それでも世界は回っている(1) の商品レビュー
小さな日常やささやかな出来事が、じんわりと心に染みてくる。 うまくいかないことや、ちょっとした寂しさも、 それでもいいんだよとやさしく受け止めてくれるような物語だった。 登場人物たちもどこか不器用で、でもちゃんと前に進んでいて、 その姿に少し救われる。 大きく何かが変わるわ...
小さな日常やささやかな出来事が、じんわりと心に染みてくる。 うまくいかないことや、ちょっとした寂しさも、 それでもいいんだよとやさしく受け止めてくれるような物語だった。 登場人物たちもどこか不器用で、でもちゃんと前に進んでいて、 その姿に少し救われる。 大きく何かが変わるわけじゃないのに、 読んだあと、自分の見ている世界がほんの少しやわらかくなる感じ。 タイトルの通り、それでも世界は回っていると思える一冊。
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物語のような詩のような。 登場人物のことばが印象的。付箋を貼りながら読みたくなる。登場人物誰か1人は、価値観共通な人出てくるような本
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2026年、最初のレビューがこの本になりました。 今年もよろしくお願いします♪ この本は昨年度に読み終わっていますが、3部作一気読みのため年をまたぐことに。 タイトルの「それでも世界は回っている」とは、「時間」のこと。 いろんな奴のいろんな時間が存在する。 俺の時間、お前の時...
2026年、最初のレビューがこの本になりました。 今年もよろしくお願いします♪ この本は昨年度に読み終わっていますが、3部作一気読みのため年をまたぐことに。 タイトルの「それでも世界は回っている」とは、「時間」のこと。 いろんな奴のいろんな時間が存在する。 俺の時間、お前の時間、世界の時間 自分の時間と世界の時間がずれてしまうと、身のまわりのあれこれと折り合いがつかなくなる。 「インク」3部作という謳い文句で、〈六番目のブルー〉のインクを探しに旅に出る。 まだ始まったばかりなので、インク探しで本を3冊も書くのか、どんな話になるのかお楽しみ、という感じ。
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一日の終わりに読むことを楽しみにしていたのに、止まらなくなってあっというまに数日で読んでしまった 積ん読から2巻を探し出さなくては… スピンのカラーが美しい、いや、あたたかくて懐かしいような触れたくなるような青色でうれしかった
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物語を読む、というよりも オリオと一緒に六番目のブルーを探す、 旅を共有している気分になれる本、 「世界を回しているのは寂しさなんだよ」 「でたらめも、繰り返されるうちに本物になる」 だから何、とか結論こうだ、とか そういうものじゃなくって、 ただそこにある、「それ」が書いて...
物語を読む、というよりも オリオと一緒に六番目のブルーを探す、 旅を共有している気分になれる本、 「世界を回しているのは寂しさなんだよ」 「でたらめも、繰り返されるうちに本物になる」 だから何、とか結論こうだ、とか そういうものじゃなくって、 ただそこにある、「それ」が書いてある感じ。 どうしてこう、格好つけていないのに 惹かれる言葉が浮かぶのか、 物語の一部分でさらっと出てくる言葉で 駄目を肯定されてしまうような、不思議 「それでも世界は回っている」 その通りだね 物語の全てではないけれど、 「でたらめも、繰り返されるうちに本物になる」 という言葉があまりにも 私には有難くて仕方が無かった。 2.3が楽しみ、
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『月とコーヒー』から派生し、〈インク三部作〉と称される作品の第1作目。やっとここに辿り着きました。図書館からの3冊まとめ借りです。 主人公のオリオは14歳。両親を亡くし、どこにも居場所がなかった時、見出した拠り所がベルダさんの務める博物館の保管室でした。 ここでは、世の中...
