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三体 Ⅲ(上) の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

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2021/08/02

流石の衝撃。 何度、絶望とその回避を味合わせて読者を喜ばせてくれるんだ! いよいよ次で完結。さぁ、ページをめくろう!

Posted byブクログ

2021/08/02

(上下巻の感想) 第II部の黒暗森林に引き続き第Ⅲ部も読み応えがあった。 圧倒的なスケールの大きさと次から次へと出てくる新しいアイデアの洪水が伸び盛りの中国SFのパワーを感じさせる。 中でも、次元変換と光の低速化の話が印象的で、これらの表現し難い現象を逞しい想像力で丹念に描写し...

(上下巻の感想) 第II部の黒暗森林に引き続き第Ⅲ部も読み応えがあった。 圧倒的なスケールの大きさと次から次へと出てくる新しいアイデアの洪水が伸び盛りの中国SFのパワーを感じさせる。 中でも、次元変換と光の低速化の話が印象的で、これらの表現し難い現象を逞しい想像力で丹念に描写しようとした作家の試みが興味深かった。 また、アンドロイド化した智子と雲天明のおとぎ話を解明していく話も印象的だった。

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2021/12/19

 三部作の最終巻。地元の図書館にやっと入ったので借りる。自分が最初の貸出者だったようだ。  壮大なスケールのホラ話こそSFの醍醐味だと思う。それを感じさせる作品。以下、下巻へ。

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2021/07/24

科学・物理学的なSF要素はちゃんと気合を入れて読むと面白い。著者独自の発想かどうか分からないが各巻唸らされる。それにもまして登場人物それぞれの心情描写・会話・セリフだけでも十分読み進められる。翻訳もいいですね。

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2021/07/22

ようやく宇宙侵略っぽさがでた。 相変わらず意味がよくわからん描写はあるがスケールのデカさはすごい。 暗黒森林に晒された地球人とと三体人のの運命は。

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2021/07/22

SFは、いい意味でほら話と再認識した。SF好きなら今回のほら話も最後まで読み切れると思う。ただ、前巻、前々巻と比較すると、ずいぶんサラッと話をまとめたかな。

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2022/06/26

三体人との争いが激しくなり、 次々に展開していく様子にハラハラした。 また、星をプレゼントする様子など、 ラブストーリーとしても楽しめた。

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2021/07/19

中国のSF小説『三体』シリーズ第3巻の上です。 三部作として完結となる死神永生ですが、1巻の文化大革命時代から遠い未来までの筋がしっかりと通っていることに驚愕しました。 航空宇宙エンジニアの程心と学友だった雲天明、三体文明が制御する日本人型ロボットの智子がキーパーソンとなります。...

中国のSF小説『三体』シリーズ第3巻の上です。 三部作として完結となる死神永生ですが、1巻の文化大革命時代から遠い未来までの筋がしっかりと通っていることに驚愕しました。 航空宇宙エンジニアの程心と学友だった雲天明、三体文明が制御する日本人型ロボットの智子がキーパーソンとなります。 2巻の黒暗森林で確立された冷凍保存技術によって西暦を生きた何人かは未来でも生き、新人類が築く地球世界に影響を及ぼしました。 その際の重要人物であった無名の学者であり面壁者の羅輯と、三体艦隊を前に太陽系からの逃亡を企てた章北海の影響が今回色濃く残っています。 羅輯の静かなる戦いが功を奏して、地球文明はお互いの恒星系所在地を全宇宙に暴露する自爆装置によって三体文明との暗黒森林抑止を構築します。 これにより地球世界は三体世界から進んだ基礎科学の提供を受けることとなり、両者の技術面はいずれ拮抗することが予想されていました。 反対に三体世界は地球世界の文化を輸入し、地球で映画を上映するなどの芸術面における進歩がありました。 しかし、暗黒森林抑止を作動させるスイッチを握る人間の後継の際に平和は突如終わりを迎えます。 例えて言うならば、科学技術は外見であり文化は内面を表しているのだと感じました。 人類が軽々しく提供していた娯楽のような文化でさせ、結果として三体人にとっては最高の教材となってしまったのです。 嘘や欺瞞や謀略という凶悪な概念を、彼らは人類から受け取ったのです。 加えて太陽系を脱出した宇宙船の“藍色空間”と“万有引力”の非人類の動向が注目に値するところで、彼らの存在が地球文明と三体文明の今後にどう影響するのか気になります。 下巻にも期待します…と締めくくろうと思いましたが、最後に作中の人物に一言残したいと思います。 智子、もしくは智子を制御する三体人、あなたの性格が恐ろしい程に一番人間らしい。

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2021/07/16

三部作の第三部前半。 第二部で描かれた「面壁計画」の裏で進行していた「階梯計画」の発案者である程心が、今回の主人公。第二部の終わり方が素晴らしかったので、その後に何があっても尻すぼみではと思っていたのだが、第三部も負けないくらい面白い。人類と三体世界の関係性、人類自身の変遷などま...

