常設展示室 Permanent Collection の商品レビュー
原田マハの短編は本当に素晴らしい。どれも素敵なお話だった。原田マハの世界を生きる女性たちはみな強く生き生きとしていて勇気をもらえます。
Posted by
絵を見る目がないので美術館に入り、これ!という絵画に出会う体験はなかなかできない。 6篇それぞれで絵画との奇跡的な出会いをする6人の女性が羨ましくなった。 出会えた絵画が常設展示なら、いつでも会いに行けるというのは素敵だなぁ。 この短篇集は、1篇が短いし物語の印象はどれも薄め。 ...
絵を見る目がないので美術館に入り、これ!という絵画に出会う体験はなかなかできない。 6篇それぞれで絵画との奇跡的な出会いをする6人の女性が羨ましくなった。 出会えた絵画が常設展示なら、いつでも会いに行けるというのは素敵だなぁ。 この短篇集は、1篇が短いし物語の印象はどれも薄め。 全体的に切なく、しっとりと終わる。 最後の「道」だけは毛色の違う話で、幼い頃の記憶と絵の風景が呼び起こす想いに涙が止まらなかった。
Posted by
初めて原田マハさんの作品を拝読。 絵画に詳しくない故、美術館の楽しみ方もあまり分かっていない私でしたが とても楽しく、興味深く読み進めることができました。 アート×障害福祉、高齢福祉、病気、仕事、幼き日の記憶‥‥ etc 有名な絵画を軸に、色んな切り口のストーリーがあることや...
初めて原田マハさんの作品を拝読。 絵画に詳しくない故、美術館の楽しみ方もあまり分かっていない私でしたが とても楽しく、興味深く読み進めることができました。 アート×障害福祉、高齢福祉、病気、仕事、幼き日の記憶‥‥ etc 有名な絵画を軸に、色んな切り口のストーリーがあることや、美術に関する様々なお仕事を知れるのも面白く、新鮮でした。また、言葉の深みや表現力もすばらしく、たくさんの素敵な言葉と出会えました。 個人的には『マドンナ』の話が好きかな〜。 身近の大切にしたい人を、もっと大切にしようと思いました。
Posted by
絵画を中心とした短編集 私に絵画の知識はないが 絵画にはこんな力があるのかと 自分の知らない世界が広がっている
Posted by
美術館に行く機会があったので、その前に読んでみたいと思って手に取った。 最後の章「道」が特に素晴らしすぎて、読み終わった後ため息が出た。本を通して、心震える体験を久々にした気がする。 絵も美術も全然詳しくないし教養も一切ないけど、この本から美術館の楽しみ方を教わった。 知識はな...
美術館に行く機会があったので、その前に読んでみたいと思って手に取った。 最後の章「道」が特に素晴らしすぎて、読み終わった後ため息が出た。本を通して、心震える体験を久々にした気がする。 絵も美術も全然詳しくないし教養も一切ないけど、この本から美術館の楽しみ方を教わった。 知識はなくても、ただ目の前の絵から感じる何かがあればその感覚を見つめるだけでいい。一枚の絵から想像して感じるだけでいい。 「道」 小さい頃のあの懐かしい感覚、忘れられない気持ち。主人公はそれらを大事に心の奥底に抱えて生きてきて、それがある一枚の絵に触れたことですべて溢れ出た。懐かしくあたたかい気持ちになるその感覚が、とてもよく伝わってきた。
Posted by
どれもが短く読みやすい長さなのに、展開がとてもドラマチック。美術館の展示室の一角で額縁の向こうに映る人々の生活を眺めているような、小さな展示会を楽しむような感覚で読了することができました。 名作が人々の生活を彩る、というのはもちろんなのですが、人々の生活もまたそれに負けないくら...
どれもが短く読みやすい長さなのに、展開がとてもドラマチック。美術館の展示室の一角で額縁の向こうに映る人々の生活を眺めているような、小さな展示会を楽しむような感覚で読了することができました。 名作が人々の生活を彩る、というのはもちろんなのですが、人々の生活もまたそれに負けないくらい鮮やかで繊細で、ひとつの作品のようなものなのだと。 2024.12.31
Posted by
二年半ぶりの原田マハさん。 最初に読んだのは「本日はお日柄もよく」 だった。――美術系ではない! ――でも、前回読んだのは「リボルバー」 だった。 短編集になっていて、六話入っている。 実を言うと、この本は積読中の積読だった。最初の二話を読んで、そのままになっていた。図書館予...
二年半ぶりの原田マハさん。 最初に読んだのは「本日はお日柄もよく」 だった。――美術系ではない! ――でも、前回読んだのは「リボルバー」 だった。 短編集になっていて、六話入っている。 実を言うと、この本は積読中の積読だった。最初の二話を読んで、そのままになっていた。図書館予約本がなくなり、この積読本を選んだ。 私は、絵画に詳しくなどない。それでも美術館は好きだ。椅子に座って一枚の絵を、ボーッと眺める時が一番だ。 また、行くことができれば、と思う。 2024、12、30 読了 ➰➰➰皆さん、今年一年ありがとう ございました! 沢山のいいね、コメントも嬉しく 思います!来年もどうぞよろしく➰➰➰良いお年をお迎え下さい(*^_^*)
Posted by
群青、が1番心に残った。理由もわからないのにふいに涙が出て来た。 悲しいとか、切ないとかうまく気持ちを言語化できないけど、悪い涙じゃなかった。
Posted by
久々に読むマハさんのアート短編集。 良かった…。 最終話を読み終えたとき涙がこぼれました。 どの短編も読み終えたときの余韻がいい。 人と絵画の出会いや心の機微が、静かに、心にあとを残していく。 アートに魅せられ、アートの側で生きることを選んださまざまな女性たちの人生が切りとら...
久々に読むマハさんのアート短編集。 良かった…。 最終話を読み終えたとき涙がこぼれました。 どの短編も読み終えたときの余韻がいい。 人と絵画の出会いや心の機微が、静かに、心にあとを残していく。 アートに魅せられ、アートの側で生きることを選んださまざまな女性たちの人生が切りとられていました。 その中で描かれる一枚の絵画との出会いのシーンが印象的。ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷。 ピカソの絵が好きな弱視の女の子を描いた「群青 The Collar of Life」、 ドラマチックで切ない「道 La Strada」、 が特に好きでした。 そして毎度のことながら、やっぱり美術館に行きたくなる。
Posted by
心を動かす一枚の絵画。 久々のマハさんのアート小説。つい検索してしまうし、本物を観に美術館へ足を運びたくなる。 私が絵画に興味を持つきっかけになって、今でも大好きな一枚はまさにフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。デルフトの眺望は特に興味をそそられた。“画家によって絵の中に閉じ...
心を動かす一枚の絵画。 久々のマハさんのアート小説。つい検索してしまうし、本物を観に美術館へ足を運びたくなる。 私が絵画に興味を持つきっかけになって、今でも大好きな一枚はまさにフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。デルフトの眺望は特に興味をそそられた。“画家によって絵の中に閉じ込められてしまったのではないか、そこから出てきたいのだ、自分を見る人すべてに助けを求めているのだ”という少女の空想を読んだとき、そういう感じ方もあるのだと新鮮だった。 他の登場した絵画にも人それぞれの感じ方があるだろう。 ピカソ、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷。それぞれテーマにされた作品を観たあとにもう一度この本を読んだら、また違った世界が見えるんだろうな。
Posted by