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三体 Ⅲ(上) の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2021/06/19

黒暗森林編はワクワクしながら読んだけど、今回はその後始末的な要素が多く、構成も本文、補足、本文、補足って感じでテンポが悪い。 内容は相変わらず物理要素の多い話なので眠くなる事が頻繁でその辺はさらっと読み飛ばす術を前作までに備えているから読み進めるスピードは遅いながらもなんとか進め...

黒暗森林編はワクワクしながら読んだけど、今回はその後始末的な要素が多く、構成も本文、補足、本文、補足って感じでテンポが悪い。 内容は相変わらず物理要素の多い話なので眠くなる事が頻繁でその辺はさらっと読み飛ばす術を前作までに備えているから読み進めるスピードは遅いながらもなんとか進めていられる。 途中三体星系が飛んじゃったじゃやん、あとどうやって後半持たせるの?って思ったけどなるほど、うまい具合に興味をそそられる展開になってきた。さて、後半戦。 どうしても作者がこの世紀の人であるから(当たり前だがw)表現というか比喩がこの世紀の映画や登場人物だったりするからSFとしては興ざめるシーンがしばしば。スターウォーズの映画の中で「それは七人の侍のようだな!」ってセリフがあったらしらけるだろう?って感じw

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2021/06/19

黒闇森林で全てが解決した、もうこれ以上なにか書くべき事などないだろうし、それは蛇足になって作品の評価を下げてしまうだけではないのか。 そう思っていた時期が、僕にもありました。 大変な盛り上がり。面白すぎる。

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2023/04/01

コンスタンチノープルをめぐるビザンツ帝国とオスマン帝国との攻防戦という意表を突いた場面から「三体Ⅲ」は幕を開けます。ローマ帝国の完全滅亡の意義を三体世界または地球のそれに重ねているのでしょう。目蓋を閉じると目まぐるしく世界が時間が変わります。「三体Ⅱ」はスペクタクルな映像で見たい...

コンスタンチノープルをめぐるビザンツ帝国とオスマン帝国との攻防戦という意表を突いた場面から「三体Ⅲ」は幕を開けます。ローマ帝国の完全滅亡の意義を三体世界または地球のそれに重ねているのでしょう。目蓋を閉じると目まぐるしく世界が時間が変わります。「三体Ⅱ」はスペクタクルな映像で見たい!と思わせましたが、「Ⅲ」は暗黒森林理論が果たしてテーゼなのかと問う「思想編」でしょう。それにしても「死神」と書いて「ししん」と読ませる、「死神永生」というサブタイトルが不気味です。いざ、下巻へ。

Posted byブクログ

2021/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんどん広がる物語。 読んでいてすごく楽しかった。 階梯計画の内容に驚愕。 下巻が楽しみ。 脳を送るという発想。中国人だからできる、すごい発想だと思った。

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2021/06/15

空想の翼を広げさせてもらいました。 でも、設定を広げすきた感はあるかなぁと感じました。 重量オーバーになった機体をどうするか?という場面で、あの発想は自分にはなくて驚きました。

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2021/06/14

上下巻読みおえてからふりかえって、冒頭がコンスタンティノープルだったこと、完全に忘れてた(^_^;; そうか、あれは次元の話だったのか。今見たらちゃんと書いてあったのに、わかってなかった。そうやって読み飛ばしていることがたくさんありそう。 でも、課題を乗りこえるためにひとつひと...

上下巻読みおえてからふりかえって、冒頭がコンスタンティノープルだったこと、完全に忘れてた(^_^;; そうか、あれは次元の話だったのか。今見たらちゃんと書いてあったのに、わかってなかった。そうやって読み飛ばしていることがたくさんありそう。 でも、課題を乗りこえるためにひとつひとつ解決策を積みあげていって、これでもかこれでもかと新しいアイディアがでてくるのはほんとうに読みごたえがあった。 執剣者交代の直後の大展開で、思わず「ええっ!」と声が(笑) そして〈万有引力〉と〈藍色空間〉の思いがけない行動――ここにコンスタンティノープルが生きてくる。 上巻末の程心と天明の対話は、舞台設定といい、三体世界のプレッシャーといい、ものすごく緊張感があって、よかった。