三部作の第三部前半。 第二部で描かれた「面壁計画」の裏で進行していた「階梯計画」の発案者である程心が、今回の主人公。第二部の終わり方が素晴らしかったので、その後に何があっても尻すぼみではと思っていたのだが、第三部も負けないくらい面白い。人類と三体世界の関係性、人類自身の変遷などまさにSFだと思う。下巻が楽しみ。

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2021/07/13

表紙は一つの星の崩壊場面である。これが地球ではない保証は何処にもない。 上巻を読み終わった。ホントにSFなのか?上げて下げて、上げて下げて、もう一度上げて。普通これで物語を終わらすでしょ?未だ半分なの? このシリーズ全体に言えることなんですが、ケレン味たっぷりなんですよ。SF...

表紙は一つの星の崩壊場面である。これが地球ではない保証は何処にもない。 上巻を読み終わった。ホントにSFなのか?上げて下げて、上げて下げて、もう一度上げて。普通これで物語を終わらすでしょ?未だ半分なの? このシリーズ全体に言えることなんですが、ケレン味たっぷりなんですよ。SF理論部分はついていけない程に専門的なんですが、ストーリーは作者か若い時から浴びて来た〈最近の〉小説や映画が基になっているに違いない。 例えば、本書の1/3を占める第一部は、ほとんど韓流恋愛ドラマです。 「三体危機」が世界的に知れ渡った頃、独身の一介の研究者が末期癌で死にそうになっている。そんな時に友人がやってきて「あのときのお前の一言で俺は億万長者になれたんだ」と言ってポンと300万元くれる。男はそのお金で自分の癌を治せないと確認すると、学生時代の片思いの女性のために、北斗七星のそばの5.5等級の恒星をプレゼントすることを思いつく。三体危機の下、国連が資金集めのためにそんな詐欺紛いのことまでやっていたのである。その女性は匿名のプレゼントに小躍りして喜ぶ。お互い天文学徒だったので、プレゼントの価値はよくわかるのである。一方、優秀なその女性は、三体世界に人間の「脳」を送り込むという「階梯計画」の担当者だった。男は安楽死法のもと、死のうとしていた。正にその時、男の前に片想いの彼女が現れる。「安楽死法は、階梯計画の候補者を見つけるために作られたのよ」。おゝこの気持ちのすれ違い!!彼女は、男のことが何故か気になり候補者から外してもらうように画策するが、すればするほど男の候補的確%は上がってゆく。女性に、男がプレゼントの渡し主と知らされたのは、男の「脳」を乗せたロケットが三体艦隊に向けて発射された後だった‥‥ ベタベタの恋愛ドラマじゃないか。 ところが、これが壮大なSF展開の伏線かもしれないのである(多分そうだろう‥‥)。 女はあくまでも美しく描かれて、男はあくまでもカッコよく描かれる。大衆や政府は情勢次第で敵になったり、味方になったり目まぐるしい。 ちょっとあざといぐらいの大衆文学である。あと一巻、どう決着つけるんだろ。 ‥‥ところが、直ぐにも読みたいところなのに、手元に下巻がない。数日前までは予約ゼロだったのに、今日見たら私含めて予約が3人。まるで本作のように先が見えない。次のレビューは1.5ヶ月後ぐらいになるかな。 不気味なのは、序文にあたる「『時の外の過去』序文より抜粋」という文章である。かつて作者が引用したことのある『銀河英雄伝説』の真の主人公は、ラインハルトでもヤンでもなく実は「後世の歴史家」であるというのは、ファンの中に一定支持のある定説である。その段でいくと、突然出てきたこの『時の外の過去』という書物(?)は、自ら「過去に起きたことではなく、今現在起きていることでも、未来に起きることでもない」と説明している。勿論、その言い方自体が伏線なのは間違いないが、私が言いたいのはそのことではなく、この未曾有のベストセラー小説の全体構造を示しているとも思えるからである。そのことの言及は、次巻に譲りたいと思う。

Posted byブクログ