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リボルバー の商品レビュー

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471件のお客様レビュー

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2021/08/31

ゴッホの死は、自殺か?他殺か?そしてゴーギャンとの関係は? 一丁のリボルバーが謎を生む、アート・ミステリー。 0 プロローグ いちまいの絵  I ふたつのリボルバー II サラの追想         III エレナの告白 IV ゴーギャンの独白      V オルセーの再会 VI...

ゴッホの死は、自殺か?他殺か?そしてゴーギャンとの関係は? 一丁のリボルバーが謎を生む、アート・ミステリー。 0 プロローグ いちまいの絵  I ふたつのリボルバー II サラの追想         III エレナの告白 IV ゴーギャンの独白      V オルセーの再会 VI エピローグ タブローの帰還 主な参考文献有り。協力のリストは驚異! 錆びついた一丁のリボルバーが始まりだった。 オークション会社に勤める高遠冴は、サラと名乗る女性から ファン・ゴッホを撃ったというリボルバーの出品を望まれた。 本物か?偽物か?・・・ゴッホの死は、自殺か?他殺か? そして、サラは何者なのか?冴の調査が始まる。 サラの話から明らかになる素性・・・娘から母、祖母と遡り、 ゴーギャンへ行きつく。ゴッホとゴーギャンとの確執。 そして、真実は? 多くの書簡を遺したゴッホと弟のテオ。 自伝や執筆を遺したゴーギャン。 だが、肝心な事は皆、語らずにあの世に去ってしまっています。 その事実とフィクションの狭間を埋めるが如くの、この作品。 ゴッホは好敵手であり、友だったと言うゴーギャン。 その至高の「彼方」に到達しつつある彼に嫉妬し、 焦がれ、憧れる彼の独白は、深い友情をも物語っています。 二人へのテオの心情を理解したうえでの、お互いの行動も。 また、その二人が冴の大切な友人と言った、莉子。 冴の、友人の莉子への想いも二人の関係に重なる部分があります。 莉子に追いつきたい冴の心情。そんな冴を認めている莉子。 サラとペータース、冴とサラ・・・様々な友情は、あの描かれた 「ひまわり」の如く集う。これは友情の物語でもあるんだな。 ゴッホとゴーギャンの「ひまわり」を見る機会があれば、 じっくりと鑑賞してみたいとも、思いました。

Posted byブクログ

2021/08/29

原田マハ先生のゴッホの物語『たゆたえども沈まず』が大好きで、前作は画商の林忠正など、日本人とフィンセントの弟テオが中心の物語だったため、今回はゴーギャンとフィンセントの物語が読めると期待していた。 ゴーギャンの独白はとっても面白かったが、自分自身がオークションに興味がなかったこと...

原田マハ先生のゴッホの物語『たゆたえども沈まず』が大好きで、前作は画商の林忠正など、日本人とフィンセントの弟テオが中心の物語だったため、今回はゴーギャンとフィンセントの物語が読めると期待していた。 ゴーギャンの独白はとっても面白かったが、自分自身がオークションに興味がなかったことと、美術史を語って時代を理解する部分がどうも入り込めなかった。 本人たちが主人公の物語を読んで美術史を理解するようなアート素人なので、また今までのようにアーティスト自身の語り口調で繰り広げられるマハ先生ワールドが読めるといいな。

Posted byブクログ

2021/08/27

山田五郎のyoutubeのゴッホの回で、ゴッホの死の原因は避暑で遊びに来ていた悪ガキに撃たれたものだという研究があると言っていたので、本作もそれに沿った物語になるものと思っていたら、それを通り越したぶっとんだミステリー小説となっていた。いくらなんでもゴーギャンが真犯人とは考えにく...

山田五郎のyoutubeのゴッホの回で、ゴッホの死の原因は避暑で遊びに来ていた悪ガキに撃たれたものだという研究があると言っていたので、本作もそれに沿った物語になるものと思っていたら、それを通り越したぶっとんだミステリー小説となっていた。いくらなんでもゴーギャンが真犯人とは考えにくいが、まあファンタジー小説と考えればありかな。最近の著者の作品は特に歴史を引っくり返すようなものが多く、ちょっとやりすぎではないかとも思うのだが、読み物としては特級の面白さがある。

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2021/08/25

この作品を読む前は、ゴーギャンはゴッホのことを生活費を得るため便利に利用したいただけで、アルルでの共同生活後は特に気にとめていないのだろうと思っていました。でもゴーギャンが晩年ひまわりの種を取り寄せ描いていることからも、この小説のような複雑な感情があり、ゴッホにとらわれ 苦悩する...

