スピリチュアルズ 「わたし」の謎 の商品レビュー
SNSの「いいね!」でその人の性格とその人を無意識に誘導できるという、それが「スピリチュアル」(無意識+魂)と言う。現代、高度化する知識社会では自分に合ったパーソナリティーを理解、前提にして、アドバンテージを持つモノを推し進める事、としている。さらに、意志力を振り絞ってパーソナリ...
SNSの「いいね!」でその人の性格とその人を無意識に誘導できるという、それが「スピリチュアル」(無意識+魂)と言う。現代、高度化する知識社会では自分に合ったパーソナリティーを理解、前提にして、アドバンテージを持つモノを推し進める事、としている。さらに、意志力を振り絞ってパーソナリティーを矯正し、自分を変えようと努力するよりも、多様なニッチの中から自分を見つける方が良い、と言う。所謂、自分の得意な分野を地道に進めることの方が成功、もしくは幸福と思える人生になると言うことかもしれない。
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具体的な事例や実験を示して、人間を構成する8つの要素を説明している一冊。 次から次へと色んな具体例を挙げてくれるのはいいけれど、話が色んな方向に行きすぎて要点が分かりづらかった。 ☆2.5
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いいねの数が増えるとそれだけで相手のことがかなり沢山わかるという話から、敷衍して人格の解明へと向かう論理へと行く。夢から新しいアイデアを思い付くというような話も出てくる。ただ、人格が8つの要素で全部わかると言いつつも、宮沢賢治の詩の引用が出てきたり、やはり神秘の部分があることを隠...
いいねの数が増えるとそれだけで相手のことがかなり沢山わかるという話から、敷衍して人格の解明へと向かう論理へと行く。夢から新しいアイデアを思い付くというような話も出てくる。ただ、人格が8つの要素で全部わかると言いつつも、宮沢賢治の詩の引用が出てきたり、やはり神秘の部分があることを隠してはいない様子だった。とはいえ、やはり内容には橘玲流の読ませる力、面白味がある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつも経済のことを書いている橘さんですが、 今回はパーソナリティの話です。 〜目次 1.無意識とビッグファイブ理論を最速で説明する 2.心理プロファイルを使った市場最大の陰謀 3.外交的/内向的 4.楽観的/悲観的 5.同調性 6.共感力 7.堅実性 8.経験への開放性 9.成功するパーソナリティ/失敗するパーソナリティ 〜記憶に残っているところを抜粋します ・予言は自己成就しない 良い成績をもらうことをイメージしたら→イメージしないグループより成績が悪くなる 良い就活を実現したいと願う→内定の数が減る ほっそりした姿を強く願った女性→体重の減りが遅くなる ●ヒトの脳はフィクションと現実を見分けられないので、 イメージすると、それを既に「得た」と勘違いして、 努力せずにリラックスしてしまう ・同調圧力 6人が知り合い、自分だけが初めまして。 同じ長さの線を選ぶ問題。 6人が明らかに違う答えを選ぶ→40%程度が間違ってしまう →同調圧力を受けた時に活性化する脳の部分は活性化していなかった →活性化したのは「視空間認知」に関わる部分 ●仲間はずれにされるから、という理由で誤答したのではなく、 同調圧力によって視覚が変化して、実際に、そう見えた。 ・メンタライジング(相手の心を理解する力)と、 共感力(相手の心に同調すること) リーダーはメンタライジングが高く、共感力が低い人が多い 「賢いサイコパス」・・・リストラなどを合理的に実施できる 共感力が高いと、相手のことを思いすぎて、実行に踏み切れない この「不都合な真実」 →共感力が高いが、凡庸な男or高収入だが共感力の低い「賢いサイコパス」 両立が、しない。
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最新の心理学の成果等をまとめてわかりやすく著述したもの。新しい心理学のパラダイムをスピリチュアル理論とし、わたしとは無意識/魂であり、そのパーソナリティはビッグファイブと呼ばれる外向性、楽観性、協調性、堅実性、経験への開放性からなるとする。大事なことは自分のスピリチュアルに適した...
