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米澤屋書店 の商品レビュー

3.9

50件のお客様レビュー

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2022/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本に関するエッセイをまとめたもの。最初と最後の挨拶も好きな本を紹介するという徹底ぶり。年もほぼ一緒だし、地方出身だし、すごい親近感も持っている。紹介されてる本で面白そうなのはメモした。読んだことあるのもいっぱいだったけど、忘れてるわー。泡坂妻夫さんもだいぶ読んだんだけどなぁ。そもそも米澤穂信さんの本も読み返さないと。

Posted byブクログ

2022/05/17

2021年11月刊。先日、直木賞を受賞した筆者が、2007年~2020年(筆者が29~42歳)にかけて発表した、本にまつわるエッセイ、文庫の解説文、逝去した文壇の先輩への追悼文、講演録、3本の対談(相手は摩耶雄高、有栖川有栖、朝井リョウ)などを収録した本。筆者による脚注も充実して...

2021年11月刊。先日、直木賞を受賞した筆者が、2007年~2020年(筆者が29~42歳)にかけて発表した、本にまつわるエッセイ、文庫の解説文、逝去した文壇の先輩への追悼文、講演録、3本の対談(相手は摩耶雄高、有栖川有栖、朝井リョウ)などを収録した本。筆者による脚注も充実しており、かなりの読み応えがあった。  筆者が愛する国内外のミステリの紹介文には、情熱が籠もっており、また実作者ならでは視点での分析も面白く、最高の読書ガイドになっている。  熱心な筆者のファンには周知のことだろうが、筆者がデビューした文庫レーベルが消滅した煽りで、本来、《古典部》シリーズ(の完結編)として執筆された『さよなら妖精』が発表先を失い、筆者自身も一時は筆を折ることを考えたという話を、私は本書で初めて知り、驚いた。  もしこの時、筆者が文壇を去っていたら、日本ミステリ界において大きな損失となっていただろう。またこの時、《古典部》シリーズが完結しなくて本当に良かったと個人的には思う。なお有栖川有栖との対談で、筆者は《古典部》シリーズ完結への意志を表明していたので、嬉しくなった。ただ、この対談は2016年4月発表で、現時点での《古典部》シリーズの最新刊が出たのは同年11月……。もう5年以上前か……。  筆者は直木賞受賞で、今後、さらに多忙になることが予想され、果たして《古典部》シリーズを手掛ける余裕を与えられるのか、不安ではある。  閑話休題。最後に、本書で心に響いた箇所を二つ抜粋する。特に二つ目の箇所を読めただけでも、私が本書を読んだ価値はあったと思うし、これを読んで同じく琴線に触れた方がいらっしゃるなら、是非本書を手にとって欲しい。  1)「どんな小説であれジャンルをもって侮られる理由にはなりません」  →ああ確かに「ライトノベルだ! ミステリだ!」というだけで、ろくにそのジャンルの本をろくに読みもしないで、蔑んで優越感に浸っている人っていますよねー。  2)「本をどう選ぶかは完全に自由なのだ。(中略)。はずれを引くことが怖くて話題作ばかり読むことも、天邪鬼な気持ちで話題作は決して読まないことも、どちらも自由とはいえない。これは面白そうだと本を手に取りかけて、スマートフォンで評判を検索し、誰かが星一つをつけているからと本を棚に戻すのは、感受性を他人に売り渡すようなものだ」  →本書で一番、心に刺さった言葉。私も本当に読みたい本を後回しにして、話題の本を先に手にとってしまうことは往々にしてあるし、各種ランキングが気になって仕方なかったりもする。確かに私、「感受性を他人に売り渡し」てましたよ、米澤先生! 猛省

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2022/04/24

2022.04.23 とーーっても膨大な情報量で、ストーリーがあるわけでも無いので読むのが大変だった…。 少しずつ少しずつ読み進め、10日くらいでやっと読了。 それでもおすすめの本は古い翻訳ミステリが大半で、古典や海外ものに興味がないのでかなり読み飛ばしたけど、文章量と情報が多...

