアイルランド料理や紅茶が美味しそうで、思わず匂いや湯気、輝く蜜を想像してしまった。
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読み終わった ファンタジー? うーん。。。 どっちかの話をもっとしっかりやったほうが良かった? ごちゃ混ぜになってる気がする。。
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「マカン・カラン」シリーズが大好きで、今回は猫ちゃんが癒してくれるのか〜なんて思って読んだらまさかのスパイスたっぷり刺激強めのお話でした(笑) でも人間の愚かな部分、だけど勇気がそれを強みに変えて愚かな部分を上回ることで一段階人間として成長出来る事を思い知る。 自問自答しながら自分と向き合う。 誰かではなく大事なのは自分の気持ち。 今回刺激強めの猫ちゃんだったけれど、でも最後には湖で待っている小さな女の子と共に、新たなステージへ一緒に行ってくれるから優しいなと思いました。
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猫の妖しい魅力たっぷり。 可愛い猫ちゃんはでてきません。 導入部分が切なくて辛かったけど、読み進めてよかった。
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良い意味で期待を裏切られた。 傷ついた人が迷い込む癒しの宿かと思いきや… それどころか人間の醜い部分を容赦なく突きつけられ、各章に必ず登場する少女が人間のエゴの行き着く先を具象化している。この子とのやり取りが皆見事に違うのが面白い。 アイドルマネージャーと部活の少年はまだまともだ...
良い意味で期待を裏切られた。 傷ついた人が迷い込む癒しの宿かと思いきや… それどころか人間の醜い部分を容赦なく突きつけられ、各章に必ず登場する少女が人間のエゴの行き着く先を具象化している。この子とのやり取りが皆見事に違うのが面白い。 アイドルマネージャーと部活の少年はまだまともだったがそれ以外が中々…。客の人間性が歓待の仕方でわかるのが面白い。
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とても大切な1冊になった作品 一人ひとりが抱える 心の錘を 解してくれる ひとつひとつの ストーリーが 胸を打つ 大切なことが たくさん書かれていた 少し怖くて 、辛辣で、優しくて… 山亭ミアキスの彼等も 大切なものの為に 前を向いている 心が沈み よわよわな気持ちに 喝...
とても大切な1冊になった作品 一人ひとりが抱える 心の錘を 解してくれる ひとつひとつの ストーリーが 胸を打つ 大切なことが たくさん書かれていた 少し怖くて 、辛辣で、優しくて… 山亭ミアキスの彼等も 大切なものの為に 前を向いている 心が沈み よわよわな気持ちに 喝を入れてくれた 私は私の為に 生きていこう!と思えたし、 人との関わり方は 時に難しいけど 救える人で在りたい。と思った
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人生には荒治療が必要なときってあるよね?! そのように思わせてくれるストーリーでした。 このままではいけない、このままでは未来がない。 何かしなくちゃ! 頭では分かっているけど、変化を起こそうとするのに腰が引ける時ってあります。 未来は見えないからね。 変化してマイナスに変わる...
人生には荒治療が必要なときってあるよね?! そのように思わせてくれるストーリーでした。 このままではいけない、このままでは未来がない。 何かしなくちゃ! 頭では分かっているけど、変化を起こそうとするのに腰が引ける時ってあります。 未来は見えないからね。 変化してマイナスに変わるくらいなら、何もしない方がいい。(決断することがものすごくストレスなのです) 快楽主義者の私はそう思ってしまいます。 とは言え、逃げ続けていても決断の先送りをしているだけで、時間ばかりが経ってしまうだけなんですよね。 (その分歳も取るというおまけつき) そんな甘っちょろい事を言っている人間は、痛い目を見ると目が覚めるのは周知の事実だと思います。 暴飲暴食していた人が胃潰瘍になったことをきっかけに、健康オタクになり生活を改めた、みたいな事です。 本では猫たちが迷いのある人間にちょっとしたいたずらをするのですが、それがシャレにならない。笑 でも、そのいたずらがあったから迷いある人間は自分の人生の進路を決めることができたとも言えます。 (グッジョブ!猫たち) そして、決断する時に必ず捨てるものがあるのです。 それは”執着”。 何かを決断するというのは、執着を捨てることも含まれているのかもしれません。 何に執着しているかは人ぞれぞれ(プライド、習慣、意地など)ですが、意外とその執着って、新たな人生には必要ないモノなんですよね。 むしろ、捨てたから新しい生活に集中できる気がします。 古内先生の「マカン・マラン」シリーズが好きで、こちらを読んでみましたが、今回はかなりスパルタです。笑 「マカン・マラン」は、優しく包み込んでくれるような(藤木直人のビューネ君のような)雰囲気で、疲れた人達の憩いの場ともいえる本でした。(懐かしい…) 「山亭ミアキス」は「あんた自分じゃ決断できないんだったら、あたしが背中押してやるよ!」っていう意地の悪さがあります。(バンジージャンプの台に立ってビクビクしている人間の背中を押すような感覚)結果としてそれは優しさの裏返しになるのですが。 こちらの作品も4部作になるのでしょうか? まだ猫は3匹いますね。
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不思議な雰囲気の小説。 人生に喝入れてくれるような、気づきが多い話だった。 最後の方は神話とか入ってきて難しかった。 なんかこう神秘的な雰囲気。マカンマラン好きには堪らない
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職場の後輩に借りて。 なかなか読んだことのない猫設定。 最後の「背負う女」に出てくる、 「自分のために声をあげなくてごめんね」という内容のセリフが刺さった。 私も、自分が我慢することを美徳としていた時期があった。(今もその癖が抜けない) けれどそれは、自分という人格を無視するひ...
職場の後輩に借りて。 なかなか読んだことのない猫設定。 最後の「背負う女」に出てくる、 「自分のために声をあげなくてごめんね」という内容のセリフが刺さった。 私も、自分が我慢することを美徳としていた時期があった。(今もその癖が抜けない) けれどそれは、自分という人格を無視するひどい行いだったのだ。 今40歳を過ぎて、「自分はどうしたいか」問い続ける毎日だ。
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