この作品を読む前は、ゴーギャンはゴッホのことを生活費を得るため便利に利用したいただけで、アルルでの共同生活後は特に気にとめていないのだろうと思っていました。でもゴーギャンが晩年ひまわりの種を取り寄せ描いていることからも、この小説のような複雑な感情があり、ゴッホにとらわれ 苦悩するゴーギャンがいたのかもしれないなと感じました。

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2021/08/23

天才だなあ、どうしてこんな物語が思いつくんだ笑 現実で本当にオークションに出品されたリボルバー、この本を読めば偽物やん、と秘密を知っている気持ちになる 本当の話だったら嬉しいなー 自殺ほど悲しいものはないからね この本を読んでる間に美術館に行ってゴッホとゴーギャンの作品を見...

天才だなあ、どうしてこんな物語が思いつくんだ笑 現実で本当にオークションに出品されたリボルバー、この本を読めば偽物やん、と秘密を知っている気持ちになる 本当の話だったら嬉しいなー 自殺ほど悲しいものはないからね この本を読んでる間に美術館に行ってゴッホとゴーギャンの作品を見てきた、タイムリーだったな、ゴーギャンの絵がすごく好みだった 絵画にハマる人、あまり分からなかったけど、今ならわかる気がする、こんなにも壮絶な歴史がいっぱいあるなんて面白すぎるでしょ、、、、

Posted byブクログ

2021/08/23

ゴッホとゴーギャン。深く知れば知るほど関係性が謎でミステリー。本当に自殺だったのかゴーギャンとの事故だったのか。想像するだけでロマンを感じる。真実はどうだったのか、この本は謎のひとつを楽しませてくれた。

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2021/08/20

前作の続き?のようなゴッホにまつわる物語。リボルバーの真偽、由緒経歴を探す中で明らかになってくるゴッホとゴーギャンの関係。そしてゴーギャンの子孫を登場させてのミステリー。作品への溢れる愛と共にこうだったかもしれないゴッホの最後の大胆な発想に感服しました。

Posted byブクログ

2023/05/04

原田マハさんのアート小説は読むと非日常な世界に連れて行ってくれる。情景も美しく遠い存在の名画を近くに感じる事ができるから大好き。 『たゆたえども沈まず』はゴッホ兄弟の話、今作『リボルバー』はゴッホとゴーギャンの話と言う感じだろうか。 個人的には、同じ「ゴッホの物語」としてだった...

原田マハさんのアート小説は読むと非日常な世界に連れて行ってくれる。情景も美しく遠い存在の名画を近くに感じる事ができるから大好き。 『たゆたえども沈まず』はゴッホ兄弟の話、今作『リボルバー』はゴッホとゴーギャンの話と言う感じだろうか。 個人的には、同じ「ゴッホの物語」としてだったら『たゆたえども沈まず』の方が好みかもしれない。

Posted byブクログ

2021/08/20

リボルバーって、拳銃のことだったんだ。わからぬまま読みました。ゴッホのことが、少しわかった気がした。

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2021/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歴史的偉大な画家の1人として何となく知っていたゴッホ。耳切り事件や拳銃での自殺、生きている間は絵が売れず貧しく精神的に病んでしまったなど、悲劇的なエピソードが有名ですが、この本を読んで、よく知らずにゴッホの人生を不幸だと決めつけてしまっていた自分を見直したい。 原田マハさんの手によって、遠い存在だったゴッホ、それ以外にもゴーギャン・テオがとても人間らしく描かれており、本を読み終えた今彼らがまるで友人のような近い存在に感じられ、もはや愛おしさまである。 最後に麦畑でゴッホとゴーギャンが話していた描写が印象的で、久しぶりに会えたゴーギャンに強がってしまいながらも同志である大好きな友人との再会に喜ぶゴッホの笑顔が私の想像の中で頭から離れない。 あくまでフィクションですが、画家の人生と絵画の関係性などアートの深さや面白さをこの本で学ぶことができて良かったです。もっと原田さんの他の芸術家さんの本を読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