蝶の眠る場所 の商品レビュー
自分の意見を発する機会を持てない弱者の声に、どのように耳を傾けるか。真の贖罪とは何か。 無力感と無知の怖さ、決めつけの怖さ。 死刑のその後について考えさせられました。
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「オーメン」悪魔の子 666 久しぶりに聞く単語だなと思いながら映画の内容も振り返りつつ読了。 冒頭の少年がだいぶ意味深だった割には触れ方が微妙だった気がする。 もう少しその少年るかくんについて触れて欲しかったなーと。 話の内容的にはてんこ盛りでお腹いっぱいになるくらいの登場人物...
「オーメン」悪魔の子 666 久しぶりに聞く単語だなと思いながら映画の内容も振り返りつつ読了。 冒頭の少年がだいぶ意味深だった割には触れ方が微妙だった気がする。 もう少しその少年るかくんについて触れて欲しかったなーと。 話の内容的にはてんこ盛りでお腹いっぱいになるくらいの登場人物の量と関係性なので掘り下げられなかったのも理解した上で、 るかくん目線のストーリーも読んでみたいなと思った。
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「冤罪」「死刑」「少年の自殺」どれをとっても重いテーマ。 点と点で起きていた事件が線で繋がってしまった。 物語は過去と現在を行ったりきたりしながら、事件の全容を見せていく。 伏線が散らばっているので、回収したくてどんどん読んでしまう。 たくさん内容がありすぎて、結局、終わり方は淡...
「冤罪」「死刑」「少年の自殺」どれをとっても重いテーマ。 点と点で起きていた事件が線で繋がってしまった。 物語は過去と現在を行ったりきたりしながら、事件の全容を見せていく。 伏線が散らばっているので、回収したくてどんどん読んでしまう。 たくさん内容がありすぎて、結局、終わり方は淡々としてしまった感はあったけれど、読み応えは充分ある。
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死刑執行された死刑囚の事件を追うテレビ局記者の美貴。その真相の先に見えるのは冤罪。国家権力により作られていくその罪は、決して冤罪が晴れたとしても失われた時間と生活は取り戻すことは出来ない。さまざまな懺悔や後悔を呑みこみ生きていく人々もまた過去に囚われてしまっている。罪と罰は違うも...
死刑執行された死刑囚の事件を追うテレビ局記者の美貴。その真相の先に見えるのは冤罪。国家権力により作られていくその罪は、決して冤罪が晴れたとしても失われた時間と生活は取り戻すことは出来ない。さまざまな懺悔や後悔を呑みこみ生きていく人々もまた過去に囚われてしまっている。罪と罰は違うものでありながら、贖罪として受け入れることにした男性の過去は切ない。暗闇の中に潜んでいる真実は悲哀で、翻弄される子供たち健気でもあり苦しい。
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強引な部分もあるけれど、物語や登場人物の魅力がに引きつけられて一気読み。最後の最後まで面白かった。この作者のデビュー作品だと聞き、色々てんこ盛りに納得。
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「私は事件には一切関係していません。真犯人は、別にいます」 そう言い残して絞首台を登っていった男。 時はめぐり、小学生が学校の屋上から落ちて亡くなるという事故が発生する。 いじめによる自殺を疑って取材を進めていたテレビ局社会部の女性記者は、少年の母親が、冤罪が疑われる事件の加害者...
