1,800円以上の注文で送料無料

リボルバー の商品レビュー

4

471件のお客様レビュー

  1. 5つ

    128

  2. 4つ

    202

  3. 3つ

    110

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2021/09/19

・これは、原田マハが書いた「こころ」だ。先生とKのはなし。 ・ゴッホとゴーギャンは、まったく似ていない双子、だったのかもしれない。 ・たかとう冴 ・ギロー オークション社長 ・ジャンフィリップ 同僚 ・サラジール リボルバーを持ち込んだ ・リアムペータース ラヴー亭オーナー

Posted byブクログ

2021/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原田さんの小説の何がやばいって読んだ内容が実は真実そのものじゃないのか?って思わず信じてしまいそうになるところだ。原田さんの前作『たゆたえども沈まず』では登場することなかった(あれ?してたっけ?)ゴーギャンとの関係を2丁のリボルバーを追って歴史を紐解いていくって言うんだから、最初はまたゴッホかよって読むつもりじゃなかったんだけど、ゴーギャンの人生観の方にウエイトが傾いているようなので読むことにしたら見事に嵌ってしまった。 異色映画『最期の手紙』ではどこかの若者による事件とも言われていたゴッホの死にまつわる仮説が原田マジックでこれほど感動な史実(?)にしてしまうとかもう脱帽するしかない。 ラストに出てきた未発表作品とか思わずググって探そうかと思いそうになるくらいだからいやはや... 外れ作品もあるけれど、美術史を面白く興味づかせてくれる原田さんには感謝しかなく、今後ゴッホ、ゴーギャンの来日展があったら絶対行こうと誓った。

Posted byブクログ

2021/09/10

昨年、国立西洋美術館で大英博物館展が開催され、そこでゴッホのひまわりを見ていました。 画面は一面黄色で、植物の絵だとは思えない圧倒的なパワーに暫くそこから動けなかったのを覚えています。 ゴッホとゴーギャンはいつも肩を並べて書かれることが多いけれど、その作風は全く異なりどちらかとい...

昨年、国立西洋美術館で大英博物館展が開催され、そこでゴッホのひまわりを見ていました。 画面は一面黄色で、植物の絵だとは思えない圧倒的なパワーに暫くそこから動けなかったのを覚えています。 ゴッホとゴーギャンはいつも肩を並べて書かれることが多いけれど、その作風は全く異なりどちらかというとゴーギャンには後暗い影すら見えることがありました。なかなか自分では言語化できなかったそこが本当に上手く、痒いところに手が届くように書かれていたと思います。 本作は正直、途中までは少し長く感じられたけれど、半分以降のスピード感は凄まじくあっという間に読み切ってしまいました。 史実とは異なるファンタジーですが、こうであってほしいと心から願わずにはいられない、そんな作品でした。

Posted byブクログ

2021/09/08

史実とフィクションを織り交ぜた作品、 読みながら自分の妄想もどんどん膨らんでわくわくが止まらなかった!面白い! 生前1点しか絵が売れなかったゴッホ。 価値は後からついてくるものだとしても、亡くなってから世界中の誰もが知ってる人になって、何百億円で絵が売れてるこの今の世界をどうに...

史実とフィクションを織り交ぜた作品、 読みながら自分の妄想もどんどん膨らんでわくわくが止まらなかった!面白い! 生前1点しか絵が売れなかったゴッホ。 価値は後からついてくるものだとしても、亡くなってから世界中の誰もが知ってる人になって、何百億円で絵が売れてるこの今の世界をどうにかして見せられたらいいのに!って何回も思った。 ゴッホもゴーギャンも幸せな人生だったと思いたい! 時代の先をいくってかっこいいなぁ 後から時代がちゃんと追いついてるのもすごい。

Posted byブクログ

2021/09/08

210906*読了 原田マハさんの「たゆたえども沈まず」「ゴッホのあしあと」を読んでから読むと、より背景を理解した上で読めるのでおすすめです。 今回はゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーが、2019年にオークションにかけられ落札されたことから着想されたストーリー。 毎回、原...

210906*読了 原田マハさんの「たゆたえども沈まず」「ゴッホのあしあと」を読んでから読むと、より背景を理解した上で読めるのでおすすめです。 今回はゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーが、2019年にオークションにかけられ落札されたことから着想されたストーリー。 毎回、原田マハさんのアート系小説を読むたびに思うのだけど、マハさんの小説こそが現実な気がしてしまいます。 ゴッホとゴーギャン、二人の画家の交流と離別。 ゴッホについては先に述べた2冊でよく知っていたけれど、ゴーギャンについてはほとんど知識がないままに読み、彼の人生の切なさや小説で描かれている苦悩に胸が締めつけられました。 今回も本当によかった…。 マハさんが書くアート小説って本当にすばらしい。 いつも、心を豊かにしてもらえます。大好き。

Posted byブクログ

2021/09/05

今度はゴッホとゴーギャン! 「不遇のうちに生涯を閉じた」といわれるが、幸せか不幸かは他者がはかれるものじゃないとつくづく思う。 けれど、固定されたイメージで語られることが多い。 こうあったらいいな、こうあったらおもしろと自由に想像の翼を広げられるのが小説。 原田マハさんの筆力に、...

