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死にたがりの君に贈る物語 の商品レビュー

3.8

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2021/09/03

『男女7人再生物語:失われた最終章を求めて…』 天才作家ミマサカリオリは、人気小説の最終巻を出版する前に急逝し、それを追いかけるように16歳の少女が自殺を試みた。未完の小説を完結させようと熱狂的ファンが廃校に集まり共同生活を始めるが… 途中から一気読みでした!

Posted byブクログ

2021/08/20
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隠されている真相があまりにも多くてその真実を予想しながら読んでいくのがものすごく楽しかったです。途中で、その真実にたどり着くような書き方がされていたけど、真実が分かったあともその真実にたどり着くまでの過程の方が気になって、結局最後のページまでドキドキしてました。 読者の気持ちも作者の気持ちもどっちも理解できるから、後半になるにつれて感情移入が止まらなかったです。 自分を守るために罵倒するの、分かる気がするなぁ この作品と作中作がリンクしてる感じがたまらなくて、現実と創造の狭間で迷子になったような感覚さえしちゃいました。 作中作も全編読みたいから単独で出版されないかなぁと思ったり。

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2021/08/16
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沢山のことに騙され、気づいて驚きの本だった。純恋ちゃんがミマサカリオリを救ってくれた。ミマサカリオリが純恋ちゃんを救ってくれた。純恋ちゃんが生きていてくれたからミマサカリオリは続きを書いてくれた。ミマサカリオリが生きていてくれたから純恋ちゃんを救えた。ミマサカリオリのあとがきを読んだ時は感動した。自分も生きようと思った。この本は生きようと1歩前に前進させてくれる本だ。

Posted byブクログ

2021/08/16
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この本を読んで、どれだけ絶望的なことがあって死にたいと思っても、生きてることが大事なんだなって思った。 もし、純恋の自殺が成功したいたらミマサカリオリの最終巻は読めなかったんだな、って。 生きててくれて、ミマサカリオリの心を救ってくれたから報われた。 どちらも絶望の中にいたかもしれないけど、お互いの存在が救いであり、生きる意味になれたんだなって思うと、どちらも死ななくて本当によかったと思う。

Posted byブクログ

2021/08/09
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ミステリー要素もあり、サクサクと読み進められました。 謎が解けるまではどんな風になるのかと思っていましたが、ラストで謎か明かされ、最後のあとがきは本当に感動しました。 小説家や絵描きの視点から見ると勇気づけられる作品だと思います。 私は趣味として絵描きをしているのですが、本当に自分の価値がわからず自暴自棄になる時も多いです。そんな時にこれを読んで、 「あなたがいるから私は小説を書こうと思います。」 これに本当に共感できて泣きそうになりました。 ティーン向けの小説ですが、何か心にグッと来るものがあり面白かったです。

Posted byブクログ

2021/08/01

大人気小説シリーズの完結目前で作者の訃報が流れ、熱狂的なファンが自殺未遂を起こす場面から始まる本作。 作品の世界をなぞるために始まった、コアなファンによる廃校での共同生活。そこにミステリ要素も加わり、ぐいぐいと読ませる。 そして。ある程度わかっていた(というかわかるように書かれて...

大人気小説シリーズの完結目前で作者の訃報が流れ、熱狂的なファンが自殺未遂を起こす場面から始まる本作。 作品の世界をなぞるために始まった、コアなファンによる廃校での共同生活。そこにミステリ要素も加わり、ぐいぐいと読ませる。 そして。ある程度わかっていた(というかわかるように書かれていた)にもかかわらず、やっぱり終盤はグッときました。 読者の気持ちも作家の気持ちも、どちらもわかる。わかるがゆえに、終盤の本音の応酬、そしてエピローグとあとがきが刺さりました。 この本を読んでいる読者ですら共同生活の一員のような気持ちになってきたからこそ、味わえた感情だと思います。 話題作なのも納得の物語でした!

Posted byブクログ

2021/07/14

冒頭から「なんか変だな、こういう流れなんじゃないかな」「この人はこうなんじゃないかな」と思っていたら、その通りの話になってしまった。 タイトルもなんでこのタイトルなんだろうと思っていたけど、そのまんまのタイトルだった。 小説家に限らず、音楽など他の分野でもいえる。 非凡な才能を...

冒頭から「なんか変だな、こういう流れなんじゃないかな」「この人はこうなんじゃないかな」と思っていたら、その通りの話になってしまった。 タイトルもなんでこのタイトルなんだろうと思っていたけど、そのまんまのタイトルだった。 小説家に限らず、音楽など他の分野でもいえる。 非凡な才能を持っている人は、ものすごく臆病で、繊細なんじゃないか。 そして非凡な作品には、熱狂的なファンと、厄介なファンが付き物である。 私の心が清らかでないからか、あまりにも優しくてできすぎた世界に感じてしまった。 電撃文庫っぽい文体だなあと思っていたら電撃文庫出身の作家さんでした。 ティーン向けの作品。

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2021/07/04
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 圧倒的人気を誇っていた作家のミマサカカオリが突如死んだ。未完の最終巻は読めず、16歳の少女は悲観して自殺を図る…  ミマサカカオリのファンが小説になぞらえた廃校で共同生活を送る事になり、そこで見つかった読めないはずの最終巻の原稿が発見されてから、ミマサカカオリはメンバーの中に居るのだと探り合いになる。  誰がミマサカカオリなのかも気になりましたが、離脱していくメンバーの本当の思惑と、もがき苦しんだミマサカカオリと16歳の少女の純粋な想いがラスト爽快でした。思えばミマサカカオリ自身も不幸な生い立ちで、そうならざるを得なかったのかと…あの場に居たメンバー全員、それぞれ前へ進めて良かったです。

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2021/07/03
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これは読者と、そして作家の為に贈られる物語だ 1人の作家の死をきっかけに集う7人の男女 大好きな小説に彼らは一様にして救われている 最終巻を待ちわびて待ちわびて、そしてそれをもう手にすることは出来なくなった それはなんて悲しく、もどかしいことだろう だから彼らは小説の真似事を、廃校に集い集団生活をする そして1人、また1人と脱落者 秘密を抱えた彼らの、最後の大きな秘密が明らかになる 読者にとっては大好きで大切な作品だから 最終巻を読みたいから 大好きな作家への願い事は 小さいけれど、大きな救いだ なによりも『ラスト』に証明されてた そうしてどうか、私のために、自分自身のために、小説のために生きて欲しいと 私も叫びたくなる 「綾崎先生の作品達が大好きです!!」 舞原家の人達が出なかったのがちょっと残念 結構楽しみにしてるのです舞原家

Posted byブクログ

2021/06/20
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ミマサカリオリという人気小説家が急逝した。 それによって中里純恋(すみれ)が後追い自殺を。 ケガだけですみ、よかった。 そして小説のストーリーを模して、廃校の共同生活へ。 お洒落をするというのは心を武装すること、自信のない自分を少しでも誇るため着飾り化粧をする。↑わかる気がする。 あとがきで全てが丸く収まり 良かった。

Posted byブクログ