わたしの美しい庭 ポプラ文庫

凪良ゆう(著者)

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2021/12/07
• JAN: 9784591172063

商品レビュー

2025/04/17

とても心地の良い作品だった。
日々に蔓延る小さなモヤモヤを爽やかな風でぬぐってくれるような物語。色々なところに優しさと温かさが滲んでて、自らを振り返って共感する場面もいくつか。ありのままの自分、自分とは違う他人を愛することの素敵さを改めて教えてもらったような気持ち。
凪良ゆうさん、読めば読むほど好きになるなぁ。

2025/04/16

言葉選びが本当に素敵なお話。百音ちゃん、統理くん、路有の会話が微笑ましくて温かい気持ちになる。百音ちゃんがずっと可愛くて優しい。
特に思いやりについてみんなで話す場面が好きだった。人のことも自分のことももっと大切に思えるようになった。

2025/04/16

ニュースや報道、ドキュメントでは聞いたことのあるマイノリティの生きづらさでは、ビジュアルが先行して可哀想だなとしか見えませんでした。

しかし、「わたしの美しい庭」は、日常では考えられないほど悩み続けているマイノリティの心の中の状況を、デリケートな語彙にしていただいたので、とてもリアルであり、誰でも起こり得る事なんじゃないかと感じました。

LGBTQのカミングアウト、鬱の悩み、両親がいない小学生、好きだった人が事故死、そんな人たちが集い合う美しい庭。
しかしストーリーですが、度重なる偶然がやや強引な感じが気になりました。

「『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より
『ぼくたちは違うけど認め合おう』」という言葉が好きです。
この物語だけではなく、世界がそうであってほしいと願いも込めていたように思います。

思いやりとは簡単ではないですね。
以後わたしも気をつけたいと思います。