みんな蛍を殺したかった の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
展開が気になり、序盤からテンポよく読み進められました。後半はただただ不気味。 大どんでん返し!というかんじではありませんでしたが、おもしろかったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
嫉妬による殺意。 想像するだけなら、きっと誰にでもあると思う。 が、真相はひどい。 ここからネタバレ注意。 蛍の話は、 柊木沢エルという作家が、蛍の産みの親。 妹に刺殺されたのは育ての母親。 栞の話は、 栞の義理の母親は柊木沢エル。 栞は、蛍が好きで本当の親友と思っていた。 蛍になり代わって線路に飛び込む。 蛍は、栞になり代わり、顔の半分を焼いた。 柊木沢エルと一緒に暮らすが、自分が本当の娘だとは言い出せない。 えっと、いちばんダメなのは結局、蛍なのでは? 色々とひどい。 結果的に幸せにもなれず、美しさも手放し、 絶望感が残る話だった。
Posted by
2022.1.3 読了 スクールカースト最底辺の3人しかいない生物部に美少女"蛍"が入部する事から話が始まる。 登場人物の親がかなりの毒親。 栞だけは本人に非はないのに不憫すぎて辛い。 他は因果応報な気がする。 話の中心となる蛍は親を困らせるオタクの妹の...
2022.1.3 読了 スクールカースト最底辺の3人しかいない生物部に美少女"蛍"が入部する事から話が始まる。 登場人物の親がかなりの毒親。 栞だけは本人に非はないのに不憫すぎて辛い。 他は因果応報な気がする。 話の中心となる蛍は親を困らせるオタクの妹の事を嫌っていたけど、妹からしたら姉の蛍がコンプレックスだったんだろう。 隣の芝生がよく見えるとはよく言ったものでインスタではキラキラした投稿に皆いいねを付ける日常。他人が羨ましいとか自分が1番不幸だとかそういう錯覚に陥る。でもよく見えても本当の事なんて当人しかわからない事だらけなんだよ。 女子校の雰囲気ジャスト世代だったのもあり懐かしく感じた。 うーん…。救いがない終わり方なのは仕方がない?事なのかもしれない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スクールカーストで底辺とされていた3人とも、なんでこんなに不幸になるの? 蛍が憎む「オタク」だから? 何かと「オタク」「キモオタ」のせいになっていて、2007年ってこんな風潮だったっけ?登場人物みんなどうかしていると思う。 蛍も最初から不自然でおかしいし、永遠の親友になった栞もおかしい。 イヤミス通り越して腹が立った。
Posted by
次世代のイヤミスという感じで、とても面白かったです。 1章の後半から少しずつ登場人物の嫌悪感や不穏な空気が描かれ、この先どうなるのか、気にならずにはいられなくなり、ついつい一気読みしてしまいました。 結末も胸がザワっとする感じがありつつも、どこか光が見えるような結末で、とても...
次世代のイヤミスという感じで、とても面白かったです。 1章の後半から少しずつ登場人物の嫌悪感や不穏な空気が描かれ、この先どうなるのか、気にならずにはいられなくなり、ついつい一気読みしてしまいました。 結末も胸がザワっとする感じがありつつも、どこか光が見えるような結末で、とても素晴らしかったです。
Posted by
* みんな蛍を殺したかった 木爾チレン(きなちれん)さん ある日、蛍という名の美しい少女が 転校生としてやってくる。 彼女はオタクが集まる部活に入るが、 部員たちは蛍を訝しげ思いながらも その美しさに戸惑いながらも、かつて 感じたことのない居場所を見出していく。 スクール...
