川のほとりで羽化するぼくら の商品レビュー
短編4つ。現代社会、神話、SF、現代社会。静かな読後感でそれぞれ面白いと思うものの、盛り合わせがなんだか好みではない。ワンプレートに肉じゃがとグラタンとケーキが盛られて供されたような気分。
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川というのは、世界の隔たりだ。そこを越えた時、何かが変わる。それを越えられるのが橋である。 ファンタジーチックなもの、SFチックなものもあったが、どれもその隔たりを越え、何かを変えた話であったり、隔たりの中で生きようともがき、変えようと決意する話であった。 相変わらず心情の描写が...
川というのは、世界の隔たりだ。そこを越えた時、何かが変わる。それを越えられるのが橋である。 ファンタジーチックなもの、SFチックなものもあったが、どれもその隔たりを越え、何かを変えた話であったり、隔たりの中で生きようともがき、変えようと決意する話であった。 相変わらず心情の描写がえぐく、読んでいるこちら側も心がきゅっとなる。
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川のほとりで羽化するぼくら 彩瀬まるさん。 短編集。 1話目の わたれない は、おもしろかった。 男の人の育児。主夫。に対する偏見等。 伝わった。 あとの話は、 よくわからなかった。
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彼方の輝きに、触れに行くことだってできる。 そしてその一粒の星のような誇りを、左胸に飾って生きるのだ。 勲章よりもよほど確かな、宝として。
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社会の考え方に対して、情報量が多くて、お腹いっぱい。読みきれず。 -----途中まで読みながら考えていたこと 男だったら、女だったら、父親なら、母親なら。 うるせえ、ひとまとめにすんなよ、と思う。 でも、織り女なら。牛飼いなら。 わからない。知らない存在を理解したいとき、ま...
社会の考え方に対して、情報量が多くて、お腹いっぱい。読みきれず。 -----途中まで読みながら考えていたこと 男だったら、女だったら、父親なら、母親なら。 うるせえ、ひとまとめにすんなよ、と思う。 でも、織り女なら。牛飼いなら。 わからない。知らない存在を理解したいとき、まずは大きく把握しようとする。個々の存在について知るのはその後だ。 「○だから●」「△なのに▲」と、分からないからこそ、自分の知っているところからどのくらい離れているかで、個々の存在を理解しようとする。 自分の理解に足りないところがあるからこそ、そのような考え方をするのだ、とわかっておかないと、傲慢になるのだろう。
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川が ジェンダーバイアスや 古い価値観の象徴かな それを越えて 変化したいという人々の 勇気や戸惑いが 読んでいて とても心地いい がんばれ がんばれ と本の向こうにも 自分にも帰ってくるような気がする
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川や橋をテーマにした?短編集が4つ。 「わたれない」 専業主夫になった暁彦が苦戦しながら子育てする話。 「ながれゆく」 七夕伝説をもとにしたと思われる物語。 「ゆれながら」 橋のこちらとあちらのお話。近未来っぽい話だった。 「ひかるほし」 老いた女性の視点からの物語。 川や橋を...
川や橋をテーマにした?短編集が4つ。 「わたれない」 専業主夫になった暁彦が苦戦しながら子育てする話。 「ながれゆく」 七夕伝説をもとにしたと思われる物語。 「ゆれながら」 橋のこちらとあちらのお話。近未来っぽい話だった。 「ひかるほし」 老いた女性の視点からの物語。 川や橋をテーマにした?と書いたが、ジェンダーについて書きたかったのだと思う。どの作品にも、ジェンダーについて考えさせられた。 おもしろいところもあったが、消化不良な作品も。特に「ながれゆく」はよくわからなかった。
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橋を境界に世界が変わる。どちらを選択し、どう生きるか。4篇の主人公と一緒に考え、想像しながら読んだ。「ひかるほし」のたかに共感。
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川に関する四篇。 育児のジェンダーについての「わたれない」が特に好きでした。無意識で性別の役割を決めてしまわないこと、今の時代にぴったりだと思った。 「ながれゆく」と「ゆれながら」はSFチックで読み進めるのに想像力を非常に使いました。わたしにはなかなか難しかったです。 「ひかるほ...
川に関する四篇。 育児のジェンダーについての「わたれない」が特に好きでした。無意識で性別の役割を決めてしまわないこと、今の時代にぴったりだと思った。 「ながれゆく」と「ゆれながら」はSFチックで読み進めるのに想像力を非常に使いました。わたしにはなかなか難しかったです。 「ひかるほし」は老夫婦の妻の苦労苦難について。夫の酷い言葉や威圧的な態度はなかなか読んでいて辛かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
川をテーマにした関係性はない4編からなるお話。 最初の「わたれない」が特に良かった。 夫が育児メインで行う現代の物語なのに夫育児の不公平感、閉塞感が上手く描かれていて、読み終わったあとに帯にあるように希望の物語だった。 「ながれゆく」と「ゆれながら」はファンタジー要素のお話。ファンタジーが苦手な訳では無いがあまり後味が良い感じではなかった。 「ひかるほし」は現代の老夫婦のお話。痴呆気味で意固地なおじいさんの描写は自分の親にも当てはまる所があって悩ましくなった。現代の高齢者の息苦しさ、その家族の考え、現代っ子の生き方が交差していて、読んでいて辛くなる描写もあったけど最後は晴れやかな終わり方で良かったです。
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