時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。 の商品レビュー
一見、定職にも就かない、政治もよく分からないズブの素人が、よりによって立憲民主の小川淳也に偏った思想を植え付けられながら、与党批判を織り混ぜていく残念な本かと思った。 著者はガチャポンに浪費しながら、花一本買えないと嘆く。ベーシックインカムに垂涎し、税金は高いから嫌。安倍晋三は...
一見、定職にも就かない、政治もよく分からないズブの素人が、よりによって立憲民主の小川淳也に偏った思想を植え付けられながら、与党批判を織り混ぜていく残念な本かと思った。 著者はガチャポンに浪費しながら、花一本買えないと嘆く。ベーシックインカムに垂涎し、税金は高いから嫌。安倍晋三は声が嫌い。安倍支持者は差別主義者で不寛容。小川淳也との面談での質問は「政治家に友達はいますか」など、よく分からないようなキャラクターだ。 だが、読み進めると徐々にその見方が変わってくる。よく本を読み、政治や課題をどんどん理解していく。何より素晴らしいのは、小川淳也の主張に反論する姿勢だ。決して野党迎合の偏向本ではない。読者も読みながら、著者と同じ低い目線から学びを得る。よくできている。 肝心な最低賃金や自己責任論について。コロナ禍の解雇や雇い止めで女性は男性の1.8倍、女性の実質的失業者は、90万人以上。女性の非正規雇用が多いのは、明らかに制度の問題だろう。正社員で生産性が低い男性社員など山のように存在する。そして、経営側は合法的に利益追求をするものだ。 政治が既得権益者に有利に動き、それが変わらないのであれば、投票する側が党派を組んで、政策関与に向け、その投票数の力をもって政権と取り引きするしかないだろう。宗教や農協に対抗する組織票をネットでクラファンのように募るなど。小川淳也は嫌いではないが、彼と語らうだけでは、現実は中々変わらない。
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政治には無縁の女性フリーライターが、国会議員に政治に関する質問をして、理解していく過程を描いている。今の政治の課題が、分かりやすく説明されている。
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あまり期待せずに読んだからなのか、自分が和田さんと同じ目線で生きていたからなのか、私にはとても胸に刺さる政治話だった。 最近はいろんな知識を取り入れるようにしていたけど、全部、自分の中にバラバラに散らばっていたものが、一冊にまとめられたという感じ。 自分の不安は日本の不安と本...
あまり期待せずに読んだからなのか、自分が和田さんと同じ目線で生きていたからなのか、私にはとても胸に刺さる政治話だった。 最近はいろんな知識を取り入れるようにしていたけど、全部、自分の中にバラバラに散らばっていたものが、一冊にまとめられたという感じ。 自分の不安は日本の不安と本文にあったけど、しいてはたぶん世界の不安。 人口が増えすぎているから、減少に転じるのが自然の摂理とも考えられ、とはいえ生きているものとしては今後どうなっていくのか不安を感じざるを得ない。 この本で、これまで漠然としていた不安が、言葉となって現れた感覚。
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自分達の生活に法律などの社会システムがこれほど結びついてるとは。 自分がどれほど知らなかったかがよくわかったし、本当に勉強になった。 高度成長期の成功を引きずったがゆえの硬直化した日本の社会システムが、どれだけ現実に合わなくなっているかがよくわかる。 行政が実態に合わない法...
自分達の生活に法律などの社会システムがこれほど結びついてるとは。 自分がどれほど知らなかったかがよくわかったし、本当に勉強になった。 高度成長期の成功を引きずったがゆえの硬直化した日本の社会システムが、どれだけ現実に合わなくなっているかがよくわかる。 行政が実態に合わない法律を放置し続けていることをひた隠しにしている。 そのことを知らない私たち市民は苦しい生活を強いられても、「それは自分の努力不足だから」と自分自身を責め続ける構図になっているのではないだろうか。
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うーん、民主主義か。そして政治、か。この年になるまでろくに考えず、自分ごととして選挙の公約を聞くこともせず、それこそ第六感的に投票してきた… 投票自体はある時期からそれなりにきちんと行っているように思うのだけど、もっと自分の1票をきちんと考えなければと考えさせられた本だった。 立...
うーん、民主主義か。そして政治、か。この年になるまでろくに考えず、自分ごととして選挙の公約を聞くこともせず、それこそ第六感的に投票してきた… 投票自体はある時期からそれなりにきちんと行っているように思うのだけど、もっと自分の1票をきちんと考えなければと考えさせられた本だった。 立憲民主党の小川淳也という人は、やはり初めて認識したんだけど、これから気をつけて見ていたい政治家のように思うな。
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自分が今置かれた状況から政治について考えていくことを実践してみせた本。現代日本において一人一人が政治参加することの重要性を身をもって示した啓発本。それをコミックエッセイ風の読みやすさでやってのけたところが、この本の価値である。政治的なスタンスは明確で潔い。小川淳也のファンブックと...
