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時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。 の商品レビュー

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52件のお客様レビュー

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2021/12/26

ライターの和田靜香氏と国会議員の小川淳也氏が様々な政治にまつわる問題についての対談を収録した一冊。 なぜ君は総理大臣になれないのかという映画を見て刺激を受けた和田氏が小川氏から出される課題図書などを通じ、小川氏との対談を重ねていくことで和田氏の成長を感じながら自分の政治に対する...

ライターの和田靜香氏と国会議員の小川淳也氏が様々な政治にまつわる問題についての対談を収録した一冊。 なぜ君は総理大臣になれないのかという映画を見て刺激を受けた和田氏が小川氏から出される課題図書などを通じ、小川氏との対談を重ねていくことで和田氏の成長を感じながら自分の政治に対する理解も深めることができました。 コロナでの政府の対応や今までの政治に対する不信感についてを改めて表出させてくれ、コロナ後の人口問題には危機感を覚えました。 また、税と社会保障の問題や所得税、相続税の問題点、非正規や女性や移民などの働き方の問題、原発や化石燃料などのエネルギー、沖縄の基地問題など政治に関わる様々な問題や政策に関わることについて対談を通して知識を深めることができました。 バイトの経験を通して働くことやデモに参加するなど和田氏が自身の行動を通して感じた疑問を小川氏にぶつける場面は胸を熱くなることもありました。 本書を読んで、私たちが感じている政治に対するモヤモヤや無力感を和田氏が代弁されていて少しスッキリした気分になれました。 政治について深く考える2人の対談を通して民主主義の本来の形を感じるとともに今までの生活の維持が困難を極めていく中でそれぞれの最適解を考えていくことがこの先必要であると強く感じました。 そして、選挙に投票する意味をより強く感じることができました。私たちが持つ参政権を無駄にすることのないように知識を身に付け行動をしていくことが大切であると感じた一冊でした。

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2021/12/25

作者さんは世の中に対する絶望と政治への怒りを原動力に小川純也議員に体当たり。日本の現状と未来を考えさせてくれる。民主主義ってそういうことか、目からうろこ。ほぼ知識がない状態から勉強しながら政治家に食いついていくその意気や良し。政治は社会の片隅で働く人たちへの目配りを忘れないでほし...

作者さんは世の中に対する絶望と政治への怒りを原動力に小川純也議員に体当たり。日本の現状と未来を考えさせてくれる。民主主義ってそういうことか、目からうろこ。ほぼ知識がない状態から勉強しながら政治家に食いついていくその意気や良し。政治は社会の片隅で働く人たちへの目配りを忘れないでほしい。スペアタイヤを持たずパンクしたまま走り続ける日本が心配だ。作者さんの軽妙な文体と小川さんの温かで誠実な対応ですっきりした読後感。

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2021/12/21

【意見が異なる人と、どのように関わるか】 むーん、面白かった! 読み応えあった! 2020年から2021年半ばという、新型コロナウイルスによって社会が激動した日々が、ギュギュっと詰め込まれている本です。 そうそう、こんなことあって悔しかった、私はいつも何かにすごく怒ってた、と、...

【意見が異なる人と、どのように関わるか】 むーん、面白かった! 読み応えあった! 2020年から2021年半ばという、新型コロナウイルスによって社会が激動した日々が、ギュギュっと詰め込まれている本です。 そうそう、こんなことあって悔しかった、私はいつも何かにすごく怒ってた、と、言葉にできなかった気持ちを、形にしてはっきり見せてもらえた気がします。 特に印象深かったのが、「分断はそれぞれの心の中にある」と題されたコラムで書かれていた、「寛容」と「不寛容」、それから「他者の合理性」という言葉。 私は、普段はどちらかと言えば、もっと人それぞれ自由なあり方が認められる社会になってほしいなあ、と思っているけれど、反面、それを制限する意見やその持ち主がいたとして、その制限の対象が自分に向けられている時は特に、自分から線を引いて閉じこもってしまうことがあるなあ、と。 でも、薄々わかっているけれど、自分の自由を守ることは大前提とした上で、極端に相手に拒絶感を持って関係を断とうとするのではなく、冷静に意見を伝え合う関わり方ができたら、もっと強くなれる気がする。 文中で紹介されていた、 「淡々と、冷静に、あるいは世俗的に認め、そこに合理性があるということを理解し、隣人になる」 「特定の誰かと戦うんじゃなくて、弱さとか無知とか、構造的な背景と戦う」 という考え方について、もっと知識を深めて、拙くても自分なりに実践してみたいなと思いました。

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2021/12/16

高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介、また著者も出演されていたので政治に関心がない私でも読んでみようかしらと思った次第。 小川さんの映画、別のラジオで紹介されていて観たいなとは思っていたので、あの人かと。 税金の話などは相変わらずよくわからないけど、ベーシックインカムについては、とても...

