死にたがりの君に贈る物語 の商品レビュー
「あなたが死んでしまったその後で」 物語の結末を知るために。 匿名サイトで知り合った相手の事など出会うまで分からないが、実際に会い未成年だと分かった時点で帰るよう促すべきでは。 「友達なんかじゃない」 ファンだから知りたい事。 作品の事を語るのならば本人たちの勝手だが、彼女の言...
「あなたが死んでしまったその後で」 物語の結末を知るために。 匿名サイトで知り合った相手の事など出会うまで分からないが、実際に会い未成年だと分かった時点で帰るよう促すべきでは。 「友達なんかじゃない」 ファンだから知りたい事。 作品の事を語るのならば本人たちの勝手だが、彼女の言う通り生前隠し通していた情報を安易に扱うのは良くないことだろう。 「ユダとジナ」 在ってはならない物語が。 熱狂的なファンである皆が声を揃えて本物だと思うほどだったのだろうが、誰が何を意図して置いたのかが重要な点だろうな。 「さよならも言えない」 日に日に増える退場者は。 これだけの短期間で簡単に壊れてしまうのであれば、反抗的な者がいなくとも最初から計画自体に問題があったのではないか。 「あなたが見た夢」 いつまでも残り続ける者。 自身はアンチであると認め罵詈雑言を言い続けているにも関わらず新作はしっかりと読むうえ、帰ろうと思わないのだろうか。 「ある小説家の死」 心を病んだ者が出した答。 炎上覚悟で出版したのだろうが、どれだけの反響があるか予想出来たのなら続編と共に同時出版という形をとれなかったのか。 「愛がすべてなのだとしても」 全てを知り物語の結末を。 物語を綴り続ける者が決めた行く末が与える打撃は相当なものだろうが、理由も聞かず一方的に責めるのは間違いではないか。
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図書館で借りた本。 天才小説家ミマサカイオリが亡くなった。人気小説の最終巻だけ執筆しないまま。 完結を知りたいファン7人が廃校に集められて小説通りの共同生活を始める事になった。
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本当に、面白かった。 もうラストはひたすらに涙。 特にあとがきは、最高だった。 「あなたの小説を読んでから死なせてよ」 「もしも私の小説を読みたいと思ってくれるならどうかあなたも生きてくれませんか。あなたがいるから、私は小説を書こうと思います。」 「愛してもいない小説に、怒りを叫ぶ人間なんていない」 数多くあった言葉の中でこの言葉が1番好き。
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すっごく面白かった!! 展開が天才! 最初はなんかあんまり面白くないなって思ってしまってすみません! 衝撃的だし、心が温まるし、涙腺も緩む! とても良い物語でした。
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SNSが日常となっている今、すごく良いものを手にした気がする。 "皆"に好かれる必要はないけど、いつのまにか数字や匿名のコメントを気にしちゃう、ほんと厄介! 分厚い本なのに読みやすくて楽しかったです
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あなたのために、小説を書きます。 死にたがる少女に最後のメッセージを送る。 誹謗中傷に負けそうなときに読むんです。
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SNSや、ネットのコメントについて問題提起してる作品。ネットという公の場でどうしてあんなにも誹謗中傷ができるのか。自分がそう言われたらどう感じるのかな?匿名性って良いところも悪いところもある
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死にたがりの君に贈る物語 著作者:綾崎隼 発行者:ポプラ社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 第5回未来屋小説大賞ノミネート作品。
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ページをめくる手がこんなに止まらないのは綾崎隼さんの作品だけ 相変わらず伏線回収がお見事すぎる… ミマサカリオリのあとがきでぽろぽろ泣いてしまった
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綾崎隼さんの小説を初めて読みました。 「この作品は人を救います!」という帯と「死にたがりの君に贈る物語」というタイトルに惹かれて読み始めました。 読み始めてすぐに本の世界に引き込まれて、文章もとても読みやすく読み進める手が止まりませんでした。 続きが読みたい!早く読み進めたい!と...
綾崎隼さんの小説を初めて読みました。 「この作品は人を救います!」という帯と「死にたがりの君に贈る物語」というタイトルに惹かれて読み始めました。 読み始めてすぐに本の世界に引き込まれて、文章もとても読みやすく読み進める手が止まりませんでした。 続きが読みたい!早く読み進めたい!と思える小説に久しぶりに出会えました。 それこそ、この小説の中に出てくる、ミマサカリオリの小説を愛している読者になった気分でした。 『Swallowtail Waltz』が読んでみたい!と思ったし『Swallowtail Waltz』ほど影響力のある小説に出会いたいと思いました。 家族にもオススメしたいと思えたし、何度も読み返したいと思えました! 文句無しの傑作だと思います!!! ―この世界には、 物語を必要としている人間がいる。 全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリ。しかし、人気シリーズの完結目前、インターネット上で訃報が告げられた。奇しくもミマサカリオリの作品は厳しい批判にさらされ、更にはミマサカリオリに心酔していた16歳の少女、純恋が後追い自殺をしてしまう。幸い、彼女の自殺は未遂に終わるものの、純恋は「完結編が読めないなら生きていても意味がない」と語った。やがて、とある山中の廃校に純恋を含む七人の男女が集まり、そこで絶対に起こるはずのない事件が起きて……。 二度読み必至の傑作!! 今の綾崎隼が自身に、読者に問い掛ける、痛切な青春ミステリ。 多くの人に読んでほしいです。 私は、この小説に出会えてこの小説を読むことができて本当によかったです。 目次 プロローグ 第一話 あなたが死んでしまったその後で 第二話 友達なんかじゃない 第三話 ユダとジナ 第四話 さよならも言えない 第五話 あなたが見た夢 幕間 ある小説家の死 最終話 愛がすべてなのだとしても エピローグ あとがき 登場人物 塚田圭志(つかだけいし) 26歳。主催者。杉本敬之のいとこ。 稲垣琢磨(いながきたくま) 24歳。大学院生。元ボーイスカウト。 広瀬優也(ひろせゆうや) 21歳。大学2年生。主人公。 清野恭平(せいのきょうへい) 18歳。高校3年生。家出中。 山際恵美(やまぎわえみ) 26歳。家事手伝い。 佐藤友子(さとうともこ) 23歳。フリーター。 中里純恋(なかざとすみれ) 16歳。高校中退。 上田玄一(うえだげんいち) 大樹社、文芸編集部の部長。 杉本敬之(すぎもとのりゆき) ミマサカリオリの担当編集者。 山崎義昭(やまざきよしあき) ミマサカリオリの初代担当編集者。
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