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九十八歳。戦いやまず日は暮れず の商品レビュー

3.5

30件のお客様レビュー

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2022/09/22

2022年9月22日 一気読み。 前作のキレを期待したものの今ひとつ。 マグロの愛子さん、ぜひとももっと書いて欲しい。

Posted byブクログ

2022/09/21

「九十歳。何がめでたい」に続き、佐藤愛子さんのエッセイは2冊目。 今回もガハハと笑わせてもらった。佐藤愛子さんの、スパっ、ズバっ!とした文章は読んでいて本当にスカっとする。戦中、戦後のお話でさえ、陰気臭くなく、それでいて真実を隠すことなく伝えてくれてるような気がしてとても好まし...

「九十歳。何がめでたい」に続き、佐藤愛子さんのエッセイは2冊目。 今回もガハハと笑わせてもらった。佐藤愛子さんの、スパっ、ズバっ!とした文章は読んでいて本当にスカっとする。戦中、戦後のお話でさえ、陰気臭くなく、それでいて真実を隠すことなく伝えてくれてるような気がしてとても好ましく思う。 社会でちょっと話題になっていることなども、佐藤愛子視点ではまた違う見方ができるのもおもしろい。 例えば、本書では、政治家森喜朗氏の「女性が多いと会議の進行に時間がかかる」発言が、女性蔑視だ!と叩かれた社会現象を、佐藤愛子さんは「これのどこが女性蔑視なん?ただ、「思ったこと」を口にしただけやん」と言い切る。 そこで、はたと私も思った。私も、報道を見た時点で、「森喜朗氏が、女性蔑視ともとれる発言をした」とすでに、「女性蔑視をしたこと」が既成事実として報道されていたから、そう思っただけで、これが、森喜朗氏が、「女性が多いと会議の進行に時間がかかる」と発言した場面だけを見聞きしただけだったら、果たして「女性蔑視だ!」と思ったかどうか。う~ん、自分の頭で考えていなかったことが佐藤愛子視点によって明るみに出た。 また、数年前の虐待事件にも触れていた。私自身、この事件は目黒区の事件と並んでたぶんこの先もずっと忘れられなくて、今でも思い出すと息苦しくなるほど辛かった事件なのだが、この事件を機に「しつけという名の体罰」に対する世間の目が厳しくなったことに対して、佐藤愛子氏は「その通りだ」とせず、「この親は変態だ。イジメ中毒だ。しつけと言い訳したことを真に受けて、そっちへ議論を持っていくな」と仰っておられる(私の解釈では)。私は、体罰禁止には賛成で、これは広まって欲しい認識だと思っているけれど、この佐藤愛子氏のバサッと加害者を切る物言いにスカっとした。 老いも若きも、ぜひ、佐藤愛子さんの文章にスカっとして欲しい(笑)

Posted byブクログ

2022/08/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

軽ーく読めて、爆笑する軽快、痛快エッセイ。98歳で今作を最後に書くのをやめられたのが惜しくて惜しくてたまらない。ここまで軽やかなエッセイは名人芸!ぜひ99歳のエッセイも読みたい!爆笑の中に、ご自身と周りの方のリアルな戦争体験、戦争で追い立てられるように結婚せねばならなかった女学生の悲哀も綴られており、終戦記念日を前に考えさせられる事も多い。

Posted byブクログ

2022/08/01

最初の方は愛子節に大笑いしながら読み進めました。 特にお上品なk子さんとのやりとりはお腹を抱えて。 しかし戦争中についての記述あたりは胸をつかれました。 戦時中を生きた、生の声が聞ける貴重な作家ですね。 これで本当に断筆されるとは寂しいです。 過去の作品も色々読んでみたいと...

最初の方は愛子節に大笑いしながら読み進めました。 特にお上品なk子さんとのやりとりはお腹を抱えて。 しかし戦争中についての記述あたりは胸をつかれました。 戦時中を生きた、生の声が聞ける貴重な作家ですね。 これで本当に断筆されるとは寂しいです。 過去の作品も色々読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2022/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「九十歳、なにがめでたい」の続編 ここまでは面白かったんですう~ 「気がつけば、終着駅 」 だんだん面白くなくなってきました ラスト、さようなら、みなさん とある 永い間、本当に永い間 あ疲れさまでした 痛快なエッセイ楽しませていただきました ≪ 愛子節 さよならみなさん こう老いたい ≫

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2022/06/25

前著「九十歳。何がめでたい」に続くエッセイ集。 本書をもって、断筆との事。 内容は前著同様、基本的にはぼやきや愚痴が多いので、読んでいるとちょっとしんどい。それでも、90歳後半でこれだけの文章がかけるのはさすが、と感心もした。 著者の小説は未読なので、それらについての内容はわ...

