1,800円以上の注文で送料無料

蝶の眠る場所 の商品レビュー

3.6

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/08/17

少年の飛び降り自殺に端を発して、冤罪事件の解明へと広がっていくストーリー運びはとても丁寧で読みごたえがあった。登場人物がやや多いので、「おっと、この人は誰だったっけ?」となる瞬間もあったけど、割としっかりキャラ立ちしてるので分かりにくくはない感じかな…『アングル』スタッフの面々は...

少年の飛び降り自殺に端を発して、冤罪事件の解明へと広がっていくストーリー運びはとても丁寧で読みごたえがあった。登場人物がやや多いので、「おっと、この人は誰だったっけ?」となる瞬間もあったけど、割としっかりキャラ立ちしてるので分かりにくくはない感じかな…『アングル』スタッフの面々は好きですね。ただまぁ、詰め込みすぎた感があって残念ですね。瑠伽少年の共感覚なんて、それだけでひとつお話ができそうなネタだと思うし。もったいないなぁ。

Posted byブクログ

2022/06/23

報道記者という経歴を十分に活かした作品。 テレビ局社会部の記者である主人公が、左遷された視聴率も低く予算もないドキュメンタリー番組のチームで地道な調査報道をしていくという物語。 シングルマザーの働き方、作り上げられる冤罪、死刑制度への問題提起など作者の考えを色濃く映す社会派ミス...

報道記者という経歴を十分に活かした作品。 テレビ局社会部の記者である主人公が、左遷された視聴率も低く予算もないドキュメンタリー番組のチームで地道な調査報道をしていくという物語。 シングルマザーの働き方、作り上げられる冤罪、死刑制度への問題提起など作者の考えを色濃く映す社会派ミステリ。 なんだけど、一報道マンが数ヶ月調べてわかることを当時の捜査本部が突き止められないということに疑問。いくら冴木の作意があったにせよ、直接的には何か捏造したわけでもないのに冤罪になって死刑? そしてそんな特殊な事件を引き合いに出して死刑反対って、納得のいく論理展開ではないな〜。 ただ、検察が集めた証拠のうち都合のいいものだけを採用して、その他のものは開示知らされないという実情は是非とも改善してほしい。 まずはそこからでしょ。

Posted byブクログ

2022/06/21

面白かったけど、何かが足りない。そう複雑でもないのに読みにくい。 清水潔の「殺人犯はそこにいる」のフィクション版のような感じでした。 できる女性特有のケンケンした感じが全ページに渡って襲ってくる感じが苦手なのかなぁ。取り扱っている内容は面白いだけに残念。

Posted byブクログ

2022/06/17

70すごく重いテーマで心が重くなるけれど、その中からも信仰心を持って相手を思いやり自制する姿にある種の感動を覚える。自死を選ぶ人が少なる社会を望む。

Posted byブクログ

2022/04/04

内容的には凄く読み進めたくなる感じでよかったのに、最後の終わり方が残念。 え、終わり? 色々中途半端みたいな

Posted byブクログ

2022/03/31

前半は面白かったけど、中盤から乗りきれないまま終了。転落死した小学生男子。死因を追求するうちに、テレビ記者の美貴は彼の祖父が極悪刑で死刑執行されたことを知る。しかし本人は最後まで冤罪であると訴えていた。「DNA鑑定の一致」という大きな壁を破って罪を晴らせるのか。あらすじには大いに...

前半は面白かったけど、中盤から乗りきれないまま終了。転落死した小学生男子。死因を追求するうちに、テレビ記者の美貴は彼の祖父が極悪刑で死刑執行されたことを知る。しかし本人は最後まで冤罪であると訴えていた。「DNA鑑定の一致」という大きな壁を破って罪を晴らせるのか。あらすじには大いに興味を惹かれたが、思いのほかトントン拍子に進むのが拍子抜け。そして美貴と警察署長の距離感がおかしい。元から知り合いだっけ?子連れで警察署長に何度も会いに行くってアリなの?署長暇じゃね?と節々に疑問が湧き出てストーリーに集中できず。

Posted byブクログ

2022/02/13

ある日、小学生の男児が学校の屋上から転落死する。取材にあたったテレビ局の女性記者はいじめによる自殺を疑う。取材を進めると、男児の母の父(つまり男児の祖父)は、かつて冤罪(えんざい)が疑われていた事件の被告で、その後死刑になっていた事実を知る。転落とかつての冤罪事件は関連しているの...

ある日、小学生の男児が学校の屋上から転落死する。取材にあたったテレビ局の女性記者はいじめによる自殺を疑う。取材を進めると、男児の母の父(つまり男児の祖父)は、かつて冤罪(えんざい)が疑われていた事件の被告で、その後死刑になっていた事実を知る。転落とかつての冤罪事件は関連しているのか 冤罪で死刑になった男の最後の言葉冤罪だと最後まで良い続けていたが沢木が持ってきた手紙を見て自分の罪を知ることになる。 罪の連鎖…

Posted byブクログ

2022/01/29

面白かった! 事件についての描写もそうだが、働く母としての描写もよかったです。 最後、冴木さんとは、結ばれないのかな?そこまで書かれていたら、出来過ぎかな。

Posted byブクログ

2022/01/27

01月-24。3.5点。 ある死刑囚が執行前、「罪は受けるが無実だ」と言い残す。テレビ局の女性記者の主人公、小学生の転落死を取材するとあの死刑囚の孫だとわかり。。。 面白かった。キーマンの警察署長のミステリアスさ、主人公の地道な取材、転落した小学生の家族の背景等、丁寧な記述だっ...

01月-24。3.5点。 ある死刑囚が執行前、「罪は受けるが無実だ」と言い残す。テレビ局の女性記者の主人公、小学生の転落死を取材するとあの死刑囚の孫だとわかり。。。 面白かった。キーマンの警察署長のミステリアスさ、主人公の地道な取材、転落した小学生の家族の背景等、丁寧な記述だったと思う。

Posted byブクログ

2021/12/13

本書がデビュー作という水野梓さんによる社会派ミステリ。冒頭で小学生の少年が屋上から飛び降りる+冤罪だと言い残して死刑囚の死刑の執行されて、そこから本編へ…主人公のテレビ局社会部の女性記者である美貴は、少年の事件をいじめによる自殺の線でその家族を調べていくうちに、死刑囚の起こした事...

本書がデビュー作という水野梓さんによる社会派ミステリ。冒頭で小学生の少年が屋上から飛び降りる+冤罪だと言い残して死刑囚の死刑の執行されて、そこから本編へ…主人公のテレビ局社会部の女性記者である美貴は、少年の事件をいじめによる自殺の線でその家族を調べていくうちに、死刑囚の起こした事件と関わりのあることを知る… 最初は全貌がおぼろげだが、段々とパズルのピースがハマっていきラストですべての謎が判明する滅茶苦茶練られて面白い作品。これは高確率で映画化するような気がしている(木村文乃さんあたりが主演で)。

Posted byブクログ