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三体 Ⅲ(上) の商品レビュー

4.3

177件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    77

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/07/02
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いやそりゃここまで絶望と奇跡を繰り返してたら神の存在も信じたくなるよな。。 雲天明が三体世界に捕獲されてた奇跡には思わず声に出して「えっ????」と言ってしまった。 遺伝子情報から体も完全に作られたということなんだろうか…そもそも本当に本物の雲天明なのか…? 「四次元のかけら」のくだりも気になる。。絶対これ今後の重要ポイントじゃん…藍色空間と万有引力どうなるの そしてルオジー偉大すぎない???? ルオジーの信者になっちゃうよ私なら、、最も誇るべき地球人だよルオジー

Posted byブクログ

2023/05/28
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前作で羅輯が三体人に突き付けた両刃の剣の最終兵器。 膠着状態に陥って終わったけれど、それはそれで納得の終わり方だった。 なんならこれで『三体』が終わってもいいくらいの。 さて、ではどんな続きが始まったのか。 「面壁計画」と並行して行われていた「階梯計画」について書かれる。 「階梯計画」とは、三体本国に人類のスパイを送ること。 その計画を進めていたのがPIAで働いていた程心(チェンシン)で、スパイに選ばれたのが、程心の学生時代の友人であり末期がん患者の雲天明(ユンティエンミン)。 孤独な雲天明の程心への思いや、PIAの、情の入り込む余地のない冷たい世界と程心の温かな優しさ。 面白く読んでいたら、あっさり計画は失敗して雲天明の脳は宇宙のかなたで行方不明になる。 そして、均衡がとれていたはずの地球人と三体人の関係が激変する。 羅輯が一人、三体人に突き付けていた最終兵器を、程心が受け継いだ5分後、三体人は地球を攻撃した。 程心の優しさは、最終兵器のボタンを押せないと見越していたのだ。 ところが宇宙のかなたでも状況が変わる。 人類が負けることを見越して逃亡した宇宙船「藍色空間」と、それを三体の破壊兵器「水滴」二機と追いかける「万有引力」 三体の裏切りはここでも行われたが、それを救ったのが宇宙に漂う四次元の世界。 この部分も面白かった。 さすがに三体人も四次元相手には闘えず、先に四次元について研究していた「藍色空間」の反撃にあって、地球は諸刃の剣を発動させる。 その結果の衝撃の展開。 え?え? じゃあ、下巻は何やるの? …って、これ『三体 Ⅱ』の時も、Ⅲで何やるの?って思ったんだよなあ。 引きが強すぎる。 それにしても、羅輯の人生って。 ただ、好きな女性とのんびり人生を過ごしたかっただけなのに、葉文潔に宇宙社会学の公理を伝授されたがために、人類を救うものと祀り上げられたり無能な怠け者と貶められたり。 結果、家族は羅輯の元を離れていき、孤独な何十年を過ごす羽目に。 程心についても、そう。 この作品は個人の行動が世界を動かしてしまう展開ばかりで、組織はいったい何してるんだろうと思ってしまう。 モブだらけの無責任な民衆、モブだらけの無能な組織。 もうちっと骨のある人はいないのか。 史強が退場してしまったのが残念。 それから楊冬と程心について。 楊冬は、血の繋がった母(葉文潔)の隠された素顔(三体に地球を売り渡した)を知ったことにより、誰のことも信じられなくなって自殺した。 程心は血の繋がらない両親に愛情をもって育てられたので、自分が辛いときでも自殺はしなかった。 この辺りも、後の展開に何か影響あるのだろうか。 SFとしても人間ドラマとしても、考えるポイントがたくさんあって、読書中すごく楽しかった。 下巻はいつごろ読めるかなあ。

Posted byブクログ

2023/05/13

また少し難解になってきました。。 一度は落ち着いたと思いましたが、まだまだ話が広がっていきそうな予感がします。 しかしこれだけの大きな話をコントロールして描いているのはすごいなあと思います。 幹がしっかりしているので枝の部分が分からなくてもなんとか楽しく読めます。

Posted byブクログ

2023/05/13

《登場人物》 程心(チェン・シン/てい・しん)……航空宇宙エンジニア。国連惑星防衛理事会戦略情報局(PIA)技術企画センター室長補佐(航空宇宙技術アシスタント) トマス・ウェイド……PIA長官 ミハイル・ヴァディモフ……PIA技術企画センター室長 艾AA……(あい・えいえい)……...

