声の在りか の商品レビュー
早くこの本に出会えていたなら、私も乗り越えていけたのかなぁ、なんて思ってしまいました。しかし、それはそれで、今の私があるのだから、この先はこのお話を心に留めて前に進んでいきたい。お陰で凝り固まった私の頭が少しずつやわらかくなってきているのがわかります。
Posted by
あの時ああ言えばよかったと後で気づくこと、 私もよくあります。 本当に言葉って難しい。 でも、諦めたら、どんどん声が失われる。 自分の声を取り戻せるのは自分だけ。 孤立は解放だと言える主人公の成長に天晴れ!
Posted by
ママ友と呼ばれるグループの縛り、話の通じない夫との縛り、色んな関係の縛りを我慢して、自分の声を押し込んで出さないようにと気をつける生活。私も希和と同じような性格なので、共感が絶えない。 でも、勇気と潔さを持って声を出してみたら、上手く伝わらなくても自分の解放につながる。ひいては、...
ママ友と呼ばれるグループの縛り、話の通じない夫との縛り、色んな関係の縛りを我慢して、自分の声を押し込んで出さないようにと気をつける生活。私も希和と同じような性格なので、共感が絶えない。 でも、勇気と潔さを持って声を出してみたら、上手く伝わらなくても自分の解放につながる。ひいては、周りからの理解も得られやすくなる。 希和が変わったことで、子どもの晴基くんも、お母さんに少しだけ気持ちを吐けるようになったのかなと思う。 大人として、子どもとどう関わっていくべきなのかも教えてもらった一冊でした。
Posted by
子どもとの距離感、親としてのちょうどいい按配がつかめないってのは、主人公と同じで自分も現在進行形でそうです。読んでいて耳が痛いな、苦しいなってところもありました。反省。 でもこうやって本に出会って問題提起されると、どうしたらよくなるかと模索して悩んで考えることで、少しずつ変わって...
子どもとの距離感、親としてのちょうどいい按配がつかめないってのは、主人公と同じで自分も現在進行形でそうです。読んでいて耳が痛いな、苦しいなってところもありました。反省。 でもこうやって本に出会って問題提起されると、どうしたらよくなるかと模索して悩んで考えることで、少しずつ変わっていけるんだと思います。というか、ダメなところは見直して変わろうと思います。(主人公を見習って) 自分の思ってることを言えるようになってきたのも私は最近のことだし(これは結婚して変わったなぁと。旦那に感謝。) 狭い世界にいたら分からなかったことも、色んな人に出会ったり、本を読んだりして気付かされることが沢山あります。 この本も色んなことに気付くきっかけになる本だなと思いました。
Posted by
放課後子供を預かる アフタースクールで働きながら、学校のお母さん達との付き合いや、理解のない夫との向き合い方に息が詰まりそうになる。 言葉に発すれば楽になる事もあるけれど、それには勇気がいり、つい言葉を飲み込んでしまう。 伝えて繋がる大切さを考える。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言いたいことが言えない主人公、希和。意見や考えがないわけではなく、言いたいことが形になるのに時間がかかったり、周囲の雰囲気に忖度してたり、親や配偶者からの影響だったりで、言葉を呑み込むうちに、自分の希みが叶わないのが当たり前の息詰まった日々を送っている。そんなある日、息子、晴基の「こんなとこにいたくない」というメッセージを見つけてしまう。 ますは言ってみるってが大事なのかな?自分の理想を急に実現する事なんて無理ゲーなんだから、「あなたは全部間違っている」と大きく出るのではなく、「食事の後、流しにお皿を出しておいて欲しい」とか「友人を家に呼ぶなら1週間前には言って欲しい」とか。 その時生じる摩擦を恐れるのは「平和主義」ではなく「怠惰」なのかもしれない。大きい声の人が強い圧力で封じてくることもあり得るが、そういう人は意見を言わなくても圧してくるだろうし、そういう圧を巧みにかわすってことも、生きていくうえで必要な技量なのかもしれないし。 俺なんかは言いたいことを考えなしに言ってしまって、あとで収拾つかなくなるタイプで、どっちかというと、主人公の配偶者である困ったおっさんに近いタイプ。じゃ、そんな俺みたいなのが、希和さんより生きやすいのかというと、そんなことでもないと思うが。 余談だが、親しい友達が作ったLINEグループに自分が入ってなかったことを知った時、その瞬間は過剰な嫉妬とか絶望に囚われるけど、実はそういうフィルターを持った人選をするグループって中に入ってみると、結構楽しくなかったりするので、あまり絶望しない方が良い。希和さんの場合は、保護者グループLINEだったので、実務的に困ることもありえたのだろうけど、それでも、その中って多分スゲー窮屈で蒸し暑くて不愉快な空間だったと思うよ。
Posted by
結婚生活が長くなると言わなくてもいいこともあるけど言わないと伝わらないことだらけでもある。 会社の人の前での夫と家族の前での夫は違って当たり前。妻にしか見せられない姿は笑けてくる。 こどもにはこどもの世界があって友達の一言で頑張る姿勢へ変わるのは素晴らしい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『あなたの心の声は、きちんと届いていますか?』 言いたいことを思うように言えず、心の中に溜め込んでしまう希和。言えなかったがために、長い間解けることのない誤解。そんな希和の精細な気持ちを丁寧に綴りながら、心のわだかまりを解き放っていく。 他人のことを思いやり、言いたいことを飲み込んでしまうことが、さらに他人との溝を深めてしまう。やはり、言いたいことはしっかりと口にして伝えることが大切だということを学びました。
Posted by
2021.12.3読了 尊重と遠慮はちがう。 夫や保護者は精神年齢が低すぎだし、こういう人相手にするのしんどそ… 加えて主人公は自分の考えをまとめるのがとても不器用で、そういう人は他人に下に見られるし、自分の正しさは疑わない部分もあるし。 自分の機嫌は自分で取る、それができ...
2021.12.3読了 尊重と遠慮はちがう。 夫や保護者は精神年齢が低すぎだし、こういう人相手にするのしんどそ… 加えて主人公は自分の考えをまとめるのがとても不器用で、そういう人は他人に下に見られるし、自分の正しさは疑わない部分もあるし。 自分の機嫌は自分で取る、それができるだけでとても素敵な人に見えるなぁ。
Posted by
この主人公は昔の私だった。感情をうまく言葉にできずに飲み込んで、もどかしい思いをしていた。 読み進める毎に勇気が湧いてくる作品だった。やはり寺地はるなさんの作品好き。
Posted by