みんな蛍を殺したかった の商品レビュー
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あー、これは。。だれも幸せになれないやつでしたね。。結構しんどかった。出てくる子みんな境遇辛すぎ。 キナチレンさんの作品て、終盤のたたみかけがすごくて、次!次!って一気に読みたくなるよね。
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予想を超えた嫌な後味。 なるべくしてなったとも言えるが、あまりに悲しい。 後半のとある部分に微妙な違和感を持ったのだが、最後にこういうことだったのかと、なんとも言われぬ気持ちになった。
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冒頭、誰もが羨む美貌の持ち主、蛍の轢死から始まる。京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人はその中でもスクールカースト底辺の扱いを受けていた。そんな時、目の間に現れた蛍。蛍を殺したのは誰なのか。若さゆえの歪な嫉妬や羨望がいつの日か怒りや絶望に変わっていく。面白く読んだけ...
冒頭、誰もが羨む美貌の持ち主、蛍の轢死から始まる。京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人はその中でもスクールカースト底辺の扱いを受けていた。そんな時、目の間に現れた蛍。蛍を殺したのは誰なのか。若さゆえの歪な嫉妬や羨望がいつの日か怒りや絶望に変わっていく。面白く読んだけど、オタクに厳しすぎないか?
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久し振りに「すごい小説を読んだ‼️」という思いが生じた。前半の蛍と仲良くなりつつも何か不穏の前触れのようなものを感じさせる展開と、後半の吐き気がするほど嫌な話なのに続きが気になって頁を捲る手が止まらない展開という構成が面白かった。「結局誰も幸せにならなかったのか。」と思いつつ、「でも栞(本当は蛍)は生き別れた父親と再会できたからまだましなのか?」とも思った。タイトル回収もお見事。
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文体も読みやすく、次が気になって仕方なく、一気に読みました。 歪んだ憎しみの対象の繋げ方が上手いなぁと思いつつ、前半と後半の話の色の違いがまた話を面白くしてる。 誰か幸せになったのかな。。。
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私にとって、本を読むメリットは色々あります 「楽しい気持ちになれる」「ためになる」「くだらないけど、ネタになる」などなど色々あるのですが、珍しくこの作品は何一つあてはまりませんでした…
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とにかくすごい 先の展開が予想できたのに、それ以上の「マジかよ!?」っていう衝撃がエグい。 愛されることよりも、自分をもっと愛してあげてってみんなに思っていたら、対極にあるはずの憎悪への流れに読む手が止まらなかった すごい
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終始これから何が起こるのだろうと心がザワザワした。 スクールカーストにおいて容姿って結構重要になるよなぁ。 内心、憎悪や嫉妬を抱いていたとしてもそれを必ずしも表出するわけではないし、顔色を伺って思ってもいないことができてしまうからこそ、心にドロドロした何かが溜まっていく。 栞が幸...
終始これから何が起こるのだろうと心がザワザワした。 スクールカーストにおいて容姿って結構重要になるよなぁ。 内心、憎悪や嫉妬を抱いていたとしてもそれを必ずしも表出するわけではないし、顔色を伺って思ってもいないことができてしまうからこそ、心にドロドロした何かが溜まっていく。 栞が幸せだと思っていたらいいな。
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誰も幸せになれなかった。 10代の頃の誰かと比べていなければ自分を保てなかった感情が醜くもがき苦しむ様が怒涛のように押し寄せる。 美しくてもそうでなくてもバランスが取れなくなるのだろう。 どこに正しさがあるのかわからなくて誰かの正解を自分の正解にしてしまうのだろう。 汚いと思った何かを排除しなければ気が済まなくなってどれだけ繰り返しても足りなかったあの頃に本当の正しさと向き合う強さがほしかった。
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少女が故、嫉妬や恨み、抱えてるものが本当に純粋で痛い。 そして少女だった頃の傷は少女を終えても消えぬままで…。 大人の勝手な都合や自分を取り巻く負の感情に ほんの少しでも強くあるいは正直になれたら… 他を受け入れ、理解する事ができたら… きっともっと違った終わ...
少女が故、嫉妬や恨み、抱えてるものが本当に純粋で痛い。 そして少女だった頃の傷は少女を終えても消えぬままで…。 大人の勝手な都合や自分を取り巻く負の感情に ほんの少しでも強くあるいは正直になれたら… 他を受け入れ、理解する事ができたら… きっともっと違った終わりだっただろうな、と思いました。 そしてまた、みんな少女が故に、それができない心の脆さを 痛々しくも綺麗に表現した作品でした。 イヤミスを読んだ時の様なもやぁっと感がありますが、 比較的読みやすく、すーっと読める1冊です。
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