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2021/06/13

待ちに待った最終作。期待を裏切らない展開で、最後まで翻弄された。全体を通じて素晴らしい作品。個人的には最後はもう少し地に足のついた終わり方を期待していたが、この終わり方も三体らしいと思う。とにかく話のスケールが大きくて、今までにない読書体験だった。絶対にオススメ。

Posted byブクログ

2021/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

走り出しの面白さではこれまでで随一だった。自分に好意を向けてくれた男性を、大義のもとで永遠の孤独へと送り出してしまった、という罪に遅すぎるタイミングで気付くという絶望感。死の間際で愛する人が駆けつけてくれたと思ったら、最悪の提案を持ちかけてきたという絶望感。地球全体の運命という大きな流れに小さな個人が振り回されるこの感じ、いいよね、SFだよね、という感覚だった。しかし、このあとで雲天明が地球のためにメッセージ送る気になったっていうのは腑に落ちないものがあるが。どこかで補足されるだろうか。 前巻よりテンポも良くて面白いのだが、相変わらずソードホルダーなどと言って個人にすべてを担わせ、ろくなバックアップも施さないという国連の楽観っぷりがよくわからない。危機紀元が去った故に「男性的」な人間が姿を消す、というのも、20世紀後半見てても本当にそう思えるか?人間の志向の多様性ってその程度か?という気がするし、人間社会に対する描写は違和が強い。誰も彼もがあまりに感情で流されるままに愚を犯しすぎている気がしてしまう。

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2021/06/07

人の美しさについて「すらりとしていて美しい」とだけ書くのが一貫していて現代的でいい。 「まつ毛が長い」とか「目が大きい」とか「鼻筋が通っている」とか一切ない。 人類がパニックに陥ったときにびっくりするくらい愚かな行動に走るのを、はじめは懐疑的に読んでいたけど最近はまああり得るだ...

人の美しさについて「すらりとしていて美しい」とだけ書くのが一貫していて現代的でいい。 「まつ毛が長い」とか「目が大きい」とか「鼻筋が通っている」とか一切ない。 人類がパニックに陥ったときにびっくりするくらい愚かな行動に走るのを、はじめは懐疑的に読んでいたけど最近はまああり得るだろうな…という気持ちで読めてしまう。 こんな確証得たくなかったな。 地味に帯でうっすいネタバレされそうになるの嫌。

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2021/06/06

楽しみにしていた「三体」三部作の完結作。 面壁者、羅輯(ルオ・ジー)が行った面壁計画により、宇宙は暗黒森林であると知らされた。 危機紀元、羅輯が面壁者に抜擢された際、同時に国連惑星防衛理事会戦略情報局(PIA)の程心(チェン・シン)は、階梯計画(ラダー・プロジェクト)を実行すべ...

楽しみにしていた「三体」三部作の完結作。 面壁者、羅輯(ルオ・ジー)が行った面壁計画により、宇宙は暗黒森林であると知らされた。 危機紀元、羅輯が面壁者に抜擢された際、同時に国連惑星防衛理事会戦略情報局(PIA)の程心(チェン・シン)は、階梯計画(ラダー・プロジェクト)を実行すべく雲天明(ユン・ティエンミン)と再会していた。 コールド・スリープにより、時代が数世紀にも及ぶ広大な作品で、毎回ワクワクします。 科学的なSFだけにとどまらず、心理的な描写の繊細さに心を打たれると共に、人類の歴史にも伺える残酷な運命に驚かされたりなど、想像を絶する展開がこれでもかと巻き起こります。 人類が立てる地球防衛計画としてはどうなの?って思うものも多少ありますが、後々それらの計画が生きてくる。 「三体」では、フェルミのパラドックスが、宇宙は暗黒森林であるという前提で話が進んでいますが、現実で地球外生命期待の動画や記事を見るたびにこの説を思い出し、「そんなに騒いじゃ危険、静かに!」って思ってしまうのは私だけでしょうか?笑 下巻読み終わっちゃうのが悲しい。 期待大です。

Posted byブクログ