「私は事件には一切関係していません。真犯人は、別にいます」 そう言い残して絞首台を登っていった男。 時はめぐり、小学生が学校の屋上から落ちて亡くなるという事故が発生する。 いじめによる自殺を疑って取材を進めていたテレビ局社会部の女性記者は、少年の母親が、冤罪が疑われる事件の加害者として極刑になった男の娘だと知る。 果たして二つの事件と事故に関連はあるのか!? 警察権力と暗闘の果てに、女性記者がたどりついた驚愕の真実とは・・・ 上の文章は帯に書かれた惹句だが、作者が書きたかったのは何なのか。 冤罪について?死刑制度について? 母が浮気をして、それを苦にして亡くなったのは彼が3歳の時だった。 警察官となり、ある事件の被疑者の中にその浮気相手が挙げられているのを知る。 長い年月が過ぎているのにも拘わらず、彼はその被疑者を陥れようとする。 物語の最後に近くなって彼が一人の老人に言われた言葉「お前の中にもヒトラーはいる」 作者が書きたかったのは、人が持つ悪意についてだったのだろうか。
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素晴らしかった。 冤罪と死刑制度、この二つのテーマを根底に人間のあらゆる感情を抉って来る。 「真犯人は別にいる」と言い残し絞首台を登った男がいた。 その数十年後に起きた小学校屋上からの転落事故。 亡くなった少年は冤罪が疑われたまま極刑になった男の孫だった。 男の無実を信じ、取...
素晴らしかった。 冤罪と死刑制度、この二つのテーマを根底に人間のあらゆる感情を抉って来る。 「真犯人は別にいる」と言い残し絞首台を登った男がいた。 その数十年後に起きた小学校屋上からの転落事故。 亡くなった少年は冤罪が疑われたまま極刑になった男の孫だった。 男の無実を信じ、取材を進める女性記者に同化する様に真実を知りたい欲求が加速する。 徐々に明らかになる事実。 憎しみが憎しみを呼び連鎖する悲劇に閉口する。 冤罪が作られて行く過程に恐怖を感じながら、同時に人間の弱さ、愚かさを思い知らされる。 真の贖罪の意味を問われる読後。
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小学生が学校の屋上から転落死した事件。その取材をする女性記者は、その子供の祖父が死刑になっており、しかしそれが冤罪かもしれないということを知って調査を始める。ふとしたことから始まった悲劇の連鎖を描くミステリです。 実は続編「名もなき子」の方を先に読んでしまったので、少しだけ事件の...
小学生が学校の屋上から転落死した事件。その取材をする女性記者は、その子供の祖父が死刑になっており、しかしそれが冤罪かもしれないということを知って調査を始める。ふとしたことから始まった悲劇の連鎖を描くミステリです。 実は続編「名もなき子」の方を先に読んでしまったので、少しだけ事件の真相に触れるところを知った状態で読んでしまったのですが。しかしそれでも謎は多いし、読みごたえのある物語でした。まあ彼が冤罪なのはストーリー上間違いがないとして、しかしなぜそのようなことになってしまったのか……わかってみるとあまりにやりきれないです。冤罪に追いやった彼の気持ちも、自分は無実と知りながらもある意味での「罰」を受け入れた彼の気持ちも悲しくて。冤罪を作ることに加担した人たちにもそれぞれの理由があったり、そしてその冤罪からの波紋の大きさもまた悲痛極まりなく、いったい誰が悪かったのか……もちろん真犯人なのですけどね。真犯人は判明するものの存在感が薄くて、だからこそその分憎しみのやりどころが分からない気持ちにさせられました。 その一方で報道番組「アングル」スタッフの面々は魅力たっぷりで楽しいです。かなり癖の強い人ばかりだけれど、どの人も素敵でした。
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蝶の眠る場所 水野梓さん。 おもしろかった。 着地点が、見えず。 どうなるのだろう?と、 先が気になり、読み進める。 悲しい。話だけど、 希望もあり、 良かった。
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すごく面白くて、1日で一気読みしました。死刑制度について、私自身の考えを深める間もなく読み切ってしまって、ちょっともったいなかったです。著者の水野梓さん、女性なんですね。主人公・榊美貴の母としての心情が胸に沁みました。一方で、男性の登場人物の心情は、なんとなく添わないような気がし...
すごく面白くて、1日で一気読みしました。死刑制度について、私自身の考えを深める間もなく読み切ってしまって、ちょっともったいなかったです。著者の水野梓さん、女性なんですね。主人公・榊美貴の母としての心情が胸に沁みました。一方で、男性の登場人物の心情は、なんとなく添わないような気がしました。きっと、私の周囲の男性とはタイプが違うのでしょう。また、出身であるテレビ業界の描写は臨場感があるのでしょう。とても興味深かったです。
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