1,800円以上の注文で送料無料

みんな蛍を殺したかった の商品レビュー

3.6

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/09/01

自分だけが悩んでいるわけではない。人にはそれぞれ悩みがあってその悩みを他人には理解してもらうことができずに生きている人がいる。また、自分が大切にしているもの、考えていることを奪われることの恐ろしさというものが表現されていた。

Posted byブクログ

2024/08/31

高校生のお話。 自分の高校生の時と世代が違い過ぎて笑。 現代の子達は日々生きていくだけで大変な事が多いんだなぁ…自分だったら乗り越えられるかな?と考えてしまいました。ツライ

Posted byブクログ

2024/08/28

読みやすかったです。 蛍、オタク3人それぞれの末路が何とも。 4人の視点から意外な関係性や、蛍の死の真相など気になってどんどん読み進めていきました。

Posted byブクログ

2024/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん、自分には合わなかった。 お互いネカマ的なことやってるとか、ものすごく不細工と美人の姉妹と兄弟とか、すべて都市伝説やネットミーム的不幸だけを並べられても… 他人を綺麗だから、で、養子にしようとか、身代わり自殺がバレずにまかりとおっちゃうとか。物語にリアリティがあまりになくて、共感できず。残念。 (あと、ぱっと見にも誤字脱字が多くてびっくりした。それは作風的なわざとなのかもしれないけど)

Posted byブクログ

2024/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰にも愛されていないオタク女子3人が美少女蛍に出会い破滅に向かう話。 蛍がなぜ3人を狙ったのかが、後半に明かされるのだけど理由がちょっと無理やり過ぎて話がどうでもよくなってきちゃった。 オタク3人への嫌がらせも都合よすぎてなんだかな。 蛍を養子縁組で家族に迎え入れる件で、五十嵐母子の言い争いが始まりかけた時、ここからどうなるかワクワクした瞬間に終わった(笑) 1番興味を惹く部分になりそうだったのにこんなにあっさり終わったのが残念。もっとお互いに思ってることぶちまけるでしょ、そんな場面あればなあ。 全体的に会話が一方通行で、誰も相手のことを理解しようとしないから、こんな事になるんだろうけど。 唯一蛍を養子にするくだりで言い争いになりそうだったのに、そこもすぐ締めるから面白さが短くて満足出来ない。 蛍と栞の入れ替わりが成功するのにはびっくり。 こんな簡単に高校生が思いつきでやったことが周りを欺けるなら一流の犯罪者になれるよ。

Posted byブクログ

2024/08/13

クラスの女の子たちはいつだって息を吐くように作って嘘をつく。 …でも女の子たちは、孤立しないために、あるいは自分の番が回って来たときに褒めてもらえるように、嘘をついて生きていくのだ。(p.38) 嗚呼ーどうして、女の子という生き物は、こんなにもこわいのだろう。ゲームにでてくる、ど...