* みんな蛍を殺したかった 木爾チレン(きなちれん)さん ある日、蛍という名の美しい少女が 転校生としてやってくる。 彼女はオタクが集まる部活に入るが、 部員たちは蛍を訝しげ思いながらも その美しさに戸惑いながらも、かつて 感じたことのない居場所を見出していく。 スクールカーストと心に巣食う嫉妬や 憎しみ、そして愛情の渇望の物語。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
未来屋小説大賞ノミネート作品。Kindleで読める全作品を読んだ結果、大賞予測はこちらの本。(蛍>琥珀の夏>雷神…かなぁ。ただノミネート作品全部が面白くて難しすぎる。) ちょっと話がややこしいが、人の物を取る系ミステリーの一つの完成形を見た。 京都の女子校の底辺でオタクな女子が集う生物部が舞台。(かつ、舞台は2006年) 東京から、超美人の転校生がやってくる。 栞は、母親からの虐待で顔を焼かれて口が聞けなくなった女の子。その母親は有名美人作家だが、父親がゴーストライター。 雪は、双子の妹が超美人だったが、死んでしまい母親から妹は雪の中に居るとか訳のわからないことを言われ二人分食わされたり、お前が死ねばよかったなどと言われる系のデブオタク。 桜はネトゲオタクなボクっ子。ネトゲの相方とボイチャするが、醜いので会う気はない。 美少女転校生は蛍。美少女だが生物部の面々に優しく接する。が、栞は母親から小説を書くことを禁じられており、作品賞に応募できないが、その作品を代理で応募して奪ったり、雪からは家族を奪ったり、桜の相方を奪ったりする。蛍の妹がオタクで、母親を刺し殺したことが原因でオタクを憎む。 どんでん返しは… そんな中、桜の相方と桜を語って会っていたが、相手も偽物で本物はデブヲタでデュフフと家まで会いに来た所を殺してしまう。栞に助けを求めると、しおりが桜の代わりに身元不明遺体になるから栞として生きることを提案される。栞として生きると、周り回って栞の母が実の母だと言うことが分かり、2021年には認知症介護だったがその母が死ぬ。ついでに桜の旦那も問題ありで一人娘を死なせてしまい、桜も旦那を殺して自分も死んだり、雪もフランスに行ってみるも…という感じだったりかなり壊れてる。 ラストは、蛍の父親を河川敷で見つけて、そこに戻る。 途中も面白く、どんどんよんでいけたし、どんでん返しも思わぬ方向に向いてて良かった。適度な壊れ方もあり、なかなか良い。 時代背景がちゃんと描けてるから、当時女子高生だった作者かなーと思うと大体それぐらいな、私と同い年だった。
Posted by
読む手をとめられなかった。 オタクという存在が虐げられ、嘲笑の対象となっているのが如何にも2007年ぽいなと感じた。 誰も幸せになれないところが悲しい。 いや、唯一栞だけは幸せだったのかな。
Posted by
読む手が止まらなかった。 電車に轢かれてバラバラになってしまった七瀬蛍、その携帯画面に残っていた「永遠の親友へ 私を殺してくれて、ありがとう」という未送信のメール。 冒頭から一転、物語は蛍が女子校に転校してきたところから始まる。オタク女子三人が集う生物部に入部してきた、「勝ち組」...
読む手が止まらなかった。 電車に轢かれてバラバラになってしまった七瀬蛍、その携帯画面に残っていた「永遠の親友へ 私を殺してくれて、ありがとう」という未送信のメール。 冒頭から一転、物語は蛍が女子校に転校してきたところから始まる。オタク女子三人が集う生物部に入部してきた、「勝ち組」の権化のように美しい蛍は、それぞれに対して好意的に接してくれる。三人はそれぞれ苦悩を抱えている。母親が死んだ双子の姉の分までご飯を食べさせ自分を見てくれなかったり、有名小説家の母に顔を焼かれてうまく話せないため常にマスクをつけそれでも小説を書いていたり、ゲーム世界でできたコイビトに自分の本当の姿を知られたくなかったり。 蛍と関わることで彼女たちの世界は少しずつ変わる。そして――。 蛍の死が実はそういうことだったのか、そことそこがつながっていたのか、と驚く終盤で、やるせなさの中に蛍の光のようなわずかな光明が見えたラストだった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何故、この本自体がこんなにも「オタク」というものに過剰に反応するのかずっと疑問でした。 けど、後に意味が分かりました。 まず、思ったのは誰も幸せになれなかった物語でした。 最後の実の父に汚らしいと言ったところ、私は最高に好きでした。結局は顔なのかと、
Posted by