烏百花 白百合の章 の商品レビュー
短編集なのに借りたり返したり、えらく時間がかかってしまった。もちろん番外編なのでちょっとしたエピソードばかりだが、この後に関わってくるものもあるのだろう。 かれのおとない(雪哉×茂の妹みよし) ふゆのことら (一柳×雪哉) ちはやのだんまり(千早×妹結×シン) あきのあやぎぬ(...
短編集なのに借りたり返したり、えらく時間がかかってしまった。もちろん番外編なのでちょっとしたエピソードばかりだが、この後に関わってくるものもあるのだろう。 かれのおとない(雪哉×茂の妹みよし) ふゆのことら (一柳×雪哉) ちはやのだんまり(千早×妹結×シン) あきのあやぎぬ(なぜ彼は多くの妻を?) おにびさく (鬼火灯籠職人) なつのゆうばえ(大紫の御前娘時代) はるのとこやみ(長琴の弾き手の真実は?) きんかんをにる(奈月彦×姫宮×雪哉一部浜木綿)
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「かれのおとない」 死を知らされた。 末の子が機転をきかせて行動しなければ、与えられたもののせいで醜い争いを続けて家族も離散してたかもな。 「ふゆのことら」 試合はボロボロ。 本人は軽い気持ちで発した言葉であったとしても、誰が言っているかによって捉えられ方は変わってしまうな。 ...
「かれのおとない」 死を知らされた。 末の子が機転をきかせて行動しなければ、与えられたもののせいで醜い争いを続けて家族も離散してたかもな。 「ふゆのことら」 試合はボロボロ。 本人は軽い気持ちで発した言葉であったとしても、誰が言っているかによって捉えられ方は変わってしまうな。 「ちはやのだんまり」 妹の相手と会う。 噂や勝手な想像で作り上げた相手を見ていたら、大切な部分を見落としてしまい真実を知れなかっただろうな。 「あきのあやぎぬ」 知らなかった事。 夫婦だからと言って全てを把握しているわけではないとはいえ、住処に関わる話は相手にも伝えるべきだろう。 「おにびさく」 自信のない者は。 職人である限り技術や経験が自分よりもある相手など山ほどいるだろうが、そこで個性を出せるかが勝負だろ。 「なつのゆうばえ」 仲間を見つけた。 もしも贈り物に意味を込めていたのであれば、それをもらった時に何を感じるのか少し考えれば分かるだろう。 「はるのとこやみ」 通じた想いとは。 本当に愛した者と子をなしていたのであれば、瓜二つの姿を見た時の反応は全く違うものだったのではないか。 「きんかんをにる」 父と娘の時間に。 毒見役すら欺くことが出来るものを盛るなんて、相当な知識を持っていなければ実行することは不可能だろう。
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本編の登場人物やその人物を取り巻く人々のサイドストーリー。 アニメは見たが本編を読んでいないので人物相関図はありがたかった。 この世界は古の日本を彷彿とさせるのだが、登場人物の言葉遣いが、現代っ子ぽさを感じるところがあり、やや違和感を覚えたが(表現したい世界観に言葉が追いついて...
本編の登場人物やその人物を取り巻く人々のサイドストーリー。 アニメは見たが本編を読んでいないので人物相関図はありがたかった。 この世界は古の日本を彷彿とさせるのだが、登場人物の言葉遣いが、現代っ子ぽさを感じるところがあり、やや違和感を覚えたが(表現したい世界観に言葉が追いついていないような印象) 本編を読むのが楽しみになった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
八咫烏シリーズの世界観に深みが増すような外伝集。比較的、地方にまつわる話が多かったかなという印象。郊外の人から見た山内はふしぎと新鮮で、本編のメインキャラクターはなんだかんだいってほとんど貴族ないし中央で活躍する人々なんだよなあと思い出した。 以下お話ごとの所感 かれのおとない……少女からみた雪哉の描写が新鮮。大切なものの喪失と向き合うとき、ひとりでは難しいよねと思う。 ふゆのことら……少年からみた垂氷時代の雪哉。前話につづいて幕間が埋められて、雪哉の行動原理がすこし捉えやすくなった気がする。 ちはやのだんまり……終始笑いながら読めた。ふたりがそれぞれ偏見を持たないようにしたり相手へ礼儀の基準を合わせる努力をしたりしてるというのに千早、ひとの頑張りにタダ乗りするな。笑 あきのあやぎぬ……西本家って山内の良心を司ってたりするのかしら。前話の姉弟といいノブレスオブリージュを地でいく人たちらしい。もしくはやらぬ善よりやる偽善というやつか。奈月彦の性格は金烏の全能感由来かと思っていたけどひょっとすると西家で過ごしてた影響も大きそうと思い始めた。個人的には受け入れられないと感じる気持ちも大事にして欲しいなと思う(矜恃こそ人間の核だと思うので)けど、両方の意見をしっかりぶつけ合ってくれたのが良かった。 おにびさく……大紫の御前って、良くも悪くも細かいところをよく見れる人なんだなあと思う。偏執してなければ有能なお人なのだろう。 なつのゆうばえ……推し活は用法容量を守ってしようねと身につまされる話。病んでる時に出逢って沼るのは、わかる。 はるのとこやみ……単ぶりに東家の原液を浴びた感じがする。普段は雪哉が貴族の立場を渋々で使っている様子を目にすることが多いので、ここまで潔く特権を振り翳しているともはや感心すらできる。これまでの話の中でもさまざまな貴族の立振る舞いの形を見てきたぶん一層そう思う。 きんかんをにる……人の上に立つ者としての姫宮の仕上がりっぷりと、初期に比べてすっかり只人に落ち着いてしまった奈月彦で、嬉しくなったり切なくなったり、いろいろな味がする。
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あとがきで作者自身が語られているように、第2章から見ると、古き善き時代の物語です。 かれのおとないで始まり、 きんかんをにる、で終わる… 泣けます。
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番外編の短編集。 人の気持ちの描写がきれいで、世界観と相まって切ない気持ちと和む気持ちがわいてきます。
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シリーズ外伝。 主要な登場人物の素顔に触れることができて、面白かった。 2章の不穏な空気を感じたあとの外伝、なんだかホッとした。 やっぱりこの雰囲気が好きだなぁ。
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面白かった。 気になっていたキャラのサイドストーリーが充実。 東西南北と季節やシーンが綺麗に絡んで、気持ちよく読めた。 最後の、きんかんをにる、が泣ける。
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山内の平和な世界を懐かしく思った。同時に、いろんな人がどういう経緯を辿ったんだかうろ覚えで、記憶をめちゃくちゃ探った。雪哉と姫宮の絡みはもうなんだか切ない。
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外伝の外伝みたいな位置づけみたいな感じかな。 その中でもこれからの導入を予感させる最後の話うまいなぁ…
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