クラスの女の子たちはいつだって息を吐くように作って嘘をつく。 …でも女の子たちは、孤立しないために、あるいは自分の番が回って来たときに褒めてもらえるように、嘘をついて生きていくのだ。(p.38) 嗚呼ーどうして、女の子という生き物は、こんなにもこわいのだろう。ゲームにでてくる、どんな強敵よりも、おそろしい。(p.84) ー身の程知らずもいいことに、昔からそうだった。ボクは、いわゆるイケメンばかりを好きになる習性があった。きっと自分が醜いせいだろう。美しいものに惹かれてしまうのだ。だからという訳でもないが、恋が叶ったことなど一度もなかった。 …いつだって歩いているだけで「あれはない」と頼んでもいないのに評価を下され、すれ違いざまのキモいという言葉をミュートする術もなく、美しくない顔に生まれただけなのに、世界は信じられないくらいにHARDモードだった。(p.93) 人間は中身なんていうけれど、あれは普通以上の人だけが持てる思想だと、ボクは思う。 醜いと、見た目だけで、中身まで腐っていると認識はれてしまう。 だけどある意味それはー事実、なのかもしれなかった。(p.94) 私は毎日、流れ作業をこなすように、大川の幸せそうな投稿に対して、いいねを押した。本当はいいねなんて思ったことは、一度もなかった。だって、大川が子供の写真をあげるたび、苦しくなった。死にたくなるくらいに、羨ましかった。…映えるスポットを見つけては写真を撮り、アプリのフィルターでいい感じに加工して、覚えたてのフランス語をタグ付けし、オタクだった自分はもういないのだと主張するみたいに、格好つけた投稿をした。 タイムライン上だけでは、自分も、大川と同じくらい幸せなのだと主張したかった。 でも、はっきり言ってその行為は虚しいだけだった。 だって私は全然、幸せじゃなかった。 御伽噺のお姫様とは正反対に、いつまでも、どこまでも、不幸だった。(p.146) この世界はー無加工なものほど、きれいだった。(p.172) 私だって最初は、智世の写真を載せて、いいねが来るのが楽しかった。智世を可愛いと褒めてもらえるのが、何よりの喜びだった。でもInstagram上で知り合った、会ったこともないママ友の投稿に、いいねと思っていなくても、義理でいいねを押している自分がいることからも、もう私はSNS上のいいねが、無価値であることに気付いていた。タイムラインは誰かと競い合う場所だった。自分は幸せだと偽る場所だった。 偽るためにはじめたのに、私はもうー疲れていた。(p.194) あまりにも、きれいだった。きれいすぎて、涙があふれた。 心から、美しさとはー、希望なのだと思った。 美しかった頃、私は、自分の美しさにどれだけ価値があるのかなんて、知らなかった。 だって、あんなに若くて、美しかったのに、誰よりも不幸だったのだ。(p.277) 容姿なんて、心のきれいさには関係ないと、心から思っていたからだ。美しく生きようと思えば生きられると、そう思っていた。だけど、それは自分が美しかったから、そう思えていただけなのだ。(p.278) 誰もが憧れる美しさを持つ蛍。彼女は美しいだけで周りの人を惹きつけ、普通のことをしているだけなのに、優しい、性格が良いと褒められる。容姿がいいだけなのに…。 オタクが集まる生物部に入り、オタクなるしか生きる道がなかった人達に新しい風を吹かせるものの、それは善意なのか…文章からでも蛍の美しさを理解するには十分で、私の周りにこんな女の子がいたら、美しさのあまり、嫉妬するかもしれない。 蛍は、暗い日常から連れ出してくれた光なのか、それとも、日常を壊す悪魔なのか…。 過去と現在を行き来する語り口で、蛍の印象が二転三転する。 オタクになるしか生きる道がなかったという容姿にコンプレックスを持つ者たちのどうしようもない嘆きが悲しく、どうせ無理と諦めの気持ちがあるものの、心のどこかで愛されたい、可愛くなりたいと欲が燻っており、親近感を感じた。醜い容姿の人しか分からない感情、美しさで人生を謳歌できる者、全く人生は違うものになると思う。 私も容姿にコンプレックスがあり、中学生の頃は、美容整形外科のホームページを読み漁っていた。一度気になり出すと、見ようとしていないのに街のクリニックの看板が目に入ってくるのがよく分かる。 容姿が全てではない、女の子は愛嬌だよという言葉を言われても、どこか納得いかない。だって、顔が良ければ、芸能人にだって、キャビンアテンダントだって、アイドルにだってなれる。職業選択の幅が広がるのは間違えないと思うから。

Posted byブクログ

2024/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

んーーーこれオタクが悪いんじゃなくて みんな何かしらの家庭環境でひねくれて 収集がつかなくなってしまったのね。 私は割と心が健康だから みんな打開策あるよ! お金とか声とか能力とか才能1つ持ってるのにと思ってしまった。 最後の最後まで親からの愛をみんな求めてたなあ。