『月とコーヒー』から派生し、〈インク三部作〉と称される作品の第1作目。やっとここに辿り着きました。図書館からの3冊まとめ借りです。 主人公のオリオは14歳。両親を亡くし、どこにも居場所がなかった時、見出した拠り所がベルダさんの務める博物館の保管室でした。 ここでは、世の中のあらゆるものを記録・保管していました。ある日ベルダさんが突然亡くなり、オリオは保管室の責任者を引き継ぐことになります。 ベルダさんが保管台帳の記録に使っていたのが、〈六番目のブルー〉のインクで、「この世でいちばん深い海の底の青色」と云うべきものでした。ところが、このインクの在庫が底を突き、オリオはこの幻のインクを求め旅に出るという物語です。 インクと博物館館長やベルダさんの口癖、(どんな苦難にも屈しない魔法の言葉)「それでも世界は回っている」が物語の核になっています。オリオは、旅を通じて様々な場所で様々な人と出会い、つながりながら成長していくのかな? 個性的な登場人物、加えてこれまでの作品の登場人物が出てくる魅力と、さりげなく散りばめられた哲学的で深い文言が、大人心をくすぐります。 静かで淡々と語られる文体が、現実と幻想が混在したような不思議な世界観を生み出しています。やっぱり吉田篤弘さんの紡ぐ物語は、読み手の想像力を刺激し、深い余韻を残します。 人生の意味、希望、成長というテーマを描く、〈六番目のブルー〉インク探しの旅は続きます。
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ファンタジーと言うよりは哲学的な世界観の物語でした。 独特の哲学的価値観の主人公から見る独特なルールに則って生きている人たちや世界のお話。 個人的に好きな雰囲気です。ふわふわ不思議な読書感。 つづき物だと思ってなかったので、意外な所で終わりました。そのうち続きも読みたいです。
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始めて読む作家さん。 読みやすくて、すーっと文章が入ってくる。そして、あーそうだなぁ~って大切な言葉もすーっと入ってくる!
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旅の終わりから見て、いちばん遠い場所は旅の始まりなの。 私以外の誰かの所有物になるのが許せなくて、二百八十回の分割払いにしてもらいました。だから、そのために私は働いています。それは、ちっとも悪いことじゃない。何かのために働いていたら、思いのほか長つづきするものですし
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万年筆のインクを集めている。 昨今、たくさんのメーカー(や個人)がご当地インクやコンセプトインクなど、とにかく数えきれないほど出しており、まさに百花繚乱の状態だ。 中でも人気はやはり青系インクなようで、たぶんバリエーションは一番多いのではないか。 水のように澄んだライトブルーか...
万年筆のインクを集めている。 昨今、たくさんのメーカー(や個人)がご当地インクやコンセプトインクなど、とにかく数えきれないほど出しており、まさに百花繚乱の状態だ。 中でも人気はやはり青系インクなようで、たぶんバリエーションは一番多いのではないか。 水のように澄んだライトブルーから、夜の底のように深い深く、星さえ見えない日のブルーブラックまで。くすんだ青、煌めくラメの混ざった青。 この世に青いインクはどれだけの数あるのだろうか(これを書いている今も新たな「青」が誕生しているかもしれない)。 ****** この世で一番美しい「青いインク」の物語、そのはじまり。 「月とコーヒー」で書かれていたインクはこれか。 これはインクが主役(と言っていい)の物語。 失われたインクを求めて旅に出る少年と彼を取り巻くさまざまな人たちとの交流が描かれる、どこかわからない不思議な世界。 世界のあらゆるものを収蔵する博物館で仕事をする少年。彼はリアルで地に足つけた社会には居場所がない子どもだ。 博物館での仕事は彼のための世界だったけれど、彼に仕事を教えてくれた"師"ともいえる人がある日突然亡くなってしまうところからストーリーは始まる。 彼は仕事を引き継ぐことになるのだが、これまで記録のために使われていた青いインクが尽きてしまったことを知る。ストックもない。けれど、この記録をするのはそのインクでなければならないのだった。 自由人の叔父とともに、インク工場があったという小さな町への旅に出る少年。テレパシー?で彼と会話する謎の少女。なぜだかわからないが彼を追いかける刑事。続きがとっても気になる(たぶんハードな話にはならないはず)。 どこのものでもない、不思議な世界の物語。 どこのものでもなさそうな名前のひとたち。 優しく温かく、なにかどこかの星の光景をスノードームの外側から眺めているような、滋養に満ちたスープのような、そんなお話だ。 ****** さて、万年筆インクの楽しみは、書くこと以外にもいろいろあって。 特に(何の役にも立たないが)楽しいのが「滲ませる」こと。ペーパークロマトグラフィー的な感じでインクを水で滲ませると実にたくさんの色が含まれていることが実感できる。似た色だと思っていたインクの中にまるで異なる色が含まれている驚き。 筆を洗ったあとに拭いたティッシュペーパーについたインクの残りとか、えも言われぬ美しさですよ。未体験の皆さま、ぜひ一度。
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