《登場人物》 程心(チェン・シン/てい・しん)……航空宇宙エンジニア。国連惑星防衛理事会戦略情報局(PIA)技術企画センター室長補佐(航空宇宙技術アシスタント) トマス・ウェイド……PIA長官 ミハイル・ヴァディモフ……PIA技術企画センター室長 艾AA……(あい・えいえい)……天文学の博士課程に在学中の大学院生 〈執剣者[ソードホルダー]候補〉 畢雲峰(ビー・ユンフォン/ひつ・うんほう)……粒子加速エンジニア 曹彬(ツァオ・ビン/そう・ひん)……理論物理学者 〈万有引力〉乗員 ジョゼフ・モロヴィッチ……〈万有引力〉艦長 ウェスト……精神科医、心理学者 関一帆(グァン・イーファン/かん・いっぱん)……宇宙論研究者 ジェイムズ・ハンター……調理管理官 褚岩(チュー・イェン/ちょ・がん)……〈藍色空間〉艦長 羅輯(ルオ・ジー/ら・しゅう)……もと天文学者。社会学の大学教授 フレス……オーストラリアに住むアボリジニ 葉文潔(イエ・ウェンジエ/よう・ぶんけつ)……地球三体協会のリーダー 楊冬(ヤン・ドン/よう・とう)……素粒子物理学者。葉文潔の娘 智子(ヂー・ツー/ちし/ともこ)……智子[ソフォン]に制御される女性型ロボット

Posted byブクログ

2023/03/29

最後まで読み通して、Ⅱ巻までは銀英伝ばりの壮大なSF小説という印象だったが、Ⅲでは一転してセカイ系となる。(「君と僕」の関係がそのまま人類の運命のような壮大な話に直結してしまう物語。)この辺りは読者の評価が分かれるのではないかと思ったが、新海誠作品が成功を収めている日本では、歓呼...

最後まで読み通して、Ⅱ巻までは銀英伝ばりの壮大なSF小説という印象だったが、Ⅲでは一転してセカイ系となる。(「君と僕」の関係がそのまま人類の運命のような壮大な話に直結してしまう物語。)この辺りは読者の評価が分かれるのではないかと思ったが、新海誠作品が成功を収めている日本では、歓呼をもって迎えられたようである。私もスピンオフらしき『三体X』まで読んでみたい気持ちになっている。

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2023/03/15

今回は、ウォールフェースプロジェクト発足時代に戻り、もう一つの奇想天外?なプロジェクト=ラダープロジェクトから話しは始まる。 前作の黒暗森林で、一応話は落ち着いたのかと思いきや、意外な展開で話は進む。時代も場所も次々に入れ替わり、中盤以降スケールがますます大きくなってくる。 やは...

今回は、ウォールフェースプロジェクト発足時代に戻り、もう一つの奇想天外?なプロジェクト=ラダープロジェクトから話しは始まる。 前作の黒暗森林で、一応話は落ち着いたのかと思いきや、意外な展開で話は進む。時代も場所も次々に入れ替わり、中盤以降スケールがますます大きくなってくる。 やはり、この作者の話のひねり方は見事で、常に想像を一歩超えてくる。 下巻でどういう大団円を迎えるのか…。

Posted byブクログ

2023/03/12

宇宙という壮大なスケールのこの物語を読んでいると、身近な悩みが小さく感じる。 三体文明の地球侵略とそれに対する人類の抵抗を描くストーリー。 人類とは全く異なる三体人の文化と思考。 生々しい人類の抵抗。 異なる文明が混じりあうことによる、二つの文明の成長と進化。 最高におもしろい...

宇宙という壮大なスケールのこの物語を読んでいると、身近な悩みが小さく感じる。 三体文明の地球侵略とそれに対する人類の抵抗を描くストーリー。 人類とは全く異なる三体人の文化と思考。 生々しい人類の抵抗。 異なる文明が混じりあうことによる、二つの文明の成長と進化。 最高におもしろい! どんな結末が待っているのか、続きが楽しみ!

Posted byブクログ

2023/05/23

どれだけかかったか、かなり長時間で読み終えた。前巻でひと段落と思いきや、というのが今巻、一巻だけで随分といろいろなことがあった。もはや宇宙だけに収まらない凄まじいスケールの話になり、どう締め括るかと思っていればなかなか気になる展開で下巻へ。細部まで読み深めるのはとても困難だけど、...

どれだけかかったか、かなり長時間で読み終えた。前巻でひと段落と思いきや、というのが今巻、一巻だけで随分といろいろなことがあった。もはや宇宙だけに収まらない凄まじいスケールの話になり、どう締め括るかと思っていればなかなか気になる展開で下巻へ。細部まで読み深めるのはとても困難だけど、なんとかついていけたかな……。作者の想像力が常軌を逸してる。

Posted byブクログ

2023/02/26

ルオジーから程心にバトンタッチした後の展開が凄まじかった。感情を優先すべきか、冷酷に判断を下すべきか…いろいろと考えさせられました。

Posted byブクログ

2023/02/24

三体三部作の三部作目上巻。 前の二部作に比べて、スケールが壮大になり、頭がついていかなくなるほどの迫力でした。 本作品では、「面壁計画」の裏で実施されていた「階梯計画」に焦点が当てられます。主人公は若き航空宇宙エンジニアの程心。階梯計画で、大学の同級生である、雲天明の脳を三体艦...

三体三部作の三部作目上巻。 前の二部作に比べて、スケールが壮大になり、頭がついていかなくなるほどの迫力でした。 本作品では、「面壁計画」の裏で実施されていた「階梯計画」に焦点が当てられます。主人公は若き航空宇宙エンジニアの程心。階梯計画で、大学の同級生である、雲天明の脳を三体艦隊に向けて送ります。 雲天明は今後どのような役割を果たすのか?下巻に向けて期待を高める作品でした。

Posted byブクログ