わたしの美しい庭 の商品レビュー
表紙に惹かれてジャケ買い。買って良かった。 これから、何回も読み返す一冊になると思う。 統理くんの言葉が大好きです。大切にしたい。
Posted by
章ごとに視点が変わります。結婚して、子供ができて、いわゆる世間一般の「普通の家族の幸せ」を失った人、持てなかった人たちのお話です。 でも共感しかない。幸せの考え方なんて人それぞれで、押し付けや同情なんて、よけいなお世話。凪良さんの考え方好きです。 今の自分を認めてくれる場所は別...
章ごとに視点が変わります。結婚して、子供ができて、いわゆる世間一般の「普通の家族の幸せ」を失った人、持てなかった人たちのお話です。 でも共感しかない。幸せの考え方なんて人それぞれで、押し付けや同情なんて、よけいなお世話。凪良さんの考え方好きです。 今の自分を認めてくれる場所は別に誰でもよくて、何より自分自身が、今の自分を認めてあげることが大事なんだよね。 「誰と誰が手を取り合ってもいいんだって、それが世界を救うんだってわかったもん」 「認めあうってそういうことなんでしょう?」 珠玉の言葉が散りばめられていました。
Posted by
小学生百音の住むマンションの屋上には小さな神社がある そこの宮司 統理と一緒に暮らしている 2人は血がつながってはいないけれど 朝食を作りに現れる路有 高校生の時の恋人を大切に思い続ける桃子 そんなマンションの住人たちとのつながりを縁切り神社を中心に優しく描いている。 地下鉄の中...
小学生百音の住むマンションの屋上には小さな神社がある そこの宮司 統理と一緒に暮らしている 2人は血がつながってはいないけれど 朝食を作りに現れる路有 高校生の時の恋人を大切に思い続ける桃子 そんなマンションの住人たちとのつながりを縁切り神社を中心に優しく描いている。 地下鉄の中で読んでいて 急に涙が出そうになった。 統理の濡れたガーゼをやんわり絞ったような愛情。 凪良ゆうさんの表現力が秀悦です
Posted by
統理、百音、路有、この3人の関係がいい。百音に対して 子供だからじゃなく きちんと話して聞かせている所がいい。 幸せに決まった形なんてないんだから。統理の言葉がいいね。
Posted by
凪良ゆうの作品を読むのは初めて。綺麗な表紙に惹かれて購入。 様々な境遇の登場人物が苦悩を乗り越えて自分を認めていく過程が丁寧に描かれており胸を打った。登場人物のそれぞれの仕事の描写もリアリティがあり、人物の深みが増している。細かい部分も妥協せずに調べて書いている作家さんなのかなと...
凪良ゆうの作品を読むのは初めて。綺麗な表紙に惹かれて購入。 様々な境遇の登場人物が苦悩を乗り越えて自分を認めていく過程が丁寧に描かれており胸を打った。登場人物のそれぞれの仕事の描写もリアリティがあり、人物の深みが増している。細かい部分も妥協せずに調べて書いている作家さんなのかなと思った。 登場人物それぞれが社会的少数派であるがゆえに苦悩する描写も多いが、必ずしも周囲が悪いわけではない。例えば息子がゲイなことを受け入れられない両親、彼氏がうつ病になって浮気してしまう彼女など。そのタイミングでそれぞれの事情があったんだと思わせる描写で、それを乗り越える様の描き方も前向きで良かった。他の作品も読んでみたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
凪良ゆうの文庫3冊読んだけどすべて好きです。どうしましょう。 きめ細やかな表現にユーモアあふれる文章。 コメディとシリアスの塩梅が絶妙で癖になる。 心の澱をそっと溶かすようなやさしくて残酷な物語。 高校の時に付き合った彼が忘れられない女性、 女性と結婚した元カレに振り回されるゲイ、 うつ病になってしまった社会人 はあああああめっちゃめっちゃ面白いんだよー 特にね、「あの稲妻」 彼が軽率に縁切り神社に願ったから桃ちゃんはずっといい人と出会えないじゃないのかな、と思ってしまった。 諦めじゃなく受け入れる姿がぐっときました。 めちゃくちゃ好きだ…………。
Posted by
何気なく目に留まって何気なく読んでみたらとても良かった! 「普通」って言葉を無意識に使っていたし、百音の言う「へんな思いやり」はそこら中に溢れている。本当その通り!とか、そうそうそれが言いたかった!っていう自分の中にあるなんとも言えない思いを代弁してくれた気分にもなれて、私は読み...
何気なく目に留まって何気なく読んでみたらとても良かった! 「普通」って言葉を無意識に使っていたし、百音の言う「へんな思いやり」はそこら中に溢れている。本当その通り!とか、そうそうそれが言いたかった!っていう自分の中にあるなんとも言えない思いを代弁してくれた気分にもなれて、私は読み終わって気持ちがスッキリした。登場人物はみんなたくさんの痛みを抱えてるけど、人を批判したりしないところが好き。統理目線でももっと書いてくれたら万々歳でした。 考え事しすぎちゃうときとか、なんだかモヤモヤしてるときに読むのオススメ⭐️
Posted by
マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。そこを訪れる、生きづらさを抱えた人たちと、「わたし」の物語。 特殊な家族構成で最初は違和感を感じましたが、ページをめくる度にその違和感はなくなり、このマンションに住む一人になったかのようにこの物語の世界にいる自分がいました。 ...
マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。そこを訪れる、生きづらさを抱えた人たちと、「わたし」の物語。 特殊な家族構成で最初は違和感を感じましたが、ページをめくる度にその違和感はなくなり、このマンションに住む一人になったかのようにこの物語の世界にいる自分がいました。 辛さや悲しさを背負った人物たちの自然な関わりを通して救われていく様子がとても温かく描かれていました。 程度の差はあれ、誰でも日々感じている生きづらさは、人や言葉との出会いで少しずつ解決できていくのかもしれません。 もしかしたら、この作品もそんな一つではないかと感じさせられました。 何かを失うことで、きっと得られるものがあると信じたいです。
Posted by
読んでいて安心する話。 それぞれつらいことを抱えているんだけど、なんだか物語はほの明るいし美しい。 私はお酒飲めないから、こういうお酒飲んで楽しそうな描写を読むと羨ましいな。 BL作品を書いていたとみて・・・なんだか納得。 男性の描き方が素敵に感じる。
Posted by
人とのつながり故の生きづらさの中に 人とのつながり故の救いがある。 多様な人間の心情が 丁寧に繊細に表現されていて素晴らしかった!
Posted by
