声の在りか の商品レビュー
久々に「読み終わりたくない」って思った本。 希和の心情や状況が、手に取るように わかった。自分もこんなことあるな、あったな。 みたいな感じ。 寺地はるなさんは、心情のいいまわしが 私にとって絶妙。
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共感でき、すらすら読めた。 周りを恐れず、自分の言葉で話す希和の成長物語。 子どもを一人の人として尊重する大切さに、改めて意識を向けれた。 『子どもはいずれ、ここではない世界に旅立つ。自由と、それにともなう責任を手にする。 見守ることしかできないならば、せめてその瞬間までしっか...
共感でき、すらすら読めた。 周りを恐れず、自分の言葉で話す希和の成長物語。 子どもを一人の人として尊重する大切さに、改めて意識を向けれた。 『子どもはいずれ、ここではない世界に旅立つ。自由と、それにともなう責任を手にする。 見守ることしかできないならば、せめてその瞬間までしっかり目を開いていよう』 しんどいとおもっていても、子どもの成長はあっという間だから、今の時間を大切にして子どもに向き合っていきたい。
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子育て中って色々周りが気になって仕方ないものだ。 子どもが生まれて直ぐの頃、育児雑誌の記事に振り回されたものだ。この月齢ならこれが出来て当たり前、とか。 学校へ行くようになれば勉強が気になるし周りの母親同士の付き合いも難しい。無理して付き合うよりあっさり切ってしまったほうが楽なん...
子育て中って色々周りが気になって仕方ないものだ。 子どもが生まれて直ぐの頃、育児雑誌の記事に振り回されたものだ。この月齢ならこれが出来て当たり前、とか。 学校へ行くようになれば勉強が気になるし周りの母親同士の付き合いも難しい。無理して付き合うよりあっさり切ってしまったほうが楽なんだよなあ。 話は、PTA のこと、学童の子ども達のこと等々。 自分の体験とも重なりあう部分が多く、面白かった。 一つ一つの話は結論が出ないままで終わっているように思った。結論より過程かな。 要という人物、気になった、どういう人なのか。 そこはもう少し掘り下げてほしかったなあ。 希和は自分を見つけたね。
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2/4 図書館で借りたもの。 小学4年生の息子が出入りする民間学童で働きはじめた希和。子どもたちに振り回されながらも、希和はいつの間にか自分の考えを持たなくなったことに気付き…。 自分と希和に似ているところが多く、のめりこむように読んだ。 “彼女たちのことなどすこしも好きではない。仲良くなりたいとは思っていない。それでもなお「あっち側」は、明るくまばゆい。” “母はよくこんなふうに、他人の外見のことを気軽に口にする。太ったの痩せたの老けたの整形したんじゃないかだのと。一緒に暮らしていた頃はそういうものだと思っていたが、ひさしぶりに聞くとやはり、その無神経さにぎょっとする。” “特技・なし、趣味・読書。数十分なやんでようやくそう書き入れた履歴書が、今さら情けなくなる。なし、とは。三十数年生きて、特技・なし、とは。” “わたしが今この子に向けているのは、ほんとうに愛情だろうか、ほの暗い支配欲求にかられているだけなのではないか、もしくはただの八つ当たりではないか、といつも頭の片隅で自分に問いかけてきた。” “落としたら拾えばいい。簡単なことだ。落とした相手が今みたいに偶然にその場に居合わせた他人だったら黙って手伝うだけなのに、自分の子どもだと苛立ってしまう。 無意識のうちに、なにを言ってもいい相手だと決めてかかっている。子どもをひとりの人間として尊重するということのむずかしさを、何度も何度も手のひらに載せて、たしかめてきた十年だった。” “晴基が遠くなった、と思っていた。でももう、手を離す時期に来ているということなのだろう。すこしだけ涙が出た。お母さんお母さん、とまとわりついてきた、小さな手。希和のスカートの裾をぎゅっと握っていた手。” 今は私にべったりの息子も親離れの時期がくるのだろう、いつまでも甘えててほしいけど、子離れできるかな…と想像して泣いた。 夫や、子どもの同級生の親たちに意見を言わずにいた希和が、だんだん自分の声を取り戻していくのが良かった。
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PTA、子どもの世界以上に大変なんだ。SNSか。田舎も。「よそから来た人。どこに住んでも疲れはする」「すでにこうだと決まっていることを、自分の頭で考え直す人は少ない。“常識”に委ねるほうが楽だから…」「お互い何となく思い込んだまま、何十年もすれ違っていた」日常のあるある。
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小学生の子育て真っ最中、しかも最近のはやりやまいの休校直前のお話ということで、本当にリアル。 基本的には、小説を読むときには現実とは少し離れていたいという気持ちを持ってる。だから、はやりやまいの話が入ってくる物語は急に現実に引き戻されて苦手だと感じていたのだけど、この本に関しては、日本のどこかで実際にあるんじゃないかとグッと身近に感じられた。決して嫌ではなくて、考えなくちゃならないことのように思えた。 私もママ友は必要最小限でよいと思っている。宿題とか持ち物とか聞ける人はいるし、子どもは子ども、親は親だから、そんな仲良くなる必要を感じていない人間で。とはいえ仲悪くしたいとも思わない、何も考えてないといえばそれに当たるような。ただ、こどもが人質にとられてるという感覚はすごくわかる。 私は子供に対して愛情深くないから、この本はそんなに刺さらなかった…。 子供が大好きで、けど子供のことよくわからなくて、すれ違ってしまう、叱りすぎて後悔する、みたいな方ならきっと響くのではないでしょうか。 なので、ブックダーツなし。本は面白かったけど、自分はつくづく毒親だなと、実感しました。 いつかこどもが手から離れた時に読んだら、後悔するんだろうか?ちゃんと読んでおけば、と。 それとも…?
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【おすすめの人】 ママ友で悩む人・子育てで悩む人 価値観が古いと感じる人 価値観を押し付けてしまう人 【感想】 自分の想いを仕舞い込むことってよくあるけれど、この本を読んでいると、言わないと伝わらないなって感じる。壮大な勘違いをしていたり。 あと、子どもはほっといても勝手に育っ...
【おすすめの人】 ママ友で悩む人・子育てで悩む人 価値観が古いと感じる人 価値観を押し付けてしまう人 【感想】 自分の想いを仕舞い込むことってよくあるけれど、この本を読んでいると、言わないと伝わらないなって感じる。壮大な勘違いをしていたり。 あと、子どもはほっといても勝手に育って強くなるって思った。
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言いたい事が素直に言えない、、あの時言っていれば、どう変わっていったんだろう。凄く気持ちがわかる。そのひと言を言う勇気。変わらないかもしれないが自分が変われる。頑張ろうと思う気持ちが湧いてくる。
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早くこの本に出会えていたなら、私も乗り越えていけたのかなぁ、なんて思ってしまいました。しかし、それはそれで、今の私があるのだから、この先はこのお話を心に留めて前に進んでいきたい。お陰で凝り固まった私の頭が少しずつやわらかくなってきているのがわかります。
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あの時ああ言えばよかったと後で気づくこと、 私もよくあります。 本当に言葉って難しい。 でも、諦めたら、どんどん声が失われる。 自分の声を取り戻せるのは自分だけ。 孤立は解放だと言える主人公の成長に天晴れ!
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