夏の騎士 の商品レビュー

百田尚樹(著者)

2023/09/19

前半は子供向けの内容かと思いきや、後半からの内容の濃さと怒涛の展開が素晴らしかった。
小学生の話だが大人が読んでも面白い。
息子が小学校高学年になったらぜひ読んでもらいたい。

2023/09/10

最高！！！！！
百田尚樹さんの小説久しぶりに読んだけど、とにかく密度が濃い。
勉強嫌いな小学生3人組が騎士団を結成して模擬試験に挑戦しようとするも中々教科書すらも開けない様に笑った。前半はそんな感じで楽しいし、後半はもうドキドキしっぱなし！あの時のあの出来事がこう繋がったのか！と。
勇気を持って行動すること、その時その時で自分のベストを尽くすことがいかに大切なことか。そして小学生という多感な時にそんな素晴らしい体験をしたこと、生涯忘れないだろうな。
騎士団3人組(＋1名)は一生の友達だろうな。

2023/07/30

2019年。本屋大賞の「錨を上げよ」が良かった。引退するときいて読んでみた。ジャンルを問わず書いた作家。ミステリはないかな。
ひとことで言うと、みにくいアヒルの子が白鳥に化けた幼馴染と結婚した男の話。
バブル前夜に大阪の小学生だった。アーサー王に憧れて、同級生2人と騎士団を作った。試験に向け一生懸命勉強し、ベストを尽くすことが大事と思った。
学校時代の友人と大人になってからも仲良しというのは良い。
そろそろ書き尽くしたということかなぁ。全部読んでないけれど。

2023/07/28

『アーサー王の物語』に触発され、小学生男子3人が夏休みを前に「騎士団」を結成され。
守るべきレディを同クラスの少女とし、活動を始める。
８末に行われる模試を受けて100番以内に入るという目標を打ち立てられ、一心不乱に勉強することになる。

最初は、主人公たちの「秘密基地」「騎士団」「犯人探し」など、小学生の黒歴史のような、ちょっと懐かしさよりも、
最早こっぱずかしい気持ちにさせる展開だったのだけど、
勉強に真剣に取り組む姿、また壬生というクラス内でも嫌われ者の頭の回転が早い風変わりな少女との夏の日々がその印象を変えていった。

人の印象はきっかけがあればがらりと変わることが多い。
努力すればできることもあるし、またその逆も然り。
嫌なババアが心優しいおばあさんになったり、
嫌な少女が頭の切れる少女になったり、
ダメ3人組が勇敢な3人組になったり。
人生の転機もどこで訪れるかはわからない。

あの夏を振り返る主人公の語り口調と、
あの夏を過ごした主人公自身の物語にひと夏の熱さを感じることができた物語だった。

2023/07/09

文体がジュブナイル。読みやすく1時間程度で読了。小学校高学年〜中学生向けかな…その年代にはぜひ読んで欲しい。
もちろん大人が読んでも素晴らしい。
まさに「スタンド・バイ・ミー」の映画を1本観たような満足感。良作です。

2023/07/05

初、百田直樹さん
今、表紙の様なとても爽やかな気持ち
とても読みやすくて単純な話なんだけど、結構好きかも
特にエピローグの最後から三行目、心奪われました(*'▽'*)

冴えない小学六年生男子三人組の厚い友情と恋と勇気の物語
まだ小六の男子は幼くて、クスッと笑っちゃう場面も時々あって可愛らしい
「騎士団」を結成し、「秘密基地」を作ったり、殺人犯探しをしたり、女の子の体に興味を持ったり、大人っぽい女の子に憧れたり、訳がわからなくてドキドキしたり、小学生の男子っぽいよね〜
「騎士団」を結成してから
①天羽祭の出し物のミュージカル
②模擬試験
③殺人犯探し
の三つの目標に向けて並行して話が進む
「騎士団」は目標に立ち進み、ちょっぴり大人になる
そして恋の行方は。。。

子供の頃、クラスの冴えない男子がちょっとだけ格好良く見えたりする瞬間ってなかった？
目立たない女子が、可愛く見えたりする瞬間ってなかった？
自分の小学生の頃を懐かしく思い出しました

是非、違う作品も読んでみたいです

2023/06/20

【百田版スタンドバイミー】と銘打たれた一夏の少年達の物語はなかなかに波乱

そもそも殺人犯探しするっていう破天荒さなんて自分の小６の時にはなかったからね。でもそこだけがスタンドバイミーというわけではない

勉強も運動も出来ない主人公
気弱で家が生活保護を受けてるせいで回りから敬遠されてる子
吃音症でクラスメートからいじられてる子
この三人で勇敢な男になろうと騎士団を作る
そしてレディと決めたクラスのマドンナから模擬試験を受けるように言われる

なのでこの犯人探しと勉強が平行して話は進むのだが、上に書いたようなキャラだから勉強はそんなに上手くいかないのよね
そんな中で少しずつキッカケが出て成長していくのは冒険をしていくうちに成長していくスタンドバイミーを彷彿とさせるのではないだろうか？

語り部は43歳になった主人公で「今ならこうだけど子供の頃はこう思ってた」ていう対比も物語にあっていると思う

2023/03/21

解説・内田剛氏の通り『百田版・STAND BY ME』
・後悔しない事とは何でも全力で向き合うこと
・成功・失敗じゃない。本気でやり抜いたか
・「勇気」という姿勢・形
S.57生まれですが、昔を思い起こさせる物語、昔ながら現代に通ずる大切な言葉・考えを綴った小説

2023/03/14

昭和最後の夏小学6年のぼく遠藤宏志は図書館で借りた「アーサー王の物語」に影響を受け友達3人と秘密基地を作り騎士団を結成した。3人が力を合わせて誘拐犯を見つける所や模擬テスト100位以内に入るように勉強したり結成力が強いなと思った。（人はみな勇気の種を持っている。それを大きな木に育てるのはその人自身だ。）良いフレーズだ。

2023/02/23

主人公と近い年齢で舞台も関西ということで、とても懐かしく感じた。私も小学生の時に秘密基地作ってたもんなぁ。今は住宅が立ち並ぶ空き地だったこともリンクして。大人になってから、夏の出来事を思い出して書いてる描写の仕方も、懐かしく感じる一つの要因かも。