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忌名の如き贄るもの の商品レビュー

3.8

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

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2022/03/06

2022/03/06読了 #このミス作品76冊目 刀城言耶シリーズ第11弾。 初の三津田信三作品でしたが スタートから物々しい展開で ちょっと合わないかなと思ったけど めっちゃ面白かった。 ホラー全然得意じゃないけど あまり無いタイプのミステリでイケる。

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2022/02/19

このシリーズのこの雰囲気が好きだなあ〜 ところで、太市氏の名前は誤植なの?そうじゃないの?忌名なの??

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2022/02/15

刀城言耶シリーズ。 よくもまぁ、毎度毎度これだけのホラーシチュエーションを考え付くものだと感心するほど、因習おどろおどろしい雰囲気たっぷりで、前半のホラー語りはいつもながら読み進めるのを躊躇するけれど、今回は途中の幽体離脱描写が意外過ぎて、それはそれで面白く読めた。後半の推理パ...

刀城言耶シリーズ。 よくもまぁ、毎度毎度これだけのホラーシチュエーションを考え付くものだと感心するほど、因習おどろおどろしい雰囲気たっぷりで、前半のホラー語りはいつもながら読み進めるのを躊躇するけれど、今回は途中の幽体離脱描写が意外過ぎて、それはそれで面白く読めた。後半の推理パートも民俗学的観点からの考察が興味深く、読み応えがあった。二転三転する言耶の迷推理は、今回、あわや首を傾げたまま終わりそうになるものの、最後の最後に明かされた真相ではきちんと伏線が回収され、いつも以上にスッキリとした謎解きでした。特に、村人たちの異様な雰囲気までもがすっきりと伏線として回収された推理はなるほどー、と。よく考えて読めばヒントはそこかしこに散りばめられていたかも。

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2022/02/11

本の奥付手前に書かれた著者紹介によると、『密室の如き籠るもの』『生霊の如き重るもの』に続く刀城言耶シリーズ第3中・短編集とあるが、一編の長編(中編?)。 今回は、生名鳴地方の村の忌名の儀式が主人公の探偵が関わるきっかけとなる民俗学的な因習となる。 いつものように民俗学的な解説、分...

本の奥付手前に書かれた著者紹介によると、『密室の如き籠るもの』『生霊の如き重るもの』に続く刀城言耶シリーズ第3中・短編集とあるが、一編の長編(中編?)。 今回は、生名鳴地方の村の忌名の儀式が主人公の探偵が関わるきっかけとなる民俗学的な因習となる。 いつものように民俗学的な解説、分析が随所に出てきてしっかりと関わっている点は相変わらずでかなり好みで、楽しく読めた。 忌名に関する考察がもっとあると良かったような感想を持ったが、怪異な事象に関するもので補っているので、読んでるうちは全く気にならなかった。 最終的な解決(一部にかなり明確な先行作があるが、これはオマージュ的なものだろうか。ちょっとそちらを読み直してみようと思う)は、急転直下といった感じで割とあっけない印象で、その意味では中編的な構成なのかもしれない。

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2022/02/05

久しぶりの刀城言耶シリーズ。今回はかなりホラー、民俗的要素の強い話でした。解決編はいつものように複数の謎を列記して解いていく方式ではなかったですが納得のいく内容でした。ちなみに登場人物紹介の太一(太市)はただの誤植でしょうか?途中気づいてこれは忌名で伏線か?と思っていたのですが・...

久しぶりの刀城言耶シリーズ。今回はかなりホラー、民俗的要素の強い話でした。解決編はいつものように複数の謎を列記して解いていく方式ではなかったですが納得のいく内容でした。ちなみに登場人物紹介の太一(太市)はただの誤植でしょうか?途中気づいてこれは忌名で伏線か?と思っていたのですが・・・