高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介、また著者も出演されていたので政治に関心がない私でも読んでみようかしらと思った次第。 小川さんの映画、別のラジオで紹介されていて観たいなとは思っていたので、あの人かと。 税金の話などは相変わらずよくわからないけど、ベーシックインカムについては、とてもよくわかりました。 とりあえず知ることからですね、いろんな議論に耳を傾けて。 とはいえ、議論にもならない理不尽な世の中でもありますが・・・

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2021/12/15

著者の熱量とわからないことをとことん突き詰める姿勢で、興味深くかつ面白く読めた。 政治には正直苦手意識があり、選挙には行くけれどあまりよく分かっていない自分の選択に自信が持てず、周りの人との難しい話は避けがち…な私のような人でも、なるほど!そういうこと!と思いながら、政治や社会に...

著者の熱量とわからないことをとことん突き詰める姿勢で、興味深くかつ面白く読めた。 政治には正直苦手意識があり、選挙には行くけれどあまりよく分かっていない自分の選択に自信が持てず、周りの人との難しい話は避けがち…な私のような人でも、なるほど!そういうこと!と思いながら、政治や社会に興味を持つところまで来れた。 でもまだここはスタート地点、この御二方以外にも様々な人の主張や意見を見聞きしながら自分の行動を選択していかねばならない。途方もなく遠く感じるが、やれることからやっていく。

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2021/12/05

人口推移、国家予算、租税、社会保障、労働、移民、環境、エネルギー、原発…一人では抱えきれない問題は、絶えず対話することで何通りかの方針が見えてくる。他国のケースを取り入れられるか、他国間連携を促せるか、対話する対象は広がるばかりのように思いました。

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2021/12/04

筆者が懸命に政治家に喰らいつくことで「政治とは?」「社会とは?」を掘り下げていく。 対話を通じて筆者の視点が個人から社会成員まで広がって、一元的でなく多角的に語るようなっていく変化を感じた。対話しなくても、これくらい社会に興味を持つひとが増えてほしい、自分も政治について考えようと...

筆者が懸命に政治家に喰らいつくことで「政治とは?」「社会とは?」を掘り下げていく。 対話を通じて筆者の視点が個人から社会成員まで広がって、一元的でなく多角的に語るようなっていく変化を感じた。対話しなくても、これくらい社会に興味を持つひとが増えてほしい、自分も政治について考えようと思った。

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2021/12/04

社会保障のために増税やむなしはわかるような気がした。原発のフェードアウト論も同意見です。和田さんには自民党の人にも話しを聞いて本にして欲しいです。

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2021/11/24

民主主義とは何なのかがわかる本。 究極的に言えば、一人一人が「幸福」について考えること。 私の「幸福」が保障される裏で、誰かの「幸福」が脅かされてよいのか。それは違うのではないか、と一人一人が考え、目を向ける。そうして初めて何かを変えられる。 私たちはもう長いこと、「変えられる」...

民主主義とは何なのかがわかる本。 究極的に言えば、一人一人が「幸福」について考えること。 私の「幸福」が保障される裏で、誰かの「幸福」が脅かされてよいのか。それは違うのではないか、と一人一人が考え、目を向ける。そうして初めて何かを変えられる。 私たちはもう長いこと、「変えられる」という希望を手放してきた。そのせいで様々な問題は放置され、対処療法では治まらないほどに傷みが広がっている。 現実はつらい、重い、苦しい。 でも、何が「不安」なのかがわかれば少しは軽くなる。 そしてその不安を「分かち合う」ことができればもっと軽くなる。 分かち合うためにはどうすればいいんだろう… そのことについても考えさせられる本だった。 それから、相容れない相手を「敵」とみなす行為自体が、そもそも民主主義を「殺してしまう」行為だということも、自戒の意味も込めて、胸に刻もうと思った。 日本に住んでいると実感しづらいけれど、民主主義というものがどれほど尊いものなのか、香港やミャンマーの報道を見るにつけ思う。彼らが命がけで守ろうとした、そして今も守ろうとしている「民主主義」を、私たちはみすみす自分たちで手放しては、絶対にいけない。

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2021/11/20

政治に関心がなかった筆者の奮闘記は次第に自身の生活と政治への不満や要望が密接に繋がっていることに気づく。何故周囲の人々はこの現状を看過しているのか、希望へのもがきが綴られていくと同時に、お粗末な学校教育へのもどかしさが露呈する。社会を変えるには己がまず変わらなければならない。不断...

政治に関心がなかった筆者の奮闘記は次第に自身の生活と政治への不満や要望が密接に繋がっていることに気づく。何故周囲の人々はこの現状を看過しているのか、希望へのもがきが綴られていくと同時に、お粗末な学校教育へのもどかしさが露呈する。社会を変えるには己がまず変わらなければならない。不断のアプローチを外に向けて発信することで間違いがあれば修正し、感銘する言葉に賛同する、この繰り返しが対話となり、果てに民主主義がある。そこに認めたくない理解できない人々もいても分断ではなく寛容を持って共存する。そう寛容は看過とは違う。そのための対話、とことん突き進もうとする筆者の姿勢に喝采。

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