今度はゴッホとゴーギャン! 「不遇のうちに生涯を閉じた」といわれるが、幸せか不幸かは他者がはかれるものじゃないとつくづく思う。 けれど、固定されたイメージで語られることが多い。 こうあったらいいな、こうあったらおもしろと自由に想像の翼を広げられるのが小説。 原田マハさんの筆力に、もしかしてホントに?と思ってしまうおもしろさでした。

Posted byブクログ

2021/09/05

『ジヴェルニーの食卓』を読んでこの本を知り、読んでみました。 様々な参考文献から、史実を元に「実はこうだったのではないか?」というフィクションを作られたようですが、ものすごく説得力があり惹きこまれました。 ゴッホの絵がとても好きで、色々調べながら読んでる内に、二人の画家にすっかり...

『ジヴェルニーの食卓』を読んでこの本を知り、読んでみました。 様々な参考文献から、史実を元に「実はこうだったのではないか?」というフィクションを作られたようですが、ものすごく説得力があり惹きこまれました。 ゴッホの絵がとても好きで、色々調べながら読んでる内に、二人の画家にすっかり興味を持ってしまいました。 またフランスに行った時にこの本に出てきた場所を巡ってみたいと思います。 『永遠の門 ゴッホの見た未来』という映画を先に見ていたので、視覚的に入りやすかったです。

Posted byブクログ

2021/09/04

読了後暫く空間的時間的な旅をしていた気がした。初めタイトルからもっと物騒な物語を想像していたが冴の視点から落ち着いた気持ちで読み進められた。そもそもゴッホの他殺説があるということを10年以上前にテレビの特集で初めて知った。多分右利きであったゴッホが何故左腹を撃ったのかとの問題展開...

読了後暫く空間的時間的な旅をしていた気がした。初めタイトルからもっと物騒な物語を想像していたが冴の視点から落ち着いた気持ちで読み進められた。そもそもゴッホの他殺説があるということを10年以上前にテレビの特集で初めて知った。多分右利きであったゴッホが何故左腹を撃ったのかとの問題展開だったような。それからもっともっと議論されてもいいのではとずっと引っかかっていた。そして今それはここではもうどうでもいいことなのかもしれないと思う。時間と共にスキャンダラスな事件を超えてゴッホ、ゴーギャンのひたすら絵に対する熱い思いが確かに残っている。この小説でゴーギャンの視点も私にとって新鮮なものだった

Posted byブクログ

2021/09/03

帯や新聞のあおりに惹かれて読んでみました。著者様の作品は初めてでしたが、とても読みやすく、普段アートに触れる事の少ない私にはかなり斬新な作品だなと思いました。お話の内容も、著者様の他の作品も読んでみたいなと思える程に面白くはありますが、私が勝手に期待していた感じとは少し違い、小さ...

帯や新聞のあおりに惹かれて読んでみました。著者様の作品は初めてでしたが、とても読みやすく、普段アートに触れる事の少ない私にはかなり斬新な作品だなと思いました。お話の内容も、著者様の他の作品も読んでみたいなと思える程に面白くはありますが、私が勝手に期待していた感じとは少し違い、小さな範囲で静かに進んでいき、なんだか少ない情報を繰り返して進んでいくような、同じことを何度も読むような、そんな印象を受けました。その分、わかりやすいとも言えます。表現が綺麗で情景も浮かびやすく、感情移入もしやすい。雰囲気も内容も優しい作品だなと感じました。

Posted byブクログ

2021/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴッホとゴーギャンの話。 オークション会社の主人公の元に持ち込まれた拳銃は、ゴッホを撃った拳銃とのこと。 ゴッホがオレンジの家で狭い中アトリエにして色々絵を描いてる中 ゴーギャンを誘う。 ゴッホの弟が金を積んで(元々ゴッホも弟に金もらって描いてる)ゴーギャンが来てくれて、ひまわりの絵いっぱい。 ゴッホは飲むと暴れるからといって、弟から拳銃を渡される。弾は入ってないとのこと。だが、その拳銃は、弾は入ってないと言ってゴッホが弟に渡していたもの。 ゴーギャンが脅しの為にゴッホに向けるが、弾が入ってる!といって揉み合いの中発射される。ゴーギャンは拳銃を埋める。 ゴーギャンがパラオで作った子どもにどんどん伝承していって、その拳銃が出てくるというお話。

Posted byブクログ