常設展示室 Permanent Collection の商品レビュー
「常設展示室」あまりにも文学として完成されすぎている。 アガペー、フィリア、ストルゲー、エロス、タナトス、キュリオシティが、流れるように、混ざり合うように、ノスタルジーさえ感じさせる、そんな作品。
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〈盲人の食事〉〈デルフトの眺望〉等世界的な絵画からインスピレーションを受けた6本の短編集。 家族、恋、病気、仕事…と「人間の営み」を描いた、厳しさと温かさが内包された6本だった。両親に連絡したくなるし、美術館で芸術に触れたくなる。そんな心を動かす良短編集。
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アートにまつわる短編集。 原田マハさんの本を読むと、美術館に行きたくなる。 収録作のほとんどは、物語の中に実在する絵画のエッセンスが入ってる感じ。 最後の「道」だけは、架空の絵画を巡る話だった。 この話が一番好きだった。 私自身は絵画というものに明るくないので、作品というより画...
アートにまつわる短編集。 原田マハさんの本を読むと、美術館に行きたくなる。 収録作のほとんどは、物語の中に実在する絵画のエッセンスが入ってる感じ。 最後の「道」だけは、架空の絵画を巡る話だった。 この話が一番好きだった。 私自身は絵画というものに明るくないので、作品というより画家の背景に目を向けて見ることが多い。でもこの話を見ると、アートに対して抱く感情は人それぞれなのだなと。 それこそ、その人が生きてきた今までの生活で趣味趣向はそれぞれ変わるし、どんな作品が刺さるかなんて誰にもわからない。 上白石萌音さんのあとがきも良かった。 いまどれだけ有名でも、最初はみな無名の画家である。そこから誰かの特別になって、だんだんと世界に認知されていく。忘れがちだけど、何の価値もない最初の絵に価値を見出した人がいたから、こうして国を跨いで触れることができるんですよね。 私の場合、美術館に行くとなると有名画家の企画展ばかりになってしまう。それでも楽しいし、心は満たされているけれど、まだ知らぬ、自分だけの「傑作」には出会えていない気がする。 トレンドや知名度に踊らされてしまいがちな自分だけど、周りからの評判なんて気にせず、本当に心動かされる作品に出会うために美術館へ行きたい。
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泣くつもりはなかったのに、泣いてしまった。短編集となっていてそれぞれに違う種類の感動ストーリーが詰まってる。 私自身美術館、特に企画展は足繁く通っている方だと思うがキュレーターなど美術に関連した職業については初めて触れる。こういう職業があってこそ、常設展があってこその企画展だと改...
泣くつもりはなかったのに、泣いてしまった。短編集となっていてそれぞれに違う種類の感動ストーリーが詰まってる。 私自身美術館、特に企画展は足繁く通っている方だと思うがキュレーターなど美術に関連した職業については初めて触れる。こういう職業があってこそ、常設展があってこその企画展だと改めて実感。常設展って蔑ろにされやすい(大体空いてる)という肌感覚があるが、本著を読了したばかりのいま、すぐにでも国立西洋美術館、新国立美術館に行きたい気持ちに駆られてる。 個人的には行ったことのあるウフィツィやポンピドゥセンターの話が出てきたのも楽しかったな。子供の頃ながらポンピドゥは私もかなり楽しかった記憶があるので。今度美術館に行く機会があれば、その前にまた読み返そうと思う。
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美術に関してほぼ知識の無い私でも、小難しい内容も無くて、ただただどんな作品かな?と携帯で調べながらスラスラと最後まで読むことが出来ました。 最後の「道」という話しが切ないけれど好きでした。 あと毎回思うのですが、解説の方やあとがきを書いている方達は本当に的確に読者の気持ちを書く...
美術に関してほぼ知識の無い私でも、小難しい内容も無くて、ただただどんな作品かな?と携帯で調べながらスラスラと最後まで読むことが出来ました。 最後の「道」という話しが切ないけれど好きでした。 あと毎回思うのですが、解説の方やあとがきを書いている方達は本当に的確に読者の気持ちを書く方が居ますが、今回の上白石さんもそうでした。ありがたいですね(笑
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アートに関わる人たちのそれぞれの日常を描く短編集で、私は最後の「道」で泣いた。幼い頃アスファルトにチョークで落書きした一本の道の思い出が引き寄せる姉弟。東山魁夷の絵が文中に出てくるのも嬉しい。
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短編であり、珍しいストーリーではないのに、チープな印象もなく、行間や終わり方に含みがあり読む人の想像に委ねられる部分のある複雑な仕立てになっている。さすが原田マハさん、、。 美術に対する向き合い方、それぞれの人生との関わり方が描かれており、特に群青のツアーコンダクターのお話には引...
短編であり、珍しいストーリーではないのに、チープな印象もなく、行間や終わり方に含みがあり読む人の想像に委ねられる部分のある複雑な仕立てになっている。さすが原田マハさん、、。 美術に対する向き合い方、それぞれの人生との関わり方が描かれており、特に群青のツアーコンダクターのお話には引き込まれてしまい、わたしもこんな企画があったら参加したいなぁと思った。
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ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷…誰もが知る画家が描いた実在する絵画を題材にした6つの短編小説集。 巻末の素晴らしい解説に勝る感想は述べられないのだけど、読み終えて浮かんだのは静かな展示室で絵画と向き合う時間は自分自身と向き合う時間なのかもしれないと...
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷…誰もが知る画家が描いた実在する絵画を題材にした6つの短編小説集。 巻末の素晴らしい解説に勝る感想は述べられないのだけど、読み終えて浮かんだのは静かな展示室で絵画と向き合う時間は自分自身と向き合う時間なのかもしれないということ。 特に印象に残った章は『群青 The Color of Life 』と『道 La Strada』で、静かなラストシーンに心が震えるような感覚。 久々に美術館に足を運びたくなりました。
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未だかつて、本を読んだあとここまで「この場所に行きたい」と強烈に思わされたことはありません。美術館の常設展示に行く人を増やすとは、きっと各美術館が頭を捻っている課題であろうに、それを「物語」という形でここまで効果的に人を動かしてしまえるとは…読んでいて自分の心の動きに本当に驚きま...
未だかつて、本を読んだあとここまで「この場所に行きたい」と強烈に思わされたことはありません。美術館の常設展示に行く人を増やすとは、きっと各美術館が頭を捻っている課題であろうに、それを「物語」という形でここまで効果的に人を動かしてしまえるとは…読んでいて自分の心の動きに本当に驚きました。 確実に一度は常設展示に行きます。デトロイト美術館の本も合わせて読むとさらに良いです。 素晴らしい短編集でした。
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美術館に行きたくなった。 それこそ、楽園のカンヴァスやリボルバーきっかけでアートへの興味は湧いていたけど、 たまたまゴッホ展があり観に行ったくらい。 近隣の美術館の常設展示に行こうとまでは思ってもみなかった。 だけど、この作品を読むと、 身近にある美術館に足を運んでみたくなる...
美術館に行きたくなった。 それこそ、楽園のカンヴァスやリボルバーきっかけでアートへの興味は湧いていたけど、 たまたまゴッホ展があり観に行ったくらい。 近隣の美術館の常設展示に行こうとまでは思ってもみなかった。 だけど、この作品を読むと、 身近にある美術館に足を運んでみたくなる。 アートは思ってる以上に身近にある。 短編中には切ない展開のお話も多かったけど、 読んだ後には前を向いて、アートを感じたくなる作品だった。
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