街どろぼう の商品レビュー

junaida(著者)

2022/02/04

圧倒的な絵の美しさとダイナミックさ。
1つ1つの絵が絵画のように飾っておきたいものばかり。

1人が寂しい巨人が、麓から家をこっそり持ってきたら寂しくなると思って持ってくるのだけど
住人たちはあの人もこの人も必要だと言う。
人々囲まれて暮らすようになっても、
巨人の寂しさは変わらない。

物理的な充足感を増しても、自分の心の充足感が得られない限りはやっぱり寂しいよな、そりゃ…
読む側にどうして巨人はずっと寂しいのか？を考えさせる絵本。

ハッピーエンドのはずが、どこか物悲しい…

2022/01/24

さびしくて街ごとどろぼうして自分の周りにもってきたけれど、さびしさを感じたことのない人々と気持ちを共有するのは難しく、ひとりぼっちで暮らす少年となら気持ちを共有することができるのではないかと考えた。

人からなにかをうばって自分のものにしようとするのは横暴な考えで、心を通わせる努力を始めて、自分から一歩歩み寄ってこそ、はじめてひとりぼっちではなくなると、これを読んで思った。

少年と絆を深める中で学んだことを生かして、人々と少しずつ仲良くなれたらいいなと感じた。

本屋大賞2021 3位！

2021/10/30

月イチ絵本。
怪物園の人か。
まあなんというか･･･
バカだなあという感じのお話。
人は誰でも一人なのよ。
他人は他人自分は自分なのよ。
そんなもので満たされる事はないのよ。
心を通わせられる友人なんて一生に1人かゼロくらいのもんなのよ。
さみしい者同士つるんだ結末もそれってどうかと思うのよ。
それは果たして友人なのかって話よ。
人はひとりで良いのよ。
そのために社会というシステムがあるのよ。

2021/12/30

この作家さんの繊細な色使いがとっても好き。
さみしい巨人がとった行動、実際にはあり得ないが、何とも物哀しい。

2021/10/03

とても可愛い装丁で、おもわず手に取りました。
どろぼうなのにこわいお話ではなく、楽しめます。
もちろん絵は、ステキです。

2021/10/02

絵柄 : POPで可愛い
文字数 : 小～中 漢字:全ルビ

童話でよくある繰り返しの所では、小2の娘と一緒に笑いました。
家をどんどん抱えて「どんだけ持てるの？！」とか「家壊れないね！」とツッコミを入れつつ、ポッケに犬小屋入ってるところもお気に入りです。
巨人があいかわらずさびしいままだったのは何故かと子供に問うと、「巨人の友達がまだいないからだよ！」と言っていました。
最後のページの前に、是非巨人と少年の会話シーンを入れて欲しかったので星マイナス1。
絵本の醍醐味らしく絵からの情報を汲み取って、経緯を想像できたラストも面白かったです。
他の作品も観たくなりました。

2021/09/17

著者曰く「大勢いなくてもいい、なにかひとつでも、誰かひとりでも、自分と共鳴する何かと出逢えたとき、人は世界とつながる第一歩を踏み出せるようになるかも。」

2021/09/02

ひとりの巨人がさみしくなって、街から家を次々に持ってきますが・・・。ひとりでいるから”さみしい”・みんなと一緒にいるのに”さみしい”。
日常でふとした瞬間に感じる気持ちがわかる、絵本全体の青の色彩も美しい１冊。(様似町　Ｕ）

2022/12/30

「街どろぼう」junaida。素敵なえほん。

junaidaさんは以前に「の」を本屋立ち読み→衝動買いして以来、大ファンです。期待に違わぬ出来。

孤独な巨人が寂しさを埋めるために街を盗むお話。

「一人で居て寂しい」よりも「みんなと居て寂しい」方が、より寂しい。結局は1対1の関係が良いのかな。

2021/08/21

junaidaさんの新作。孤独な巨人のお話で、起承転結なストーリーがある本は初めて読んだが、とても良かった。細かく描き込まれた街や風景も素敵だけど、お人形さんのような、表情豊かとは言えない人物たちもまたいい。ちっこくしか描かれていないけど、最後の少年の顔が好き。