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常設展示室 Permanent Collection の商品レビュー

3.9

280件のお客様レビュー

  1. 5つ

    73

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美術館の常設展をテーマにした短編集。さらっと読めるけれど各ストーリーごと読み終わった後のじんわり感がよかった。主人公たちは何かしら悩みにぶつかっていて、一枚の絵をきっかけ?に前に進んでいく。特に最後の翠の話は何もかもを手に入れたけれど、ようやく見つけた大切なものは既になくなっていて、でも新しい大切なものと出会って…この先の2人が想像できる終わり方だった。読み返したい。 (読書メーターからの転記)

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2024/05/31

サクッと読める6短編集。アートに関わる仕事は未知の世界だが憧れる。親の介護を意識する年齢が近づいてきたので『デルフトの羨望』『マドンナ』が胸に沁みた。上白石萌音さんの解説も素晴らしく、アートとは「二度出会う」の表現が素敵。 https://amzn.to/4e0rL5E

Posted byブクログ

2024/05/30

この本を読んでから、常設展示室が好きになりました。 今までは気になる展示会があるときだけ美術館に行っていましたが、もっと日常的にカフェに行ってコーヒーを飲むような感覚で絵を観に行こうと思いました。 北九州市立美術館の常設展示室が好きです。

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2024/05/21

この小説は、書店にて偶然見かけて、面白そうだったので買ってきた本。青山さんの作品で、すっかり短編小説好きになってしまったので、原田マハさんの短編小説も読んでみたくなった。 6話の短編からなる本書。原田さんの作品なので、当然、どの話も絵が絡んでくる。フェルメール、ゴッホ、マティス...

この小説は、書店にて偶然見かけて、面白そうだったので買ってきた本。青山さんの作品で、すっかり短編小説好きになってしまったので、原田マハさんの短編小説も読んでみたくなった。 6話の短編からなる本書。原田さんの作品なので、当然、どの話も絵が絡んでくる。フェルメール、ゴッホ、マティスなどなど。その絵はどんな絵かPCで調べながら読み進めた。そうしないと話の内容が頭に入ってくなくて・・・。でも、そんなめんどくさそうなことも、原田さんの作品だからか、楽しく思えた。 途中、ほかの話の登場人物が、別の話に登場してきたので、「おおっ! もしかしたら連作短編になっているのか?」と期待が膨らむものの、そうじゃなかったのでちょっと残念。でも、最終話が有名画家が出てこない作品ながらも、一番心に残るいい話だったので、大満足。 また、美術館に行きたくなった。

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2024/05/18

サクサク読める短編集。 マイナーな美術作品じゃなくて、ピカソとかゴッホとかマティスとか、私でも知ってるような有名作品が、人の気持ちや行動が動くきっかけとして描かれている。だからこそ読みやすく、親しみやすく、美術館に行きたくなる。タイトルの通り、常設展示の作品が出てくるので、そこも...

サクサク読める短編集。 マイナーな美術作品じゃなくて、ピカソとかゴッホとかマティスとか、私でも知ってるような有名作品が、人の気持ちや行動が動くきっかけとして描かれている。だからこそ読みやすく、親しみやすく、美術館に行きたくなる。タイトルの通り、常設展示の作品が出てくるので、そこも優しい。パスポート作りに来たゴッホの資産家みたいな男が偽者でしたみたいな話とか、パパ活みたいなことしてる女の話とか、捉え方によっては、えええ〜こっからどうすんの〜みたいなのもあるけど、いろんな人がいろんな生き方しながらも美術作品に影響うけて生きてってる感じが良かった。 原田マハの体験談とかもあるのかな。すごいな。

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2024/05/18

タイトルは知らなくても見たことある気がする絵画が登場するアート短編集 綺麗な文体で描かれていて、紅茶や珈琲でも飲みながら優雅に読みたい作品 ほとんどの女性がアート業界に身を置いていて、人物としてどこにでもいそうではないけれど、彼女たちの想いや希望には共感できる 決してハッピー...

タイトルは知らなくても見たことある気がする絵画が登場するアート短編集 綺麗な文体で描かれていて、紅茶や珈琲でも飲みながら優雅に読みたい作品 ほとんどの女性がアート業界に身を置いていて、人物としてどこにでもいそうではないけれど、彼女たちの想いや希望には共感できる 決してハッピーエンドではないけれど、1話目の「群青」と最終話の「道」が素敵だった

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2024/05/06

星3つは、私の期待する内容ではなかったけれども、良いことが書かれていて好きな人は多そう。 綺麗な文章。 聞きかじってはいるけど、詳しくないアート業界。大好きな年上のお友達が、アート業界にいた方で、お話をいつも楽しく聞いている程度。 本作は作者が本職なだけあって、アート業界勤...

星3つは、私の期待する内容ではなかったけれども、良いことが書かれていて好きな人は多そう。 綺麗な文章。 聞きかじってはいるけど、詳しくないアート業界。大好きな年上のお友達が、アート業界にいた方で、お話をいつも楽しく聞いている程度。 本作は作者が本職なだけあって、アート業界勤めの方々の背景がリアルで、キャラクターの信念や育ちも解像度が高く、全然接点のない世界の方たちですが、面白かった。

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2024/05/06

美術と縁がないせいか、作品と合わないせいか分からないけど、あまり響かなかった。 一枚の絵が人生に影響することってあるのなのだろうか?と思ってしまった。これは私が芸術と縁がなすぎる故の感想と思う。 ここからこの人はどうしたいの?夜の街を駆けてそれで?となり、綺麗に終わらせました...

美術と縁がないせいか、作品と合わないせいか分からないけど、あまり響かなかった。 一枚の絵が人生に影響することってあるのなのだろうか?と思ってしまった。これは私が芸術と縁がなすぎる故の感想と思う。 ここからこの人はどうしたいの?夜の街を駆けてそれで?となり、綺麗に終わらせました感がちょくちょくあってうーんとなってしまった。(もちろん、どうすることもできない登場人物もいる) 他の作品も読んでみたい。

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2024/05/05

誰もが経験しそうな、人生の節目にふと思い出す1枚の絵画。 美術に詳しくなくても、心に残る作品を見つけられるのって幸せだよなあと思った。 ニューヨークで働く日本人女性とピカソ青の時代の絵画とのお話が好きだった

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2024/04/24

サクッと読める短編小説で、それぞれのお話に「もっと」と欲が出そうになるところでずっと収まりよくまとめられてる。悪く言えば物足りないとも言えるけど、その続きを読み終わった後の電車の中とか、お風呂に入ってる時とか、ふとした瞬間に読者が想像を膨らませたり、空想できるのも良いと思える、そ...

サクッと読める短編小説で、それぞれのお話に「もっと」と欲が出そうになるところでずっと収まりよくまとめられてる。悪く言えば物足りないとも言えるけど、その続きを読み終わった後の電車の中とか、お風呂に入ってる時とか、ふとした瞬間に読者が想像を膨らませたり、空想できるのも良いと思える、そんな作品。個人的には豪奢と道が特に印象に残ってて、"脱ぎ捨てること""着飾らないこと""失うこと"を感じさせられた本でした。

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