自分が今置かれた状況から政治について考えていくことを実践してみせた本。現代日本において一人一人が政治参加することの重要性を身をもって示した啓発本。それをコミックエッセイ風の読みやすさでやってのけたところが、この本の価値である。政治的なスタンスは明確で潔い。小川淳也のファンブックと言ってもいいほど。政治的立場や物腰は対極にあるものの、高揚感のあるその文体は、ゴーマニズム宣言と似たものをちょっと感じる。(もちろん、ゴーマニズム宣言のような本当に傲慢な攻撃性はないし、言わんとすることについては本書の方が圧倒的に思慮深い)。第6章の243ページ以降で紹介されている、民主主義と幸福についての指摘は重要だと思う。
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ぇー。 オンラインでタイトル買いしてるようなもので、店頭で中身とか見て買った訳ではないから仕方ないけど、なんか、タイトルから受ける印象と中身が少し違った。 確かに、タイトルにも答え得るような話は内容としてかいてはいるんだけど、なんていうか、これはもっと、1人の政治家が掲げる政策論...
ぇー。 オンラインでタイトル買いしてるようなもので、店頭で中身とか見て買った訳ではないから仕方ないけど、なんか、タイトルから受ける印象と中身が少し違った。 確かに、タイトルにも答え得るような話は内容としてかいてはいるんだけど、なんていうか、これはもっと、1人の政治家が掲げる政策論の初心者向け解説みたいな書で。別にそれは求めてなかったな~、ていう。 でも、ある意味学びになったのは、こんなにも「知らない」人もいてはるのか?!ということでした。世界は広い。 筆者が、見たことも聞いたこともない、的な感じで語ることの大半は、もう耳タコ!てぐらい聞く内容も結構あったりして、むしろどうして今までその情報がインプットされずにきたんだろう?と純粋に不思議に思うような内容も多く。 しかも、それが、だって政治や社会問題には興味ないから!と明言するような人なら分かるけど、政治家の選挙を実際に手伝ったり、政治関係のSNSをフォローしたり、何らかのデモ行動にそれなりに何度も参加しているらしい筆者の発言だったので、衝撃はひとしお。並大抵のひとより、政治参加してるじゃないか?!?!と。むしろ、政策を知らずして、活動に加われるその胆力すさまじい! と、なんか、井の中の蛙...感ありました。社会の現実を見た。 でも、本当に、冒頭に筆者が書いていたレベルで政策論や社会状況を理解されていなかったのだとしたら、この本は、よくここまでキレイにまとめたなぁ、絶対大変だったと思う!という感じがして、素直に感心しました。すごく分かりやすく、ベースがまとまっていたと思います。
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政治談義の著作の中では、インタビュアーと政治家の関係性が、筆者のスタイルによって特有のものとなっており真に迫る議論が繰り広げられている。 それ故の構成の難しさもあったろうが、うまくまとめられている。
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国会議員の小川淳也氏にインタビューし教えてもらうという形を取りながら,分からないことを分からないとぶつけてくれるので読む方にも勉強になった. まず分からないことに興味を持って選挙に行くことから始めたい.
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政治について考えるきっかけとしてはいいけど、人を選ぶ本。 本書は、政治についてわからないことだらけの著者が、国会議員さんが語る少子高齢化、税金、労働、環境などの問題に対する意見に疑問や反対意見をぶつけてすすんでいく。 経済成長や雇用拡大は諦める、増税して政治が正しいお金...
政治について考えるきっかけとしてはいいけど、人を選ぶ本。 本書は、政治についてわからないことだらけの著者が、国会議員さんが語る少子高齢化、税金、労働、環境などの問題に対する意見に疑問や反対意見をぶつけてすすんでいく。 経済成長や雇用拡大は諦める、増税して政治が正しいお金の使い方をして国民を保証する、といった考えを出してくる民主党議員さん。 自分が悪いんじゃない、政治や社会が悪いんだ、働かずに暮らせるだけのベーシックインカムがほしいと結構怠惰な考えを持つ著者。 日本をとりまく様々な問題に触れるきっかけにはなるのだが、その解決策としての議員さんの意見、その意見に対して著者が感じたことが結構アクが強くて精神が汚染されるのを感じ、途中読むのをやめそうになった。 それでも最後まで読めたのは、自分と異なる立場や考えを持った人の話をきちんと聞くべきだと思ったのと、著者がインタビューに臨むにあたってたくさんの書籍を読んで勉強しているのが、巻末の参考書籍一覧でわかっていたからだ。著者の考え方や性格は正直好きではないのだが、この本を書ききるために頑張ったことは伝わる。 著者が50代女性独身アルバイトという属性を持つ方でそれを全面に押し出した意見を語るので、若い人で企業の正社員で結婚してる、みたいな一番政治に興味を持った方がよさそうな人は完読できなさそう。ちょっと残念だった本。
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