Posted byブクログ

2024/07/21

The イヤミス(ミスではないか?)といった感じの小説だった まぁどちら側から見ても憎かったんだなぁとしみじみ思いながら読了

Posted byブクログ

2024/07/18

日を開けると内容理解しにくくなるからまとめて読んだほうがいい 意外と大人より子供の方が残虐な思い抱くし、未熟ゆえ深く考えずやってみちゃうよな〜

Posted byブクログ

2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わってすぐに思ったのは「マジか・・・」でした。 面白かった。サクサク読んでしまった。 冒頭に悲惨な光景。 「永遠の親友へ  殺してくれてありがとう」 とメッセージを書いた(送ってない)蛍が 特急電車に轢き殺されて、バラバラの肉片になってしまった。 時は戻り。 京都の底辺高校。そこの生物部はオタクの集まりと言われている。 五十嵐雪は、家が裕福、デブ、ブス。双子の姉がいたが事故で亡くしている。双子の姉はかわいかった。夢女子 大川桜は、オンラインゲームに夢中。家ではできないので生物部のパソコンでやってる。ブスだが声がロリ声。一人称は、オンラインゲームの影響で「ボク」 声が原因でいじめられたことがあるので、あまり外ではしゃべらない。 猫井栞は、腐女子。日記を書く。右頬から口にかけて10cm四方にひどいやけどがあり、あまりしゃべることができない。母親に虐待されている。亡き父は栞に「小説を書く才能がある」と言っていたが、小説を書くと母がヒステリーを起こすので書かない。 そこにめちゃくちゃきれいな転校生、七瀬蛍が入部してきた。 「え?私たち、オタクだよ?」「・・・・私も、オタクだから」 といって入ってくるが、どこが? 蛍は、部室にいるシルバーアロワナに歓喜したり、ゴキブリに似た気持ち悪い虫を大量に飼ったりしている。 同級生たちには、オタクとしてさげすまれていたりするのに、蛍は「親友だから」といって3人と仲良くする。っていうか・・だんだん取り入ってくる。 雪の母はなくなった姉を溺愛し、雪はないがしろにされていた。 姉が亡くなって母は雪の中に姉が入ってるといい、ごはんを2人分食べるように強要しだす。 姉がいたころはないがしろだったが、自分のなかに姉がいると思っている今は、母が優しい。でもそれは私にではなく、姉に対しての愛情だ。 2つのお弁当のうち一つを蛍にあげた。 蛍は両親が死んで今は一人暮らしであること、致命的に料理ができないのでいつもコンビニごはんだというので毎日お弁当を一つたべてもらうことになった。 蛍に家の状況を話すと「遊びに行く」といって家にきた。 母は蛍がかわいくて、いい子だと夢中になる。まるで姉がいたころのよう。 雪にも冷たくなった。 そして母が言い出す「蛍ちゃん、うちの養子にならない?」 大川桜はオンラインゲーム上の「コイビト」がいた。放課後部室でログインするとよくいた彼と仲良くなり、チャットしていたが、電話で話そうということになる。 自信のロリ声にちょっと不安だったが、それをほめてくれた。 そのうち「写真を送って」と言われた。相手も送ってきた。 それは彼のアイコンに似たさわやかな王子様みたいな顔。 自分のは、昔からあったアイコンだが、実際は蛍に似ていた。 そこで蛍と撮ったプリクラの蛍の部分を送ってしまった。 「会おう」といわれたがそれは無理。 だが、あるとき蛍と相手が遭遇してしまった。蛍は意味がわからなかったが、 桜に説明をうけて「じゃぁ会うときは私が相手をする。チャットは二人でやればいいよ」っていう。 だが実は・・・ 栞と蛍は同じ作者の本を読んでいた。柊木沢エルの「世界の果てで君を呼ぶ」。 そこから仲良くなっていく。あるとき栞は小説をこっそり書いていると知った蛍は「読みたい」という。 そこで2カ月かかった蛍のために小説を書き上げた。百合っぽいのは、自分が蛍をそういう風に想っているから? それを読んだ蛍はものすごくほめてくれて、賞に応募しようと言い出す 「ほら!柊木沢エルさんが審査員だし!」 でもそれは無理。 だって、実は柊木沢エルは、栞の母で、父が亡くなってからスランプでかけなくなってしまったのだ。 栞が書くと「かけない私への嫌味!?」といって暴れだすので、母には絶対見せられない。 すると蛍は「私の名前で出す?もったいないよ、こんな面白い話!」 それでOKと言ってしまった。 そして蛍は・・・ って話。 ここからまた「えぇ?」ってことがどんどんあって、 めちゃくちゃ目が離せないお話でした。

Posted byブクログ