情報を正しく選択するための 認知バイアス事典 の商品レビュー
よくある「思い込み一覧」のような話。 ところどころ、差別が無自覚に浸透してしまう理由や理不尽なシステムでも温存されてしまう理由など社会的な問題提起もされているのは良いと思う。 「公正世界仮説」と「システム正当化バイアス」は、マイケル・サンデルの『実力も運のうち』に通ずるところが...
よくある「思い込み一覧」のような話。 ところどころ、差別が無自覚に浸透してしまう理由や理不尽なシステムでも温存されてしまう理由など社会的な問題提起もされているのは良いと思う。 「公正世界仮説」と「システム正当化バイアス」は、マイケル・サンデルの『実力も運のうち』に通ずるところが大いにあると感じた。
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いつでもフラットに、客観的に物事を見ることを意識している。感情に流されないことが最良の策を選ぶことになると思っているからだ。何冊かバイアスに関する本を読んできたが、それらを上手にまとめ上げているのがこの本である。使えそうだと思うところに印をつけて、何度も読み返したくなる本だ。
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無意識に陥ってしまっている先入観や固定観念、思い込みなどは無意識であるが故に自分ではなかなか気づきづらいものです。先入観などが一概に悪いわけではなく、判断時間を短縮するためなどに有用な局面も多々あります。 が、私はコンサルという仕事柄、既存の枠組みに囚われ過ぎるのはよろしくないた...
無意識に陥ってしまっている先入観や固定観念、思い込みなどは無意識であるが故に自分ではなかなか気づきづらいものです。先入観などが一概に悪いわけではなく、判断時間を短縮するためなどに有用な局面も多々あります。 が、私はコンサルという仕事柄、既存の枠組みに囚われ過ぎるのはよろしくないため、本書でバイアルについて学ぶことにしました。 ■仕事に役立ちそうなもの ①ソリテスパラドクス 意味の曖昧な言葉を用いることによって認識の齟齬などが発生してしまう →「若い世代は服をECサイトで購入する傾向が高い」という意見があった場合に「若い」の定義を明確にしないと、人によって定義が異なることがある。 →言葉の定義は面倒くさくても要件の認識齟齬などにつながりますよね。 ②早まった一般化/チェリーピッキング/確証バイアス データが揃っていないことを一般化したり、自分にとって都合の良い証拠だけを選んで、不都合な証拠を無視すること。 →「私はXXだったからOOは危険」とか。サンプル数1ですよね、という視点を持つ必要がある。 ③フォルスメモリ 実際には経験していない現象を、あたかも経験したように思い出す現象。記憶は録画した映像みたいなものではなく、新しく得た情報によって絶えず更新がかかってしまう。 →思い込みとか勘違いを信じ込んでしまうことってありますよね。こういうことがあるから議事録とかは重要ですね。 ④機能的固着 箱を「容器」として提示されると、その使い方に固着してしまい、ほかの使い方(台座とか)を思いつかないこと →顧客へのXXXメール交付機能を流用することを思いつかない人とかいたな。。当事者より無関係な人のほうが思いつきやすい気がしますね。 ⑤基本的な帰属の誤り 失敗したときに、他人に対しては自責を求めがちで、自分に対しては他責になりがち。 成功したときは、他人に対しては外的要因、自分に対しては内的要因を理由にしがち。 これは自分だけでなく。自分が所属している集団にも適用される。 ⑤現状維持バイアス 転職すると給料が上がる可能性と下がる可能性がある場合、上がる可能性の方が高いのに、現状維持を選んでしまうこと ⑥身元の分かる犠牲者効果 寄付とかを募るときは、10%の人が困ってます、というよりも顔や名前などを教えた方が寄付が集まりやすい。 →ふるさと納税とかも「XXXに使用します」だけでなく、「XXX学校のOOの教育に使います」とかの方が集まるのかもね。 ■実生活で役立ちそうなもの ①ギャンブラーの誤謬 10連ガチャを10回やったのにレアがでないからそろそろ出るはず。。みたいな考え方 →確率自体は変わらないのに、やりがちですよね。 ②スリーパー効果 信頼性の低いソースの情報を最初は信じないのに、時間経過につれて信じてしまうこと →SNSの噂を信じないように・・ ③防衛的帰属仮説 自動車の人身事故などのニュースに関して、車を運転する人は加害者を、運転しない人は被害者を擁護しがち。 →立場が近い人の肩を持つ傾向があるということで、ニュースなどの感想も↑に陥っていないか顧みる必要がありますね。
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小平市の図書館から借りて読みました。 とても読みやすく面白かったです。 電子書籍版もあるからダウンロードしてまた読んでも楽しめそう。日常のバイアスに気づくヒントになります。
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3つの研究分野から、60のバイアスを解説しています。 私たちは正しく情報を選択できているか、正しく考えているのか。 自信があるという人ほど、危ないのが分かります。 認知バイアスを知ることで、はじめて自分が認知バイアスに陥っていることに気づくことが出来ます。 認知バイアスに分類され...
3つの研究分野から、60のバイアスを解説しています。 私たちは正しく情報を選択できているか、正しく考えているのか。 自信があるという人ほど、危ないのが分かります。 認知バイアスを知ることで、はじめて自分が認知バイアスに陥っていることに気づくことが出来ます。 認知バイアスに分類される数百以上の用語を、読みやすく解説してくれます。
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バイアスのカタログ。 最後の方無理矢理加えたような印象。 個別のバイアスで本書く場合、どんな内容になるんだろう?
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人は無意識の内に多くのバイアスに囚われた考えの元で判断を下していることを学んだ。 バイアスに囚われずに生きる為に、バイアスがある事を理解し、メタ認知(認知を認知する)能力を高めたい。自分の考えを客観的に見る為、瞑想も学んでいく決心もついた。 偏った考えから解放され、相手や物事をあ...
人は無意識の内に多くのバイアスに囚われた考えの元で判断を下していることを学んだ。 バイアスに囚われずに生きる為に、バイアスがある事を理解し、メタ認知(認知を認知する)能力を高めたい。自分の考えを客観的に見る為、瞑想も学んでいく決心もついた。 偏った考えから解放され、相手や物事をあるがままに受け入れて生きていく。
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論理学・認知科学・社会心理学から見た認知バイアスを20項目ずつ挙げています。自分で持っておいて損はない本ではありますが、内容は冗長でそこまで面白くはないです。 ただ、ブラック企業に勤めると何故か「仕事が面白い」という意見に変容してしまうという、認知的不協和理論は知らなかったの...
論理学・認知科学・社会心理学から見た認知バイアスを20項目ずつ挙げています。自分で持っておいて損はない本ではありますが、内容は冗長でそこまで面白くはないです。 ただ、ブラック企業に勤めると何故か「仕事が面白い」という意見に変容してしまうという、認知的不協和理論は知らなかったので、勉強になりました。
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昨今の社会のモヤモヤ感は様々なバイアスが関与している。情報過多な時代において、いかに正しく判断していく事が大切かということですね。
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認知バイアス(偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解)について、3つの研究分野からまとめられている。 新たに知ることができたものもあったので読んでよかった。 情報が溢れている現代において、知っておいて損はない知識だと思う。
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