赤と青とエスキース の商品レビュー
「勝負作!」って帯に書いちゃうのはどうなのかなぁという気もしますが、流行りの「2度読み必須」な仕掛けがたっぷりな連作短編に仕上がっていました。年代の変化はあるけれど、時代の変化はあまり感じられず。アートものというわけでもないので、もうちょっと気軽に読めばよかったなぁ。 2022/...
「勝負作!」って帯に書いちゃうのはどうなのかなぁという気もしますが、流行りの「2度読み必須」な仕掛けがたっぷりな連作短編に仕上がっていました。年代の変化はあるけれど、時代の変化はあまり感じられず。アートものというわけでもないので、もうちょっと気軽に読めばよかったなぁ。 2022/3/5読了
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めちゃくちゃ読みやすかった、読むの遅い自分でも4時間くらいで読めちゃった。 青山美智子さんの本は去年ノミネートされたお探し物は図書室へ、以来だけど読み終わった後の多幸感がすごい。じんわりあったかくて、落ち着く。 一枚のエスキースと、赤と青を巡って描かれる短編集。ブルーピリオド...
めちゃくちゃ読みやすかった、読むの遅い自分でも4時間くらいで読めちゃった。 青山美智子さんの本は去年ノミネートされたお探し物は図書室へ、以来だけど読み終わった後の多幸感がすごい。じんわりあったかくて、落ち着く。 一枚のエスキースと、赤と青を巡って描かれる短編集。ブルーピリオドしかり、絵画に関する作品を読んだ後って美術館とか行きたくなるんだよね。行きたくなっただけで全然いってないから行かなきゃ、なんか初心者でもおすすめの絵画展とかないのかな。 全エピソードよかったけど、主役の絵に対して額縁がぴったりのものがあると結婚みたいな表現。額縁なんてほんと意識してなかったから今後は注視してみたいと思う。あとはパニック障害のエピソード。自分もいつだってなる可能性があるし、周りでそういう人がいたら手を声を差し伸べられる人でありたいと思った。適度に余裕を持つ。身体を大切にする。はほんと大事。 ということでなんとか今年も本屋大賞ノミネート10作読み切ることができました。読書習慣がない自分にとって良かったと思うし、去年はここから継続して読書できなかったから、ペースは置いといても、本を側に置いて触れ続けたいなと思います。具体的な数字とかじゃなくて触れ続けることが来年ノミネート発表されるまでの目標。 おこがましいですが個人的なランキングだけ形に残しておく〜 1.星を掬う/町田そのこ 2.正欲/朝井リョウ 3.夜が明ける/西加奈子 4.六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成 5.赤と青とエスキース/青山美智子 6.同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬 7.黒牢城/米澤穂信 8.硝子の塔の殺人/知念実希人 9.スモールワールズ/一穂ミチ 10.残月記/小田雅久仁 発表ほんと楽しみだな〜
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最後に「あっ」とつながる伏線回収系かつ、とても優しい気持ちになれる短編集。「赤と青とエスキース」ってタイトルが秀逸。本屋で見かけたときも表紙の美しさに目が奪われた。ネットで見つけた創作秘話も素敵だった。
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夢を見せてくれる小説だ。 「見させてくれる」ではなく「見せてくれる」。 いっしょうけんめいな恋をしたことがある人なら、このお話を読んで思い出してしまう誰かや何かが存在するのではないかな。 連作短編集という構成はわりと好きだ。 短編と長編のいいとこどりだと思う。 この作品は、まさ...
夢を見せてくれる小説だ。 「見させてくれる」ではなく「見せてくれる」。 いっしょうけんめいな恋をしたことがある人なら、このお話を読んで思い出してしまう誰かや何かが存在するのではないかな。 連作短編集という構成はわりと好きだ。 短編と長編のいいとこどりだと思う。 この作品は、まさにその利点が最大限に生かされている。 4つのお話すべてに共通するモチーフは、ある1点の絵画(とそれを描いた画家)と、それぞれ異なる色合いの「赤と青」。それぞれに異なった形で点在させられたモチーフたちが、5つ目のエピローグで線でつなげられる。 続きはこちら↓ http://blog.livedoor.jp/bunkoya/archives/52598851.html
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一つのストーリーを語るのに、構成を工夫することで、読者に何かを伝えたり、読者の気持ちを揺さぶったり、作家という仕事はスゴイなと感じる。一つの視点から、時系列で語られるだけでは、小説にはならないと。 「エスキース」は変わらない。それに関連する人たちは年月で変わっていく、「エスキー...
一つのストーリーを語るのに、構成を工夫することで、読者に何かを伝えたり、読者の気持ちを揺さぶったり、作家という仕事はスゴイなと感じる。一つの視点から、時系列で語られるだけでは、小説にはならないと。 「エスキース」は変わらない。それに関連する人たちは年月で変わっていく、「エスキース」に対する感じ方も変わる、お互いの関係も変化する、それでも変わらないものもある。対比やハイライトの妙。 本のカバーに少しだけ「エスキース」が覗いている。
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一つ一つのエピソードが繋がっていく瞬間、胸が温かく優しい気持ちになれる。読了後の幸せな気持ちがたまらない作品だった! 赤と青とエスキース、表紙も読み終えた後じっくり見て細かな所まで意味があって、最初に見た時と全然違う印象をもつ。すごく素敵な一冊だった!
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「赤」と「青」そして「エスキース」が こう繋がるのか~と、気持ちの良い読後感。 エスキースは「下絵」のことで 初めて知った言葉でしたが 物語を通して深い意味を味わうことができ 大好きな言葉になりました。 絵がキーとなる小説としては、 伊吹有喜さんの「犬がいた季節」が好きなので...
「赤」と「青」そして「エスキース」が こう繋がるのか~と、気持ちの良い読後感。 エスキースは「下絵」のことで 初めて知った言葉でしたが 物語を通して深い意味を味わうことができ 大好きな言葉になりました。 絵がキーとなる小説としては、 伊吹有喜さんの「犬がいた季節」が好きなのですが 感じが似ているところがあるなと思いました。
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青山美智子さんの作品はなぜこんなにもあったかいのだろう。。今の世の中が、なんとなく、気づかないところで忙しなくて、みんなが小さな不安や閉塞感を感じているからこそ、青山美智子さんの作品がよりあったかく感じられるのではないかな。今の世の中にマッチしている。 本は、一度開いたら、最...
青山美智子さんの作品はなぜこんなにもあったかいのだろう。。今の世の中が、なんとなく、気づかないところで忙しなくて、みんなが小さな不安や閉塞感を感じているからこそ、青山美智子さんの作品がよりあったかく感じられるのではないかな。今の世の中にマッチしている。 本は、一度開いたら、最後まで読んで閉じるまでが、一つの作品である、という、当たり前のことを改めて感じた。最後まで読まなければ、完成しない。パズルの最後のピースがはまったときの快感に似た体験ができる感覚。 人生はなにが起きるかわからない。試練だと思ったことも、それは必要であったこと。歳をとるのが楽しみになる作品。
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赤と青…そういうことなんだ〜。と、全てが繋がって感動。ふんわりしたものに包まれたような温かい気分になれました。
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すごい、すごい、本当に。 「『赤と青とエスキース』うわー、まじか」 読み終わって最初のひとこと ずっと大切にしたい本になった。 おすすめしたい本になった。 名言がいくつかあって、繋がりもすごくて感動した。最後はずっと「そういうことか」が止まらなかった
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