九十八歳。戦いやまず日は暮れず の商品レビュー
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前作がつまらなかったのでこちらはどうかと思ったら、意外や面白い。おそらくこちらの方がご自身の経験から来る話が多いから。 なんとなくの不調、歳ゆえの不調だからなかなか治らないのに他人はいまいちわかってくれない困った…という話を面白く読ませてしまう筆力はさすが。 戦中戦後から現代までを生きた少女たちの一連の話はそれぞれどれも心に沁みた。 人生相談やら時事問題に文句をつけるお題は相変わらず微妙。過去回想ではめんどくさいよくわからないと決定を他人に委ねたり言いたいことも言い出せずもにょもにょとしているうちに事態が進む…という話をまあ多少の脚色はあるだろうが書いているのに他人の行動にはやたら厳しい。そこも愛嬌だと思えば面白く読める。 今回「情」についてのお題が何件か見られたが、さて津著者が言う「情が無い」とは誰のことだろうと首を傾げる難しい話題であった。 一番印象に残ったのはうろ覚えだった童謡の話。少女というか童女の佐藤氏とその姉、家族、その周囲の光景の描写と、最後に現在の現実に引き戻される冷徹さ、寂寞感が素晴らしかった。 コロナ禍にも触れその話題もなかなか興味深い。安倍元首相を叩いてくれと頼まれて、叩くなら自分でやれと返す姿は痛快だった。 最後は絶筆宣言。書かなければ死ぬと言われたので試しに書くのをやめたとのこと。これはこれで彼女らしいのかもしれない(この本を含め2冊しか読んでいないが)。
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愛子先生、大好きです。読んでいると元気が出ます。小気味よいというかたくましい女性ですよね。本当に達観されているかたで「作家になれたのは、私の人生にあまりにもいろんなことが起きたためで、神様のお恵みだと思っています。」と仰っています。 そして何より98歳で本が出版されるということが...
愛子先生、大好きです。読んでいると元気が出ます。小気味よいというかたくましい女性ですよね。本当に達観されているかたで「作家になれたのは、私の人生にあまりにもいろんなことが起きたためで、神様のお恵みだと思っています。」と仰っています。 そして何より98歳で本が出版されるということが素晴らしい。
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98歳だという作家の佐藤愛子さん。話題は健康面の話から戦時中の出来事、そしてコロナ禍の最近の話まで。印象に残ったのはヘトヘトの話と北海道の別荘の話です。愛子さんから見ればまだまだ若輩者の私ですが、ヘトヘトというのはとても共感出来ました。北海道の別荘の話も大工さんをはじめ関わる人の大らかさというか適当さというか、聞いている分には楽しいのですが、当事者だったら嫌だなぁと思います。 安部元総理のマスクのこと等、いろいろなことに興味をお持ちだからお元気でいられるのかもしれません。まだまだお話を聞きたいです。
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197ページ 1200円 6月29日〜6月29日 2017円から2021年にかけて書かれた佐藤さんのエッセイ。97歳でも元気な様子がうかがえる。安倍さんのマスクや、間違って覚えていた歌詞のことなど、時々クスリと笑えて、老後の生活が少し楽しみになった。
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前作の90才何がめでたい、よりさらにパワフルな愛子さんでした。 北海道の別荘からの風景がたいへん気になり調べたら今年の3月の文春オンラインにモノクロですが見つけました。とてもいい写真でした。
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すごい、の一言。98歳でこんなに明朗快活な、ユーモアのある文章が書けるとは。本人はお喋りで短気と仰るが、その良さが文章に存分に出ている。医者に「書くのをやめたら死にます」と言われたそうだが、本当にいつまでも文章を書いていてほしい。
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最後、断筆宣言しておいて、この後また1冊出しているw 父親(佐藤紅緑)は「講談社不遜なるをもって筆を断つ」 戦時下のブルンブルン体操 焼夷弾の消火訓練 アベノマスク配布の頃のエッセイ 北海道の家の話は前にも読んでいる 「小さな恋のメロディ」の尻叩き、もう四、五十年も前の映画か 1969年の「戦いすんで日が暮れて」を下敷きにした題名。
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やっぱり,エッセイは今読まなければ~~「書くのをやめたら,死にます」と言われ,本当かどうか,女性セブンの連載をやめると言っているが,本当にやめただろうか?
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しかし面白い!活力を貰いました。『九十歳〜』から更にパワーアップしています!結びに、筆を置くとありましたので、心配になって調べたところ、執筆再開していらっしゃるとのこと!ああよかった。いつまでもお元気で、これからも先生が日々感じたことを、お裾分けしてもらいたいです。
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色んな考え方の人がいるなぁとしみじみ。 でも、やはり戦争は悲惨やったんやろなぁ。 勉強になることもあれば、ふーんという事もあってなかなか面白かった。
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