最新の心理学の成果等をまとめてわかりやすく著述したもの。新しい心理学のパラダイムをスピリチュアル理論とし、わたしとは無意識/魂であり、そのパーソナリティはビッグファイブと呼ばれる外向性、楽観性、協調性、堅実性、経験への開放性からなるとする。大事なことは自分のスピリチュアルに適したニッチを見つけて物語を創造すること。
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末尾の「(自分探しとは)自分のキャラとそれに合った物語を想像することだ。おそらくは人生にそれ以外の意味はないのだろう。」との言葉が沁みる。 5割以上は遺伝で決まるという身も蓋もない現実を踏まえた、巷に溢れる「夢を諦めるな!」的な自己啓発本とは真逆の、「変えられない自分から出発して...
末尾の「(自分探しとは)自分のキャラとそれに合った物語を想像することだ。おそらくは人生にそれ以外の意味はないのだろう。」との言葉が沁みる。 5割以上は遺伝で決まるという身も蓋もない現実を踏まえた、巷に溢れる「夢を諦めるな!」的な自己啓発本とは真逆の、「変えられない自分から出発していかに社会に適応していくかを探れ」との方法論は、元気は出ないかもしれないが、確かに妥当性が高いと思う。
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◆「わたし」というのは、突き詰めれば「無意識/魂」の傾向のことなのだ。 ◆パーソナリティの5因子 ①外交的 / 内向的 ②神経症傾向 (楽観的 / 悲観的) ③協調性 (同調性+共感力) ④堅実性 (自制力) ⑤経験への開放性 (新奇性) →なぜこの5因子で性格が決まるかとい...
◆「わたし」というのは、突き詰めれば「無意識/魂」の傾向のことなのだ。 ◆パーソナリティの5因子 ①外交的 / 内向的 ②神経症傾向 (楽観的 / 悲観的) ③協調性 (同調性+共感力) ④堅実性 (自制力) ⑤経験への開放性 (新奇性) →なぜこの5因子で性格が決まるかというと、パーソナリティとはあなたの内部にあるのではなく、身近な他者の評価がフィードバックされたものだからだ。 →私たちは微妙に異なるパラメーター(因子)のレベルをもって生まれてくる。その「傾向のちがい」を利用しながら、社会の中で自分に適した「役柄」を探すのが成長で、それによって一人ひとりちがうパーソナリティになっていくのだ。 ◆初対面で注目する8つの要素 ①明るいか、暗いか (外交的 / 内向的) ②精神的に安定しているか、神経質か (楽観的 / 悲観的) ③みんなと一緒にやっていけるか、自分勝手か (同調性) ④相手に共感できるか、冷淡か (共感力) ⑤信頼できるか、あてにならないか (堅実性) ⑥面白いか、つまらないか (経験への開放性) ⑦賢いか、そうでないか (知能) ⑧魅力的か、そうでないか (外見) ◆ヒトは徹底的に社会的な動物なので、共同体の中で自分の地位を確保するためにも、恋人選びのためにも、「自分はこのようなパーソナリティだ」と絶え間なく発信し続けなければならない。 →物心ついてから、「自分のキャラを発信し、相手のキャラを読み取る」という社会ゲームを延々とやっている。ファッションや音楽の趣味、読んだ本や好きな映画、仕事の態度や政治的な発言などからなんとなく「好き/嫌い」を決めている。 ◆外交的 / 内向的 ・外交型 : 覚醒度や心拍数が低い=リスク志向型 ・内向型 : 覚醒度や心拍数が高い=リスク回避的 ◆「外交型だと成功する」はサバイバルバイアス →政治家や芸能人など、注目を浴びる職業の多くが外交的パーソナリティ ◆うつ病は現実をネガティブに評価する病気だとされているが、実は「ふつう」の人が「楽観のメガネ」で現実を歪めて見ているのだ。 ◆男女差 ・競争する男=テストステロン →男性ホルモンだが、女性は妊娠しやすい排卵前後に濃度が高くなる ・共感する女=オキシトシン ◆コミュ力とは ①共感力 : 相手の気持ちを感じること →泣いているからなぐさめよう ②メンタライジング : 相手の心を理解すること →どうして泣いているのか理解する ◆男性の大半はサイコ →メンタライジング高 / 共感力低 →重大な決断を迫られる組織のトップには、共感力の低いリーダーがふさわしい ◆愛が世界を分断する →オキシトシンを噴射すると : 身内びいきになり、結果、排他的に →社会の分断は、共感の欠落ではなく、共感があふれているから →偉人たちは低い共感力によって部族主義を脱し、より広い視野で人々の幸福を真剣に考えることができた (アインシュタイン、ガンジー、マザー・テレサ) ◆知能が高いほど堅実性は低くなる →頭が切れる人は、前もって準備しなくてもうまくやれてしまう。