みんな蛍を殺したかった の商品レビュー
終始これから何が起こるのだろうと心がザワザワした。 スクールカーストにおいて容姿って結構重要になるよなぁ。 内心、憎悪や嫉妬を抱いていたとしてもそれを必ずしも表出するわけではないし、顔色を伺って思ってもいないことができてしまうからこそ、心にドロドロした何かが溜まっていく。 栞が幸...
終始これから何が起こるのだろうと心がザワザワした。 スクールカーストにおいて容姿って結構重要になるよなぁ。 内心、憎悪や嫉妬を抱いていたとしてもそれを必ずしも表出するわけではないし、顔色を伺って思ってもいないことができてしまうからこそ、心にドロドロした何かが溜まっていく。 栞が幸せだと思っていたらいいな。
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誰も幸せになれなかった。 10代の頃の誰かと比べていなければ自分を保てなかった感情が醜くもがき苦しむ様が怒涛のように押し寄せる。 美しくてもそうでなくてもバランスが取れなくなるのだろう。 どこに正しさがあるのかわからなくて誰かの正解を自分の正解にしてしまうのだろう。 汚いと思った何かを排除しなければ気が済まなくなってどれだけ繰り返しても足りなかったあの頃に本当の正しさと向き合う強さがほしかった。
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少女が故、嫉妬や恨み、抱えてるものが本当に純粋で痛い。 そして少女だった頃の傷は少女を終えても消えぬままで…。 大人の勝手な都合や自分を取り巻く負の感情に ほんの少しでも強くあるいは正直になれたら… 他を受け入れ、理解する事ができたら… きっともっと違った終わ...
少女が故、嫉妬や恨み、抱えてるものが本当に純粋で痛い。 そして少女だった頃の傷は少女を終えても消えぬままで…。 大人の勝手な都合や自分を取り巻く負の感情に ほんの少しでも強くあるいは正直になれたら… 他を受け入れ、理解する事ができたら… きっともっと違った終わりだっただろうな、と思いました。 そしてまた、みんな少女が故に、それができない心の脆さを 痛々しくも綺麗に表現した作品でした。 イヤミスを読んだ時の様なもやぁっと感がありますが、 比較的読みやすく、すーっと読める1冊です。
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さくら、しおり、ゆき、ほたる 揃いも揃って、家庭環境に恵まれなかった高校生たち。 歪んだ人が一人いるだけで、不幸の連鎖って起きるのだなぁ。と。悲しいなぁ。 「デュビア」がいい味出していると思う。
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図書館本 アニメの登場人物のように美しい蛍。 自称オタクの蛍。 蛍の過去が、蛍への憧れを持つオタ女たちを巻き込んで行く。 著者は、きなチレンと読むらしい。 サラッと読めた
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イヤミスなんですね。 作者の方、結構評判が良いみたいなので読んでみたのですが、私には合わなかったです…。 全てがご都合主義の連続というか…ある意味ファンタジーですね。
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暗闇の中を照らす光に群がるように、現れた蛍にみんな群がって、その異常に気づいて終わったのかな 色んな伏線が複雑に絡み合って面白かった 最後報われた?のが本物の蛍だけで、それ以外のみんなか何ともいえない最期で辛かったな みんな幸せになりたかっただけなのにな
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記念すべき、ブクログ100作目の感想。 SNSをフォローしてた、けんごさんのパートナーさんということから知って、前々から気になっていた作品。 「いつか読もう」と思っていたけど、ふと本屋で手に取ったら“京都の底辺女子校”が舞台と知って即購入した。 京都の底辺の女子校…わたしの母校...
記念すべき、ブクログ100作目の感想。 SNSをフォローしてた、けんごさんのパートナーさんということから知って、前々から気になっていた作品。 「いつか読もう」と思っていたけど、ふと本屋で手に取ったら“京都の底辺女子校”が舞台と知って即購入した。 京都の底辺の女子校…わたしの母校なんよね。 (まぁいくつかあるうちの1つやけど) 校舎がレンガ造り。ギャルとオタクが混在してる。 指定外のイーストボーイのリボン。 すべて身に覚えがあるのです…。ただ、京阪沿線ではないので「違うかぁ〜」となった。 その後、同級生たちと、この小説の舞台の女子校がどこか!?って話で盛り上がりました。笑 新京極のアニメイト…ほんまにあるんよなぁ。あの2階のとこね。昔は1階がかわいい雑貨屋でスイマーの筆箱とか売ってた。 三条河原町のジャンカラは、ついこないだ忘年会で行ったし。 時代設定が、2006年-2007年の高校生の話やから 私より1つか2つ年上なんやけどね。作者と同い年。 でも完全に同世代だからぜんぶの話がよく分かる。 本当に面白かった。ミステリー要素も強めで、 1人1人の生い立ちとか家庭の設定が緻密。 みんな辛い思いしてるんだなぁって。 序盤と、中盤と、終盤で、 蛍に対しての見方がかなり変わる。 みんな幸せになれ。なろう。 小さな辛いことすら起こりませんように。 いつか、アニメなり実写化なり、映像化を望みます!! 木爾チレンさん、京都の文学フリマでお会いしたけど本当に素敵な方で、作品ともどもファンになった。 『私はだんだん氷になった』も購入したので読むの楽しみだぁ〜
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見た目の美醜で立ち位置が決まってしまうような学生時代のヒリヒリとした空気感が伝わってきた。 スクールカースト底辺のオタク3人が抱えるそれぞれの苦悩。3人に親密に近づいてくる美しい転校生とのイヤミスな展開。 中盤以降は、ドロドロした腹黒さが露わになってきて先が気になり、最後まで一気...
見た目の美醜で立ち位置が決まってしまうような学生時代のヒリヒリとした空気感が伝わってきた。 スクールカースト底辺のオタク3人が抱えるそれぞれの苦悩。3人に親密に近づいてくる美しい転校生とのイヤミスな展開。 中盤以降は、ドロドロした腹黒さが露わになってきて先が気になり、最後まで一気読み。面白かったです。
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文章の表現の仕方がリアルで時々ウッとくる部分はありましたが、感動するイヤミスで自分にとって大切な本になりました。併せて木爾チレンさんの大ファンになりました。
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