最高のアフタヌーンティーの作り方 の商品レビュー
人生はほろ苦い。 だから甘いお菓子が自分へのご褒美になる。 桜山ホテルで働く涼音と達也。 この2人の関係性がすごく良い。 幸ある未来を願いたくなる。 そして今回、特別で贅沢な軽食にも歴史的背景や作法があることを初めて知った。 アフタヌーンティーって奥が深い。
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「アフタヌーンティー」。なんて魅力的な響き。 個人的には田舎にいて、金銭面的にも精神的にも(笑)そんな高尚なものには手が出にくく、一度も味わったことがない。 アフタヌーンティーは社交の場ではなく、もともとは1人でこっそりと味わうものだったという。 そんなアフタヌーンティーに魅了...
「アフタヌーンティー」。なんて魅力的な響き。 個人的には田舎にいて、金銭面的にも精神的にも(笑)そんな高尚なものには手が出にくく、一度も味わったことがない。 アフタヌーンティーは社交の場ではなく、もともとは1人でこっそりと味わうものだったという。 そんなアフタヌーンティーに魅了され、奮闘する人たちのお話。 お菓子は「自分へのご褒美」。わたしもそうやって味わいたいなと思う。 登場人物ひとりひとりに共感できた。 それぞれなりの孤独があって、他人から「あいつは普通じゃない」と分断された経験があって。 だけどそれらを乗り越えようとしていて、やりたいことに向かって進みたい気持ちがある。 個人的にはディスレクシアの人に英語を指導する経験があるので、達也にはいたく共感できた。 ほんとに、日本語は全く問題ないのに、アルファベットはごっちゃごちゃになって見えるのである。 世間的にはマイナーで広まっていない障害なのでこうやって取り上げられていてちょっとうれしかった。 「人が生きていくのは苦いもんだ。だからこそ、甘いもんが必要なんだ」(171ページ) おじいちゃんのこのセリフが印象的だった。重みがある。 わたしも、京子のように周りを気にせずに自分だけの世界に浸って、美味しいお菓子を存分に味わってみたい。 そして、涼音、達也、それぞれの今後の人生に幸あれと願った。
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アフタヌーンティーが大好きな人には情景も浮かぶし、丁寧なプロの仕事、歴史も知ることができて、とてもよい話だった。 その情景が浮かぶからこその主人公たちの葛藤にも共感ができた。 あとはアフタヌーンティーは女性の社会進出とともに広がってるっていうのもおもしろいなぁと。 椿山荘に...
アフタヌーンティーが大好きな人には情景も浮かぶし、丁寧なプロの仕事、歴史も知ることができて、とてもよい話だった。 その情景が浮かぶからこその主人公たちの葛藤にも共感ができた。 あとはアフタヌーンティーは女性の社会進出とともに広がってるっていうのもおもしろいなぁと。 椿山荘にいきたくなった。
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この題名から、人生どう生きるべきか等人生の作り方を学べると思って、この本を読み始めた人はいるだろうか。自分自身をネガティヴな発想で閉じ込めてしまう。 振り返ってみて、数限りなくあったような気がする。 物事の美しい面だけ見る、やってみようかな。
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アフタヌーンティーを提供するホテルのスタッフを中心とした物語。ふわふわとした話かと思いきや、性差、障害、世代差、子育て、高齢出産など現代社会の問題を無理なくリアルに盛り込んであり、主人公の涼音以外の登場人物にも感情移入しやすかった。秀夫の、男性社会を長年生きてきた男性だからこそ感じる戸惑いや、不器用ながらも変化を受け入れようとする姿勢は共感できるものがあった(自分は涼音や香織が近い立場だが)。 物事の美しい面を見ようという「覚悟」をもって生きる決意をした涼音が、この先の苦難の中でその覚悟を手放さずにいてほしいと思った。
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老舗ホテルでアフタヌーンティーを饗する華やかなラウンジで働く人々の悲喜交々が描かれた物語。 美しい終わり方をするので読後感はとても良かった。 著者多作品(マカン・マランと風の向こうへ駆け抜けろ)の登場人物が顔をだす趣向も楽しかった。
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「お菓子はご褒美。だから、だらしない気持ちで食べてはいけない。」 お菓子を食べる時間は、自分へのご褒美。 そしてこの本を読む時間も、自分へのご褒美。 装丁がとても綺麗でおしゃれで、眺めているだけでアフタヌーンティーを味わっている気分になれる本。 本物のアフタヌーンティーも、いつか...
「お菓子はご褒美。だから、だらしない気持ちで食べてはいけない。」 お菓子を食べる時間は、自分へのご褒美。 そしてこの本を読む時間も、自分へのご褒美。 装丁がとても綺麗でおしゃれで、眺めているだけでアフタヌーンティーを味わっている気分になれる本。 本物のアフタヌーンティーも、いつか体験してみたい。
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とても読みやすく、そして美味しそうな作品でした。最後に食べたアフタヌーンティーはいつだろうか。ちょっと勇気のいるお値段だけにいつも手が出ない貧乏性。古内さんの描かれる甘いものは本当に魅力的。何とか時間を取ってアフタヌーンティーに行きたくなったけれど、安心して行けるようになって欲しいと願う今はコロナ禍。それぞれの立場がきちんと書かれていて、どの人の物語もなるほど、と納得しながら読めました。
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こんな老舗ホテルで素敵なアフタヌーンティーをいただきたい。季節に合わせたスイーツや凝ったサンドイッチ、そして、香り高い紅茶…。 ずっと憧れていたアフタヌーンティーチームに異動した鈴音の頑張りは、ときに空回りするけれど、誰に対しても誠実で一生懸命だ。無愛想だが真面目で、本当は優しい...
こんな老舗ホテルで素敵なアフタヌーンティーをいただきたい。季節に合わせたスイーツや凝ったサンドイッチ、そして、香り高い紅茶…。 ずっと憧れていたアフタヌーンティーチームに異動した鈴音の頑張りは、ときに空回りするけれど、誰に対しても誠実で一生懸命だ。無愛想だが真面目で、本当は優しいシェフ・パティシエ 達也との今後が気になる~。
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一生懸命を免罪符に、障害を叩きつける涼音 涼音自身は物語を通して成長していません。 しかし、飛鳥井は一歩一歩成長がみえる。 ただどうして涼音に惹かれていくのかはわからない。 社会的な問題に触れると 難しい問題を考えている気になれる そんな気持ちを刺激する作品ではないでしょうか
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