前著「九十歳。何がめでたい」に続くエッセイ集。 本書をもって、断筆との事。 内容は前著同様、基本的にはぼやきや愚痴が多いので、読んでいるとちょっとしんどい。それでも、90歳後半でこれだけの文章がかけるのはさすが、と感心もした。 著者の小説は未読なので、それらについての内容はわからないが、エッセイとしては老後シリーズよりも、自身の超常現象体験を綴った、「冥途のお客」、「冥界からの電話」、や「私の遺言」の方が読みごたえがあった。 本書内では、著者は書かないと死ぬ、と医者に言われたらしく、本人もある程度それを自覚しているとの事なので、今回断筆宣言をしたが、100歳超えたらまたあたらしいエッセイが発表されるような気がする。

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2022/05/13

たまにハハッと笑えるエピソードもあった。 だけど全体的に、(私は)古い考え方の人だなぁと思ったし、こういう考え方は私はできないなぁと思った。 ご本人が言われているとおり、雑文書籍。得られるものはなし(失礼すぎるコメント、すみません…。私は何か得たいと思って本を読んでいるので…...

たまにハハッと笑えるエピソードもあった。 だけど全体的に、(私は)古い考え方の人だなぁと思ったし、こういう考え方は私はできないなぁと思った。 ご本人が言われているとおり、雑文書籍。得られるものはなし(失礼すぎるコメント、すみません…。私は何か得たいと思って本を読んでいるので…)。 私が好きな種類の本ではありませんでした。 前作も昔読んだけど、こういう感想は抱かなかったと思うんだけどなぁ…もっと面白かったような… 内容あまり覚えてないけど…

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2022/04/19

発行が2021年8月で愛子さんはもうすぐ98歳。あれから早数ヶ月。断筆宣言のこの本を読み、やはり終わりなのかなと寂しくなりました。

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2022/03/07

佐藤愛子さんのなんたるかも知らずに前作を爆笑と共に読了したのだが、今作はだいぶ勢いが落ちている。最初から気力がないやら転倒したお話やら戦中の苦労話など、恐ろしいくらい可笑しい前作の怒りのパワーで溢れていないのだ。読み進めて、佐藤愛子さんも寄る年波には勝てず力(体力、気力、握力、と...

佐藤愛子さんのなんたるかも知らずに前作を爆笑と共に読了したのだが、今作はだいぶ勢いが落ちている。最初から気力がないやら転倒したお話やら戦中の苦労話など、恐ろしいくらい可笑しい前作の怒りのパワーで溢れていないのだ。読み進めて、佐藤愛子さんも寄る年波には勝てず力(体力、気力、握力、と力とつくもんはあらゆるもん)が弱くなっちゃったんだなぁなどとシンミリしたりて。 だがしかし。最後の最後の「さようなら、みなさん」の章を読んだらもうねぇ。心配して損したような気がしたわ笑 このおばあちゃん、本当に凄い人だと思います。うちの母は佐藤さんからすればまだまだずーっと若い80代ですが完全「力」失ってます、それに比べてこのお年でお仕事現役というだけでやはり凄い。文字を書くという行為だって大変なのではないかと思います。それなのに、です。 これで筆を置くと書いてありますが、いやそんなことはないでしょう。だって佐藤愛子さんはマグロですもん。ひょっとすると世には出ないのかもしれませんが、今日もきっと筆を持っていると信じます。

Posted byブクログ

2022/03/03

49)男の甘言に騙され貞操を踏みにじられ姑の悲劇に巻き込まれ夫の浮気女狂い暴力酒癖の悪さやたらに威張る甲斐性なしなどそれでも女は三界に家なしと覚悟させられ離婚すれば出戻りといわれ女として失格者とみなされて肩身狭く生きなければならない。泣く泣く我慢していても泣けばいいと思ってるのか...

49)男の甘言に騙され貞操を踏みにじられ姑の悲劇に巻き込まれ夫の浮気女狂い暴力酒癖の悪さやたらに威張る甲斐性なしなどそれでも女は三界に家なしと覚悟させられ離婚すれば出戻りといわれ女として失格者とみなされて肩身狭く生きなければならない。泣く泣く我慢していても泣けばいいと思ってるのかと叱られ泣くまいと懸命に自制しているのにふてくされてといわれ無理して笑うと作り笑いしていやらしいとまた叱られる

Posted byブクログ