火のないところに煙は の商品レビュー
何度も読みたくなる本です。 全ての話に実は共通点があると分かった時ぞわぞわします。 話自体が怖い時点で大好きなのに先の読めなさ、登場人物それぞれに魅力がある、最高でした。 伏線がすごいのに分かりやすいのも! どれの事だっけ??ってならないんですよね。 寝なければいけない時間だとい...
何度も読みたくなる本です。 全ての話に実は共通点があると分かった時ぞわぞわします。 話自体が怖い時点で大好きなのに先の読めなさ、登場人物それぞれに魅力がある、最高でした。 伏線がすごいのに分かりやすいのも! どれの事だっけ??ってならないんですよね。 寝なければいけない時間だというのに布団の中でまで一気読みしてしまいました。 おばさんが何者なのか。。。続編出して欲しい〜〜
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フィクションなのか、実話なのか、最後までやきもき。結局はフェイク・ドキュンタリーだと解説されているけど、刊行当時に周到に張り巡らされた伏線というのも、本当のところどうなんだろう。 純粋にドキュンタリーだとするとすごい企画と構成力。 ここの感想を見ないと気づかなかった表紙裏の仕掛け...
フィクションなのか、実話なのか、最後までやきもき。結局はフェイク・ドキュンタリーだと解説されているけど、刊行当時に周到に張り巡らされた伏線というのも、本当のところどうなんだろう。 純粋にドキュンタリーだとするとすごい企画と構成力。 ここの感想を見ないと気づかなかった表紙裏の仕掛けもなかなか。
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初めてこうしたタイプの小説を読みました。 怪異現象を、論理で解き明かしていく。なるほど!と思いながら読んでいくのだけれど、論理ではどうしても解き明かせない部分が出てくる。それが不気味で、面白かったです。 特に最終話で、これまで繋がりを感じさせなかった第一話〜第五話が、一つの線で繋がった時は、ゾッとすると共に、ミステリのクライマックスを読んだ時のような、点と点が線で繋がる感覚を味わえました。 とても良い読書体験ができました。満足しています。
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SNSで評判を見かけて怖いものが苦手な自分がどうしても読みたくなった作品。3時間で一気読みでした。 書評を見るに、オカルト・心霊慣れしてる方には刺激が足りないのだと思います。 短編集ぽく仕立ててあり、その1篇は怪談パート、榊さん、怖い結末 という流れになっています。榊さんの意見展開が頼もしくも軽快な解説で構成されているので怪談パートで感じた怖さが現実に引き戻される感じで、ここが私にとっては救いでした。 太字でセリフが書いてある箇所など、時折ゾワッとくるページがありつつも、怖い話とミステリー(と言うのでしょうか)の組み合わせで、ただの怖がらせではない小説としての面白さがあります。 でも最後は不可解さや恐ろしさ、そして自分も既にこの世界観に巻き込まれているかもしれない恐怖と後味の悪さが残ります。★感想初めて書きました。長文失礼しました
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一気読みでした。芦沢央さんの本を初めて読みましたが、どこまでが創作なのかわからなくなるぐらい絶妙にリアル。わざと怖がらせようとしたりグロテスクな表現のホラーとは違う、ジワジワとやってくるなんとも言えない不気味さと恐怖がクセになります。これを長編にできなくもないと思うけれど、あえて...
一気読みでした。芦沢央さんの本を初めて読みましたが、どこまでが創作なのかわからなくなるぐらい絶妙にリアル。わざと怖がらせようとしたりグロテスクな表現のホラーとは違う、ジワジワとやってくるなんとも言えない不気味さと恐怖がクセになります。これを長編にできなくもないと思うけれど、あえてオムニバスにした事で、より最後まで読んだ時のゾクゾク感が増してる気がする。 早速他の作品も読みたくなり物色中です! 面白かったー!
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6つの短編を通じてそれぞれの物語が一つに繋がっていく。 どこまでノンフィクションでどこからフィクションなのか… 短編集としても長編ミステリとしても面白い。
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芦沢央先生の作品の初読み 全6話の短編集でもあり、1つのストーリーとして構成されたおり、飽きずに読めました。 私個人、ホラー耐性がMAXレベルで高くこの手の話し知り過ぎているので、普通に読めてしまっているのですが、身の毛もよだつ描写もあるので怖いもの見たさ的に読む価値ある作品...
芦沢央先生の作品の初読み 全6話の短編集でもあり、1つのストーリーとして構成されたおり、飽きずに読めました。 私個人、ホラー耐性がMAXレベルで高くこの手の話し知り過ぎているので、普通に読めてしまっているのですが、身の毛もよだつ描写もあるので怖いもの見たさ的に読む価値ある作品だと思います。 そして、この作品を読む上で一番大事なのは、最後まで読み切って下さい。 読み切ってこその作品だと思いました。
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前作「許されようとは思いません」は読み物としての楽しみがあり、本作は怪談としての怖さが溢れていた。 怪談話はそれ自体は必ずしも実話でないとしても、人間の中に潜む恐怖を呼び起こす、目を逸らすことのできない精神的な真実を含んでいるのか? 怖いな〜
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作者が主人公の語り口で、身の回りに起きる怪談を纏めるという体で進む話。一つ一つの話はそれで完結するんだけど、ちらちらと見え隠れする黒幕(?)のような人物がいる。最後にすーっとそれが繋がって、それでも真実は分からない。 怪談なんだけどミステリーでもあって、解ける謎と不可思議な出来事のミックスって感じ。 こんな感覚の小説は初めて読んだ。 ジャンルが難しいなー。でもミステリーとホラーって融和性高いし、2つの要素を損なわないで描けるのが凄い。 そして現実と虚構のギリギリを攻めてくるのも怖さに拍車をかける。 ホントにあったかも…と考えると背後が怖くなる。 電車広告も読んでから暫くの間はちょっと気になったくらい。
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こ………こわいよー 子供の頃は怖いものが多くて眠れなくなってた 大人になるにつれ人生にも慣れてそのようなことはなくなってきたのだが、この本を読了後、冷蔵庫の音にも驚いてしまい、久しぶりに眠れなくなった。 芦沢さんは大丈夫だったかな? いや、大丈夫だと思うこと自体がダメなのかな? この本は売ってもいいのかな? 置いておいた方がいい? なんでこんなに怖いのだろう… 通常小説は、小説でしかないのだが、 語り手と語られ手が明確に分かれている。 でも、本作品は小説の中から語り手にモチーフが這いより、そして読者にも迫っていく。 この怖さを克服するために、こう思うことにした。 怖さは、大事なものを守りたいという気持ちの表れだ。 自分を守りたい。 家族や恋人を守りたい。 各章には怖い思いをしながらもそのように守りたいものがある人々が登場する。 そう考えると、裏表紙も暖かいメッセージ(?)だと思えるのだ。 芦沢央さんの作品はYouTube「ほんタメ」でたくみさんに紹介されて読んだのだが、そのチャンネルでご本人は怖がりだとお話しされていた。 怖がりな方が、こんな作者にも迫る作品を書いたのだなぁと思うと……筆力だけではなく勇気のようなものも感じてしまった。
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