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2022/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホラーミステリの、ホラーが強めな感じ。 これまでのシリーズのようにミステリ的な決着はするけれど、それもふわふわしてる。 作中でも言耶が言っているように、毎度恒例の真相解明前の『全ての謎の箇条書き』も無くて、かっちりしたミステリではありませんよというのをアピールしているみたいだったなあ。 実際、謎解きのメインに動機の有無を置いたりと昨今のミステリ的には珍しい犯人捜しの推理がされたりするし、最終的に提示される真相も覆そうと思えば覆せそうな真相にも思えて、これまた作中で言う『シュレーディンガーの猫』ではないけれど、この事件の真相自体がなにも証明されないまま終わっているみたいな。 他にも鍛治本の存在や市糸郎・井津子の父親も、推理はされるけど確定はされないまま終わるとか、いいモヤモヤ感が物語全体に漂ってる。 ミステリとしてはフワッとしてるのに、それでも読み終えてガッカリしなかったのは、ホラー部分を強めにしたお話がとても面白かったから! ラストのセリフとか特に好き。ゾクッとしたよ。 例えば冒頭の李千子の幽体離脱の経験が証言としてある程度取り入れられていたりと、普通のミステリではないよという色々な匂わせが物語全体に効いていたのも上手いなぁと。 最後に メタ的な読みになっちゃうんだけど、「はじめに」の章にある『先輩の奥様の実家』や『お二人』という意味深な表記方法や、作中での井津子と福太の距離感から、まさか最後に李千子が……まさか……まさか……からの本当に来たーー!!で、大興奮してしまったよ(笑

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2021/12/23

刀城言耶シリーズ。 先輩が結婚相手の故郷に挨拶に行くのについて行くことになった言耶。折しも村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に殺人事件が起き、捜査に関わることに‥ 最初に語られる李千子の儀式のエピソードが怖いし、奇妙な儀式の民俗学的解説が面白い。事件としては地味だし、言耶の謎解きもい...

刀城言耶シリーズ。 先輩が結婚相手の故郷に挨拶に行くのについて行くことになった言耶。折しも村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に殺人事件が起き、捜査に関わることに‥ 最初に語られる李千子の儀式のエピソードが怖いし、奇妙な儀式の民俗学的解説が面白い。事件としては地味だし、言耶の謎解きもいまいちキレがないかもと思いきや、最後にぶっ飛んだ。やはりこのシリーズはいい。

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2021/12/15

刀城言耶シリーズの最新作。例によって例のごとくではありますが、面白かったです。物理シリーズと比べてコミカルな要素もある分、構えずに読めるのがいいですね。そしてオカルトよりのミステリという感じでその塩梅が好みです。 面白かったんですが、文量のわりに「あれ?もう終わっちゃった?」とい...

刀城言耶シリーズの最新作。例によって例のごとくではありますが、面白かったです。物理シリーズと比べてコミカルな要素もある分、構えずに読めるのがいいですね。そしてオカルトよりのミステリという感じでその塩梅が好みです。 面白かったんですが、文量のわりに「あれ?もう終わっちゃった?」という印象。もう少し波乱というか事件というかありそうに思いつつも繰るページの残りが少なくて。前半の儀式での回想がちょっとしつこかったかな?氏の作品をずっと追っかけてると「うっそうとした山道での怪異」というのもさすがに慣れてきてしまっているのかも・・・

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2021/11/10

ちょいちょい読みたくなる三津田信三作品。そんな軽い気持ちで借りてみたのだが、これは刀城言耶シリーズの第3中短編集だった。と知ってる風に言ってるが、初読みのシリーズ。これを機にこのシリーズも攻めてみよう。 主人公は怪奇譚蒐集家、名探偵?迷探偵?作家、など多彩な肩書を持つ刀城言耶。...

ちょいちょい読みたくなる三津田信三作品。そんな軽い気持ちで借りてみたのだが、これは刀城言耶シリーズの第3中短編集だった。と知ってる風に言ってるが、初読みのシリーズ。これを機にこのシリーズも攻めてみよう。 主人公は怪奇譚蒐集家、名探偵?迷探偵?作家、など多彩な肩書を持つ刀城言耶。その謎解きの方法も独特で、定まっていない推理を披露しながらその謎を解いてしまうのだ。田舎の古い風習から起こった殺人事件。場所や地名、人間関係、儀式などから刀城は推理していく。長いな…と思った部分もあるけど、最後は驚きと快感に包まれた。

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2021/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

刀城言耶シリーズ最新作。 このところ怪奇さが少し薄れた作品が多い印象だったが、今回は久しぶりに怪奇要素多めで面白かった。 作中にも少しあったが、烏さんや祖父江さんがいない方がいい感じがする。(いるとどうしてもおちゃらけ感が) ただ、今回は解決編がいつもの試行錯誤の繰り返しの部分が少し薄い気がした。最後の真解釈も唐突。 せっかくなら結婚前にしてあげれば。 次作に期待。

Posted byブクログ