=手間暇をかけて訓練をする必要がない ◆知能が高い=新奇性に興味を持つ →「なぜそんなことをしたの?」にきちんと言い返せるから →言い返せない(知能が低い)子どもは狭い関係にとどまる =ステレオタイプが生まれる ・リベラルは好奇心旺盛で知能が高い ・保守派は伝統にこだわり知能が低い ◆パーソナリティを決めるもの ・遺伝が5割 ・共有環境(家庭環境)の影響はほとんどゼロ ・非共有環境(子ども集団の中でのキャラ)の影響が大きい ◆成功するパーソナリティ ・高い知能+高い堅実性+低い神経症傾向(精神的安定性) →高い外交性と魅力的な外見が加わると、政治家やCEOに…? ◆モンスター ・権力欲+共感性の欠如+自己愛=闇の三角形 →ex. ドナルド・トランプ →社会的な動物である人間は、反社会的な人物を恐れながらも、称賛し憧れる本能を持っているのかもしれない ◆パーソナリティはそう簡単に変えられない →自分のパーソナリティを前提に、アドバンテージになる場所を探せ →内向的×営業、保守的×クリエイティブ…のような場合、パーソナリティを変えようとする努力は無意味(ストレスで寿命が短くなる) →自分探しとは、自分のキャラ(パーソナリティ)と、それに合った物語を創造すること
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あー。 おそらく誰にでも解りやすく書いてもあるのだろうけど。 私には難しかったです。知識不足でした。。 でも、なんとなく「ああそうなんだ」と、説明できないけどそんな感じがしました。 だけど、興味はあるのでまた読み返すつもりです。
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自分はどんな資質を持った人間なのかは、8つの要素で構成され、環境や自分の意思からの変化は難しいものということが語られている書籍です。なので、自らの資質、特性を理解して、その資質、特性にあった生き方を探すほうが、無理なく生きていけるということを伝えてくれている。向いているもの、向い...
自分はどんな資質を持った人間なのかは、8つの要素で構成され、環境や自分の意思からの変化は難しいものということが語られている書籍です。なので、自らの資質、特性を理解して、その資質、特性にあった生き方を探すほうが、無理なく生きていけるということを伝えてくれている。向いているもの、向いていないものがあり、無理して向いていないことをし続けると、健康に影響を及ぼすことになります。 参考にした書籍をページ左に記載されているので、より詳しく知りたい場合はその書籍を読んで理解を深めることもできます。
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論理的にスピリチュアルを解説してくれる。 豊富な実験レポートや論稿があるので、知識としては良いのかなと思う。 私は狂信的な宗教は好きではない。何かにすがりつけばつこうとするほど、自分の力を削ぐし、自分を見失うと思っているからだ。 人は弱い面もあるし、脆い部分もある。拠り所と...
論理的にスピリチュアルを解説してくれる。 豊富な実験レポートや論稿があるので、知識としては良いのかなと思う。 私は狂信的な宗教は好きではない。何かにすがりつけばつこうとするほど、自分の力を削ぐし、自分を見失うと思っているからだ。 人は弱い面もあるし、脆い部分もある。拠り所となるものは誰にとっても必要だろう。だから、宗教は私は否定しない。 でも、それほど、理屈をこねなくても、p53 ①明るいか暗いか(外向的 内向的) ②精神的に安定しているか、神経質か(楽観的 悲観的) ③みんなと一緒にやっていけるか自分勝手か(同調性) ④相手に共感できるか冷淡か(共感力) ⑤信頼できるか、あてにならないか(堅実性) ⑥面白いか、つまらないか(経験への開放性) ⑦賢いか、そうでないか(知能) ⑧魅力的か、そうでないか(外見) このページだけ分かってたら十分ではないかと思う。いくら人柄が良くても、忘れっぽい人は当てにならないし、自分にとって興味が全くない話を延々とする相手は退屈だし。(自分も気をつけようと思う。) 自分も完璧ではないし、相手も完璧ではない。自分を成長させることと、相手を受け入れる器を大きくする事だと思う。
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