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格差と分断の社会地図 の商品レビュー

4.3

40件のお客様レビュー

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2024/11/14

10代向けに書かれた本ということで、平易な言葉で大変分かりやすくまとめてある。現在の日本が抱える社会問題を幅広く取り扱っており、統計グラフや図解も多用してある為理解しやすい。大人でも十分に読み応えのある内容だった。まずは知ること。他者と社会に目を向ける入門書として、たくさんの若者...

10代向けに書かれた本ということで、平易な言葉で大変分かりやすくまとめてある。現在の日本が抱える社会問題を幅広く取り扱っており、統計グラフや図解も多用してある為理解しやすい。大人でも十分に読み応えのある内容だった。まずは知ること。他者と社会に目を向ける入門書として、たくさんの若者たちに読んで欲しい一冊。

Posted byブクログ

2024/06/17

図書館の新刊コーナーにあったのを衝動借り。 読んで良かった。大当たり!図書館ってこういう出会いがあるからいいですよね。イラストや図や実例がちょこちょこ入っているので、物凄く読みやすいし分かりやすいです。 所得、職業、男女、家庭、国籍、福祉、世代。こうした格差があるのは多少分かって...

図書館の新刊コーナーにあったのを衝動借り。 読んで良かった。大当たり!図書館ってこういう出会いがあるからいいですよね。イラストや図や実例がちょこちょこ入っているので、物凄く読みやすいし分かりやすいです。 所得、職業、男女、家庭、国籍、福祉、世代。こうした格差があるのは多少分かっているつもりだったけど、全然分かっていませんでしたw 高校生くらいの年齢層に向けての本みたいですが、私のような中年が読んでも色々な気付きがあり大変勉強になりました。世代を問わず読んでみて欲しい本ですね。 オススメです。

Posted byブクログ

2024/05/30

16歳からの~としているように最後の読者に向けての文章は若者に向けた言葉だったが、若者に限らず社会問題に関心のある人にとって良い入門の本だと思う。 さまざまな格差の問題について、データや具体的なエピソードを交えつつ書かれている。専門的な言葉や難解な言葉が少なく、読み易い。

Posted byブクログ

2024/05/30

日本は格差社会ということ こうしている間にも誰かが誰かを搾取していて、分断が進んでいるということ その事実に無自覚であることが格差を広げて分断を生み出していること、そしてこの事実を知れば若者でも政治に興味が向くのでは? 自分はめちゃくちゃ幸せということ 知ろうとする努力と相手を思...

日本は格差社会ということ こうしている間にも誰かが誰かを搾取していて、分断が進んでいるということ その事実に無自覚であることが格差を広げて分断を生み出していること、そしてこの事実を知れば若者でも政治に興味が向くのでは? 自分はめちゃくちゃ幸せということ 知ろうとする努力と相手を思いやる想像力がとても大切ということ、これが全人類に備わっていれば分断は緩和されるのではないか わかりやすくて読みやすい!

Posted byブクログ

2024/04/30

感情に訴えてくるような文章の書き方に中々慣れなかったが、全体的には読みやすい内容だった。 自分の幸せは、自分だけで作れるものではなくて、 人との関わりや様々な人が生み出した技術やサービス、制度に助けられて成り立つものだったことを思い出せた。そして、逆に生活環境や社会の仕組みによ...

感情に訴えてくるような文章の書き方に中々慣れなかったが、全体的には読みやすい内容だった。 自分の幸せは、自分だけで作れるものではなくて、 人との関わりや様々な人が生み出した技術やサービス、制度に助けられて成り立つものだったことを思い出せた。そして、逆に生活環境や社会の仕組みによって不幸が連鎖していくことも理解できた。 自分の思いもよらぬところに格差は潜んでいる。もう少し自分の周りをじっくり観察して、そこから感じた違和感を無視せずにいたい。そして自分には何ができるか、答えはでなかったとしても考えることをやめないようにしていきたい、と思える一冊だった。

Posted byブクログ

2024/01/23

これは若者に向けて書かれた本だが、とても良い本だと感じた。所得格差、職業格差、男女格差、家庭格差、国籍格差、福祉格差、世代格差と具体的な例を取り上げて説明してくれる。基本的に同じことを言っているのだが、ある世界にどっぷり浸かっている人間は、それ以外の世界にいる人を理解しないという...

