あなたのための短歌集 の商品レビュー

木下龍也(著者)

2024/06/01

003 違いとは間違いじゃない窓ひとつひとつに別の青空がある
006 適温の愛を見つけたぼくたちは燃え尽きることなく抱き合える
012 とぅ〜ゆ〜♪のあと訪れる暗闇で再起動する日々の死にたさ

2023/07/02

世界をこんな風に見ることができる人がいるんだ。
「習性として老犬は大切なきみを記憶に埋めて隠した」
この歌集を読んだ自分もちょっとだけ強くなった気がする。

2023/06/17

依頼者から与えられた個人的なお題に対して筆者がつくる「あなたのための短歌1首」を集めた歌集。右頁にお題、左頁に短歌というシンプルな構成で100首が並べられている。お題はシンプルなひと言だったり、悩み相談に近いようなものもあったり様々。
めちゃくちゃ良かった。勿論全然刺さらない短歌もあるけど、誰かのために作られた誰かのための短歌が、自分自身にも「銛で刺すような」感覚で刺さることがあって驚く。短歌を読んで泣いてしまったのは初めてだったな。

2023/06/03

2023.10 図書館

情熱大陸で見て気になったので。
なんでもないお題やったり、結構しんどい状況へのエール等色んなお題があった

何個かお気に入りの歌はメモったのでゆっくり味わいたい

2023/05/26

この人の短歌は詩だ。いや、そもそも短歌は詩だけど、でも「詩だなあ」としみじみ思いながら読んでしまう。語彙の選び方、表現が美しく、現代語として容易に情景が思い浮かぶ。
こういう短歌を読みたいと、語彙を真似してみても、そう易々と上手くはいかない(^_^)a

2023/05/26

自分のために作られたものじゃないのに自分のために書かれたものみたいに記憶してお守りにしていたことがあるって後書きが印象的だったしその通りだった。34番の「きみがいまつまずきながら描いている地図は未来でだれかを救う」と38番の「愛された犬は来世で風となりあなたの日々を何度も撫でる」が心に響いた。

2023/05/21

いきなり自分事ですが、最近活字を全く読めていないことに気がつきました。生活のことで忙しく充実はしているけど、空白みたいな、風通しの良い窓みたいなものが足りないな、とぼんやり感じているような日々でした。
それで、読書ブランクがある感覚の私に「まず読めそうな本を」という妙な探し方をしている中、たまたま手をつけたのがこの短歌集です。購入したのは、パラリとめくった時の短歌がとても良かったから。すとんと胸に落ちたのです。

“風化ではなく風景になったのだ。あの日の彼もあなたも遠く。”

依頼をした方々のそれぞれの人生。そして、それに贈られたひとつひとつの短歌。他の誰かに向けた短歌なのに、自分のことのように、胸にあたたかく火が灯る。それでいて、心の風通しもすっと良くなる。この本は、そんな素敵な短歌たちで溢れています。
短歌、そして「久しぶりに言葉の楽しさを教えてくれた本」として、お守りにしたい一冊になりました。

2023/05/13

ひとりの夜に読むのにぴったりだと思い購入しました。
しんみりしたり、温かい気持ちになったり、すこし怖かったり、ふとした時に何度も読み返したくなる本だなと思いました。
お守りにしたい短歌がきっと見つかると思います。

2023/05/09

【誰かに贈りたくなる本】

誰かのこれまでの何年分かの思いや、これから何年後もお守りにする言葉を、短歌という一文に込める技に感動しました。

自分ではない誰かのために書かれた言葉に勝手ながら救われることができました。

解決できない悩みを持って生きている人、大切な人がいる人、これからの人生への励みが欲しい人、どんな人にでもおすすめの本です。

2023/05/08

好きな歌3首
・服を脱ぐたびにあなたは神様を辞めてわたしの獣になった 019
・君が死後まず目指すのは僕の待つ部屋のあかりでありますように　027
・君という火種で燃えるべきつらくさみしい薪があるんだ、おいで。　100