2022.04.23 とーーっても膨大な情報量で、ストーリーがあるわけでも無いので読むのが大変だった…。 少しずつ少しずつ読み進め、10日くらいでやっと読了。 それでもおすすめの本は古い翻訳ミステリが大半で、古典や海外ものに興味がないのでかなり読み飛ばしたけど、文章量と情報が多すぎてとても処理しきれなかった。 この本のおかげで4月の読書がまったく進まず。 苦労して読んだ割に好みに合いそうな本はあまりなかったのが残念なところ。それでも途中でやめられなかったのは米澤ファンだから…。 有栖川有栖氏 朝井リョウ氏 との対談は楽しく読めた。 紹介されてた本のうち ・競作五十円玉二十枚の謎 ・可哀想な姉(胸糞も後味も悪い) ・腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿 ・無菌病棟より愛をこめて ・石ってふしぎ は気になったのでそのうち読んでみたいと思いました。

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2022/04/16

本に対する熱量 それぞれ媒体で公開された原稿のためか密度が詰まってます。 米澤先生は海外作品も読むし、国内も読まれる方。 ほとんど海外作品は読まないので新鮮でした。 https://jinseilog.com/yonezawa-bookstore/

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2022/04/04

米澤穂信氏のミステリ愛が詰まった一冊。 数々のミステリを読み、その積み上げが、自身の作品を生む。ミステリとは、殺人とトリックで成り立つからこそ、限界があり、奥深さがないという批判にも、真っ直ぐ返すピュアさこそ感じる。一定の限定があってこそのクリエイティビティであって、トリックの起...

米澤穂信氏のミステリ愛が詰まった一冊。 数々のミステリを読み、その積み上げが、自身の作品を生む。ミステリとは、殺人とトリックで成り立つからこそ、限界があり、奥深さがないという批判にも、真っ直ぐ返すピュアさこそ感じる。一定の限定があってこそのクリエイティビティであって、トリックの起こる職業や場所は全て使われたことがあると言っても過言ではないが、その小説の可能性は無限と。ファイナルファンタジーとかゲームが好きだったんだなとか、とにかくたくさんの本が出てくるわけだけど、それが自分のレベルでは読んだこともない本だったりして、やっぱり読んだ量が違う。。。というのが感想。絢辻行人の時計館の殺人、泡坂妻夫の乱れからくりがすごくお気に入りのようだ。あまり好きではなかったんだが、、、というのも含めて、愛である。おかげで、また来月以降の楽しみがふえた。

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2022/03/14

この人の作品が、ミステリに限らず、幅広い読書体験を背景にしていることが分かる。対談にもあるが、そこが有栖川氏と違うところだ。朝井氏との対談もあり、温かな人柄がのぞく。 「グーニーズ」とかドラクエとか、テーブルトークRPGとか。年代が近く、文化体験も似ている(のにこれだけの読書の...

この人の作品が、ミステリに限らず、幅広い読書体験を背景にしていることが分かる。対談にもあるが、そこが有栖川氏と違うところだ。朝井氏との対談もあり、温かな人柄がのぞく。 「グーニーズ」とかドラクエとか、テーブルトークRPGとか。年代が近く、文化体験も似ている(のにこれだけの読書の差が…とがくぜんとさせられる)。 朝井氏との対談に出てくる「思春期の残り火」(p318)との表現に同感。論理で割り切れるものだけがミステリではない。ミステリ以上の作品群がある。その案内もありがたい。言及のあるものは読まなければ。とくに山風!

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2022/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者おすすめのミステリーがこれでもかってくらい紹介されている。 著者がミステリー作家になることを決定付けさせた北村薫 の「六の宮の姫君」や、連城三紀彦の「戻り川心中」など 時間があったら読みたい。 朝井リョウとの対談も楽しく読了。

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2022/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もちろん(?)ミステリが中心だけど、思ってたよりそれ以外のジャンルの話も多かった。とは言え、基本的にはほぼフィクション。あってもエッセイかな。ルポや伝記や科学読み物なんかはあんまりない中、「図書カード3万円使い放題企画」とやらで紀伊國屋新宿本店の各階を攻める…は面白かった。でも結局、小説ばっかり買ってるし(笑) 本の話ばかりじゃなくて、プチ旅行記やら日記やらもあるのはファンサービスかな。あと、対談は結構熱い。柚木裕子と麻耶雄嵩有栖川有栖と朝井リョウ。

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2022/03/03

米澤さんによる書評や講演記録、エッセイ、他の作家さんとの対談が掲載された本。 圧倒的な読書量とその知識に驚いた。狂気の沙汰としか思えない。出てくる本もおもしろそうなものばかり(当たり前だけど説明の文章が上手くて引き込まれる)で読みたい本のリストが増えた。本人によるコメントもおもし...

米澤さんによる書評や講演記録、エッセイ、他の作家さんとの対談が掲載された本。 圧倒的な読書量とその知識に驚いた。狂気の沙汰としか思えない。出てくる本もおもしろそうなものばかり(当たり前だけど説明の文章が上手くて引き込まれる)で読みたい本のリストが増えた。本人によるコメントもおもしろかった。

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2022/02/16

行ったばかりの修禅寺。逆さ狛犬なんてあったっけ?作家の観察眼、恐るべし!穂信さん、半端ない読書量。読んだ本もたくさん出てくるが、内容思い出せない…トホホ…。次読む本、いっぱいメモ。

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