これは若者に向けて書かれた本だが、とても良い本だと感じた。所得格差、職業格差、男女格差、家庭格差、国籍格差、福祉格差、世代格差と具体的な例を取り上げて説明してくれる。基本的に同じことを言っているのだが、ある世界にどっぷり浸かっている人間は、それ以外の世界にいる人を理解しないというか理解できない。それゆえに教育の欠落や心無い周りの態度で、多くの犯罪が生まれている中、ただ対象に理解のない非難の言葉を発するのみ。そういう人たちの偏見が、社会により深刻な闇を作り出している。若者に今、日本で何が起きているのかを知ってもらえることに、この本は注力していく。 最後に若者に3つの提案をする。 1.新しい仕事を自分自身でつくる。 2.グローバルな世界へ打って出る。 3.新しい生き方を見つける。 不透明な未来だが、それを良い未来にできるのは若者たちのパワーだと思う。政治家や企業経営者などの利権に汲々とするオヤジたちには、そんな力はない。

Posted byブクログ

2023/12/19

これとても良い本だった。 中高生に向けて今起きている貧困、格差、そして持つ者と持たざる者の分断をわかりやすく教えてくれる。 格差は自分の属する階層には視野が届きやすいのだが、下の階層で何が起きているのか、どういった理由でそういうことが起きてしまっているのかは見えにくかったり、偏っ...

これとても良い本だった。 中高生に向けて今起きている貧困、格差、そして持つ者と持たざる者の分断をわかりやすく教えてくれる。 格差は自分の属する階層には視野が届きやすいのだが、下の階層で何が起きているのか、どういった理由でそういうことが起きてしまっているのかは見えにくかったり、偏ったバイアスでものを見てしまったりしてしまう。 昨今、よく言われる”自己責任”なんて言葉もまさにそうだ。あなたがその階層にいるのは自己責任だ、自業自得だと言っても、実態はそうでなかったりする。 こんな状況になってるのは政治の責任なので、本来なら国が主導で格差の解決に動かなければいけない。 国民が"自己責任"なんて馬鹿なこと言わないで、政治家たちに仕事しろと発破をかけなきゃいけない。 そのためにもこういった本を読んで、どういう状況にあるのか知らないといけない。 この本だけでは心許ないが入門書としてはオススメ。

Posted byブクログ

2023/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昨今のニュースでは、「格差」という言葉がよく聞かれるようになった。「格差社会」に始まり、「所得格差」「学歴格差」「教育格差」など、様々な所で人々が格差を意識するようになったのだろう。 本書は、そんな「格差」をテーマにした一冊である。 しかし、格差社会の底辺にいる人々についての話ではない。通常の日本社会の制度からはこぼれ落ちてしまい、存在を切り捨てられてしまったような人々についての話である。 格差の底辺にいれば救いの手が差し伸べられることもあるだろうが、このような人々は格差社会の外(底ですらない)に追いやられている為、救済の手が伸びることはほとんどない。 日常生活の中で接点がない為、その存在すら気づかれずにいることだろう。 本書は、そのような人々について、そのバッググラウンドから社会制度について色々と教えてくれる。そして、決して他人事ではない問題だと気づかせてくれる。 テーマは難しいが、文章は非常に簡単で分かりやすい。厚みがある本ではあるが、読みやすいのですぐに読み切れるだろう。”16歳からの”とサブタイトルがある通り、中高生にもおすすめの一冊である。 日本社会の表には出てこない社会問題について、10代のうちから関心をもってもらいたい。

Posted byブクログ

2023/09/07

P101) パチンコ市場は20兆円。遊ぶ人の約半数が年収300万円以下という統計がある。つまり10兆円をお金のない人達から吸い上げているということになる。 競馬や競艇、競輪も然り。 日本のギャンブルはお金のない人たちから吸い上げるお金で成り立っているといえる。 →これは衝撃。お金...

P101) パチンコ市場は20兆円。遊ぶ人の約半数が年収300万円以下という統計がある。つまり10兆円をお金のない人達から吸い上げているということになる。 競馬や競艇、競輪も然り。 日本のギャンブルはお金のない人たちから吸い上げるお金で成り立っているといえる。 →これは衝撃。お金持ちの娯楽だと思っていたパチンコが実はそうではなかったと。 貧乏人が負けて更に課金するスパイラルに陥る構図が容易に浮かぶようだ。 P120)社会的、ビジネス成功の秘訣は、常に相手の立場を理解しようと努めること。相手の立場からものを考えるようにすること。 P148)〜 17歳でノーベル平和賞を受賞したマララさんの発言を引用。 世界が沈黙しているのなら、1つの声でも力強いものになる。 言葉は世界を変えるための大きな武器だ。 P183)児童養護施設の役割とは、 自己否定感にまみれた子供たちの考え方を変えること。 何をやってもムダ、どうでもいいんだ。が口ぐせの彼らに寄り添い、信頼関係を築き、自分を大切に思ってもらえる人がいるのだということを分かってもらう。 →とても大きな役割だ。精神的にも疲労は大きいだろうが、社会的な意義は大きい!

Posted byブクログ

2023/09/02

世の中の現実を様々な角度から教えてくれます。 数値的な根拠、事例もあり、説得力があり、自分の視野を広げてくれます。

Posted byブクログ